@tKo_ha2 さんによる「41年目のコザ暴動」まとめ

tKo @tKo_ha2

1970年12月20日未明発生の「コザ暴動（騒動、事件）」。現沖縄市で起こった米兵による事故をきっかけに、数百人規模の民衆が米車両などを焼き討ちした事件だが、当時の米憲兵が撮影していて、それが市に寄贈されたらしい。かなり貴重。沖縄タイムスhttp://t.co/AXUtCntv

tKo @tKo_ha2

昨日、コザ暴動から41年が経過した。それで、沖縄市が発行する「米国が見たコザ暴動」を中心に事件をひも解いてみたい。

tKo @tKo_ha2

（コザ暴動）1970年12月20日未明に「基地のまち」コザ市（現沖縄市）を舞台に起こった事件。米兵が第1当事者、県民が第2当事者の人身事故がきっかけ。事故処理にあたった米軍が加害米兵を現場から避難させたため、事故現場に集まり、対応を目の当たりにした市民らが激高した。

tKo @tKo_ha2

（コザ暴動）　その騒ぎで周辺は混乱し、事故現場近くでさらに外国人車両が県民の車両にぶつかる物損事故が発生。集まった市民らの怒りをさらに駆り立てた。騒ぎを収めようとした米憲兵隊が空に向かい威嚇発砲した。

tKo @tKo_ha2

（コザ暴動）威嚇発砲を引き金に集まった市民たちの怒りは頂点に達し、軍道24号（現在の国道330号）や嘉手納基地につながるゲート通りなど数百メートルにわたって米軍車両をひっくり返して次々と火を放った。騒ぎは午前１時すぎから明け方まで続いた

tKo @tKo_ha2

（コザ暴動）暴動の背景には、頻発する米軍やその関係者による事件事故がある。米軍支配下における沖縄は日本国憲法の蚊帳の外。四半世紀にわたり県民の人権は軽視され、米兵が加害者の事件事故でも無罪になることは珍しいことではなかった。

tKo @tKo_ha2

（コザ暴動）1970年だけでも、1月の那覇市で銃乱射、女性負傷、4月に大型米軍機の墜落、黒人米兵300人がパトカーなどの器物破損、5月の婦女暴行未遂、女子高生への傷害事件、6月のピストル強盗、婦女暴行、9月の主婦れき殺、11月の手榴弾の投げ込み…。きりがない。

tKo @tKo_ha2

（コザ暴動）暴動の直前の12月11日には9月のれき殺が無罪判決となり、暴動前日の19日には沖縄に約１万3千トン貯蔵されていたマスタード、サリン、VXといった毒ガス兵器の撤去を求める県民大会が開かれるなど。県民の反米軍（反米人ではない）の怒りはいつ爆発してもおかしくない状況だった。

tKo @tKo_ha2

（コザ暴動）米軍資料などでは被害車両は75～82台。ほぼすべて米軍や米人の所有。これらの車両には「keystone of pacific」（太平洋のかなめ石）と記されたナンバープレートが付き、判別は容易。米軍支配の象徴たる言葉が刻まれた車両の炎上は沖縄の怒りの象徴的シーン。

tKo @tKo_ha2

（コザ暴動）市民らが米兵らに対して直接的な暴行をしたという報告はほとんどないが、米軍や地元住民など計88人が負傷した。米軍からは約200人、琉球警察（現沖縄県警）からは500人近くが動員され、ヘリコプターを派遣させたり催涙弾などを携行して鎮圧にあたった。催涙弾は実際に使用された。

tKo @tKo_ha2

（コザ暴動）警察や軍は現行犯で21人を逮捕。また騒乱罪で68人を事件送致したが、琉球高検は「動機が不明確で偶発的事件」と判断して同罪適用を見送った。

tKo @tKo_ha2

（コザ暴動）暴動に参加したとされるのは少なく見積もっても数百人規模はいたとみられる。現場は繁華街「中の町」に近く、そこを訪れていた人々の参加が多かったようだ。

tKo @tKo_ha2

（コザ暴動）しかし、中には「Aサインバー」と呼ばれる米兵を相手に商売する飲食店の店員もいた。こうした事件は「オフ・リミッツ」といわれる米兵の立ち入り禁止令が発動され、自らの生活に深刻な打撃を与えかねない状況にも関わらず、こうした人々が参加したことに基地のまちの矛盾が現れている。

tKo @tKo_ha2

1972年5月15日に沖縄は復帰、施政権が日本に移管された。いまは日本国憲法の庇護の下にあるはずなのに、あのときほどひどいとは言わないまでも、この既知感。変わってないと言いたくないが、僕の前に現実が横たわっている。