現在、八ツ場ダム問題が紛糾している群馬県ですが、小中学校で必須となっている上毛かるたに「理想の電化に 電源群馬」という札があり理ます。この札からもわかるように、八ツ場ダムだけではなく群馬県が東京電力管内で果たしてきた役割はきわめて高いことが伺えます
2011-12-24 12:30:52上毛かるたには、「日本で最初の 富岡製糸」という札があります。明治政府が誕生すると、政府は殖産興業を推進しました。近代工業化を担ったのは、群馬県の富岡製糸工場でした。生糸は諸外国と戦える国産製品でした。海外成長戦略の一環として横浜から輸出されたのでした
2011-12-24 12:41:03上毛かるたには、「関東と信越つなぐ 高崎市」という札があります。初代鉄道庁長官だった井上勝や三菱財閥の岩崎彌之助らによって、上野と高崎を結び日本鉄道(現在の高崎線)の計画がもちあがります。これは、群馬で生産される生糸を大量かつ早く輸出するために建設されたのでした
2011-12-24 12:45:19要するに、明治期の鉄道は殖産興業、そして軍事のための富国強兵が主な理由でした。また、技術力を諸外国にアピールするためのツールでもあり、臣民にも日本が先進国であると理解させる国威発揚の道具でもありました
2011-12-24 12:47:17上毛かるたには、「草津よいとこ 薬の温泉」という札があります。いまや、温泉地として有名な草津ですが、明治政府の招へいで来日したベルツ博士がその効能を説き、草津の認知度が高まり、現在のような草津ブランドは確立していきます。当時、温泉に入ることはレジャーではなく療養でした
2011-12-24 12:50:28上毛かるたには、「耶馬溪しのぐ 吾妻峡」という札があります。新日本三景「耶馬渓」を凌ぐとも形容される吾妻峡とは、現在、八ツ場ダムが建設されている渓谷付近です。群馬県民200万人が諳んじられる上毛かるたですが、その札のひとつは政治によって消えるかもしれません
2011-12-24 12:58:23上毛かるたには、「つる舞う形の 群馬県」という札があります。これは群馬県の範囲を表しています。上毛かるたが誕生したいきさつは、群馬県は東西南北それぞれに独自の文化が形成されていて一体性がないということから、県民が一丸となれるものはないかと考えた末のことでした
2011-12-24 13:01:10上毛かるたには、「力あわせる 二百万」という札があります。上毛かるたで県民が一丸なりました。古臭いかるた文化ですが、平成の市町村合併で市域が拡大し一体性を欠くと危惧されたときには、教育委員会で見直されました。各市町村でも郷土を歌ったかるたが制作されるまでになっています
2011-12-24 13:06:38八ツ場ダムの建設で、その大半が水没する長野原町にも、「長野原町かるた」が存在します。小学生低学年は長野原町かるた、高学年は上毛かるたで郷土を学びます。長野原町かるたには、八ツ場ダムによって消えるであろう札がいくつもあります
2011-12-24 13:49:10長野原町かるたには、「露出する川原湯岩脈 国指定」という札があります。国道145号線から眺める川原湯岩脈は、四季折々で風景を楽しめるスポットです。大半は水没します
2011-12-24 13:52:15長野原かるたには、「湯かけまつりは 天下の奇祭」という札があります。川原湯温泉は、源頼朝がみつけた温泉とされます。その“王湯”と呼ばれる共同浴場を中心に、お湯をかけ合う祭りがあります
2011-12-24 13:55:40長野原町かるたには、「もみじで名高い吾妻渓谷」とおいう札があります。先ほどもツイートしたように、八ツ場ダム付近は夏の新緑、秋の紅葉、冬の銀世界など、四季折々の風景が楽しめる観光地です
2011-12-24 13:57:51長野原町かるたには、ほかにも「不動滝 吾妻峡の名瀑布」という札があります。八ツ場ダム建設で大半は水没します。長野原町かるたには、新しくダム関連の札が登場するかもしれません
2011-12-24 14:00:32子どもの頃から慣れ親しむ『耶馬渓しのぐ吾妻峡(上毛かるた)』それも変えるつもりか推進派 QT @miyake_yukiko35: 新幹線にて。止める夫を残し高崎へ。傷が痛い。八ッ場、やんば、ヤンバである。月曜日も官房長官へ申し入れ。マニフェスト案件で残った最後の砦…
2011-12-16 22:41:55@jun_goro いやぁ、私は八ツ場ダム建設をめぐるヒ素うんたらとか生態系がとか、治水面だとか電力がうんたらって話はどちらにも言い分がありそうに思ってますけど、上毛かるたの視点で物言う人がいないのと、それを消し去ってしまうことに杞憂しているだけでして…。むにゃむにゃ
2011-12-24 14:34:07@ogawahiro: 上毛かるたには『仙境尾瀬沼 花の原』もあります。昔読んだ『尾瀬―山小屋三代の記 後藤 允著(毎日新聞連載・岩波新書)』で環境庁発足のきっかけになったと記憶。そこの大半は東電の土地です。
2011-12-24 19:16:24