≪37の短篇・日本編≫

≪37の短篇≫の日本編をやってみました。
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松井和翠 @WasuiMatui2014

そして、その小道具というミクロを、時代や思想というマクロなものにつなげてしまう。「方壺園」にしても、登場してくる人物たちは実に卑小な人物ばかりなのに、作品そのものは一向に気高さを失いません。

2011-12-27 23:24:53
松井和翠 @WasuiMatui2014

それは、陳舜臣という作家の持つ酷薄なまでの歴史観と無縁ではないと思います。そういう意味で「方壺園」と同じ短編集に入ったもう一つの傑作「九雷渓」のどちらを採るかは最後まで悩まされました。

2011-12-27 23:28:48
松井和翠 @WasuiMatui2014

30分もかかってしまっている

2011-12-27 23:30:00
松井和翠 @WasuiMatui2014

「天狗起し」都筑道夫(1970年発表) 『なめくじ長屋捕物さわぎ』より。大商人で亡くなった旦那の死体が人を刺し殺して逃げ出した。死体はなぜか屋根の上に・・・

2011-12-27 23:34:27
松井和翠 @WasuiMatui2014

都筑道夫の提唱した言葉に「論理のアクロバット」という言葉があります。私はこの短篇を読んだ時、まさに「論理のアクロバットだ!!」と思いました。

2011-12-27 23:36:38
松井和翠 @WasuiMatui2014

この作品に本物の天狗は出てきません(これはネタバレではないですよね)。しかし、私はこの作品を読み終わった後、天狗が「くるりんくるりん」と2回宙返り(アクロバット)を見せる姿が脳裏に浮かびました。

2011-12-27 23:39:25
松井和翠 @WasuiMatui2014

この感覚は是非味わってもらいたいと思います。

2011-12-27 23:40:30
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