【紋章学】ヨーロッパの紋章では「紋章記述」のルールに従ってさえいれば、どんなタッチで描いても同じ紋章とみなされるという話。どこか既視感のある「もちもちライオン」もイングランド国章に

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ゆづき@紋章本・原稿中 @6meikan_herald

ナポレオンはフランス革命で廃絶された紋章制度の再構築を模索し、自身のためにはこのような紋章を制定したことでも知られていますね。ボナパルト家は元々「星と斜め帯」というシンプルな紋章を使っていましたが、皇帝としてより壮麗な紋章を欲したと言われています。 pic.twitter.com/pIRXoL2lIc x.com/victoria1819/s…

2023-12-02 11:20:49
女王陛下 @victoria1819

さて本日(12月2日)は、ナポレオン1世がノートルダム大聖堂で壮麗な戴冠式を執りおこなった日ですね。これまた来年になりますが、来年で220周年を迎えます。いまちょうどリドリー・スコット監督の『ナポレオン』も上映中かな? pic.twitter.com/jymPrORYiC

2023-12-02 08:38:01
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ゆづき@紋章本・原稿中 @6meikan_herald

今日はウィンストン・チャーチルの誕生日です。日本でも特に人気の高いイギリス人の一人ですよね。そんなチャーチルの紋章がこちら。盾の右上と左下には、同じく日本で人気の高いダイアナ妃と同じ紋章があります。ここからも分かる通り、二人ともスペンサー家の血筋で、遠い親戚なのです! pic.twitter.com/jZdWYt1NPU

2023-11-30 15:59:28
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ゆづき@紋章本・原稿中 @6meikan_herald

こちらは南アフリカのキンバリー市でかつて使われていた紋章。キンバリー市といえばダイヤモンドの産地として知られていますが、この紋章の中央にある「白色の菱形」がキンバリー市を世界の宝石市場に押し上げたダイヤモンド産業を象徴しているとされます。 #ジュエリーデー pic.twitter.com/rpS5k1Z3vk

2023-11-11 20:08:48
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ゆづき@紋章本・原稿中 @6meikan_herald

今日はトルコ共和国建国100周年の日です。新生トルコでは1925年に国民教育省によって新国章を募集するコンクールが行われ、フランスで修行した美術家のナムク・イスマイール氏はこのような西洋式の国章を提案しました。当時のトルコ共和国の欧化路線を垣間見せる興味深い紋章と言えます。 pic.twitter.com/VuoUU7AU2d

2023-10-29 08:11:44
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ゆづき@紋章本・原稿中 @6meikan_herald

エルサレム王国の紋章。金色と銀色のみが使われた豪華絢爛な紋章ですが、特筆すべきは「金属色同士を重ねることはできない」という色彩の原則から外れているということ。これはエルサレム王国の建国および紋章の制定が色彩の原則が成立する以前だったことから特例的に認められているとされます。 pic.twitter.com/4eWWpOgJhq

2023-10-08 11:05:32
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ゆづき@紋章本・原稿中 @6meikan_herald

「極地に近い国ならでは」といえば、スウェーデン国章のインエスカッシャン(盾の中の小さな盾)に描かれている7つの星も無視できません。こちらは北斗七星を表しており、スウェーデンが北極圏にあることが垣間見える紋章となっています。 pic.twitter.com/4ZYub6BzOR x.com/mokosamurai777…

2023-09-17 08:13:48
瀧波 一誠 | 地理と珈琲を愛する人 @mokosamurai777

スウェーデンの居住、非居住地域の区分。 人口密度のようなデータ的な見方も良いですが、こういうシンプルな区分も面白いですね。 極地に近い国でしかできない手法でもあります。 やはり山脈や北側には人はいませんね。 x.com/milos_agathon/…

2023-09-17 06:51:18
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ゆづき@紋章本・原稿中 @6meikan_herald

このように北斗七星の紋章を持つ地域としては他にロシアやアラスカが挙げられますが、必ずしも多いとは言えません。これはオーストラリアやブラジルなど、南半球に位置する国・地域が往々にして南十字星をシンボルに使っていることとは対照的と言えます。 pic.twitter.com/08pALIDg2j

2023-09-17 08:13:49
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ゆづき@紋章本・原稿中 @6meikan_herald

その理由として考えられるのは、紋章が登場した中世は天文学が十分に発達しておらず、ヨーロッパでは北斗七星をことさらにシンボルにすることはなかったものの、天文学に支えられた大航海時代以降に発見された南半球では南十字星はその土地のシンボルとして不動の地位を獲得したという時系列です。 pic.twitter.com/UOHZ4tFIQ8

2023-09-17 08:13:51
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ゆづき@紋章本・原稿中 @6meikan_herald

実際、北斗七星が見られる北欧・スウェーデン、ロシア、アラスカなどは北極圏に属するという点だけでなく、天文学が発展した近世以降に紋章文化が導入された地域という点でも共通しています。まさにスウェーデン国章の北斗七星は、紋章・歴史・地理を結びつける興味深いモチーフと言えます。 pic.twitter.com/kcvVR5HJZw

2023-09-17 08:13:52
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知識系まとめ