シリコン半導体は時代遅れ???それどこ情報よw
- yascosanwan
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みなさま、深田萌絵さんが「シリコン半導体は終わる」と言っているお話をご存知ですか?
その「シリコン半導体は終わる」と言っている深田萌絵さんの話を真に受けた方が、元経産官僚で官僚時代に半導体産業についても担当されていた宇佐美さんにこんなポストを送りました。
「時代遅れのシリコン半導体」
さて、シリコン半導体は時代遅れなのでしょうか?
その後に続くコメントや反応を見てみましょう。
@usaminoriya 次世代半導体の開発においては、GaN(窒化ガリウム)やSiC(炭化ケイ素)などの化合物半導体が注目されている。 studyu.jp/feature/theme/…
2024-03-07 12:47:14@archipax @usaminoriya パワー半導体とロジック半導体の違いから理解を深めましょう
2024-03-07 14:29:08そうやで 時代はゲルマニウムやwww 多分PN接合とかFETとか知らんやろなぁ x.com/neiroclub/stat…
2024-03-07 15:27:29ここで、半導体ど素人だけど、ちょっとだけ調べてるからちょっとだけ知識がある私八洲子が大雑把に解説しますね。
間違っていたらごめんなさい。
ひと口に半導体と言っても、役割に応じて色んな種類の半導体があるんですよ。
有名どころをご紹介します。
【ロジック半導体】
「頭脳」の役割を果たすCPUなどに使われている半導体ですね。
高度な計算、情報処理をすします。
回路幅が狭く小さければ小さいほどデータを送る時間が早いので性能が良くなるというイメージですね。
2ナノ3ナノと言われているのは、このロジック半導体にとっては重要になってきます。
Intel入ってるってやつです。
【メモリー】
頭脳でも「記憶」担当です。
SDカードやUSBメモリースティックのように、画像や動画や文書、様々なファイルを記憶する用の半導体です。
サムスンが強いですね。日本ではキオクシア。
【センサー】
「目」の役割を果たす半導体ですね。
カメラや車の衝突防止、その他いろんなところに使われているセンサー用の半導体です。
SONYが強いんですよ。
JASM(TSMC熊本)は、現段階ではCIS(シーモスイメージセンサー)用の半導体の製造がメインなんですよ。
【パワー半導体】
「力」担当です。
電力制御をしたり、機械を動かすために必要です。
熱が発生しやすいです。
・・・こんなかんじです。
「半導体 種類」とかで検索したら普通に出てくる情報です。
ご紹介した様々な半導体の中でも、【パワー半導体】はシリコンよりも熱に強くて効率がいい素材が求められ、GaN(窒化ガリウム)やSiC(炭化ケイ素)などの化合物素材が使われるようになり始めました。
「60W」とか書かれていて、めっちゃ早く充電完了できる充電アダプターが最近あるじゃないですか。
そういうのにGaNが使われていたりします。
でも、ロジックやメモリーなどの用途では使われていません。
まー、そんなこと半導体に興味を持っている人しか知りませんよねー。
なので、このまとめを読んでちょっとだけ把握できたかな…と思っていただけたら嬉しいです。
ただですね、そんな半導体の事を何も知らない無垢な人達に、半導体について間違った情報を植え付けまくっているデマユーチューバーさんがいるんです。
@usaminoriya これ見たんだろう。俺も含めて素人はわからんもんなのよ。 youtube.com/shorts/28JHl6d…
2024-03-07 14:35:54「熊本にTSMCを誘致して、熊本はシリコンアイランドになるらしいけど、シリコン半導体の時代は終わり!」
「時代遅れのシリコン半導体を日本に作らせて、TSMCは台湾でカーボン半導体の開発してる。」
「時代はカーボン半導体なのに」
みたいなことを言っているようですね。
でも、実際のところはそんな訳ないんですよ。
ユーチューバーさん自身も「開発している」と言っているように、まだ研究・開発段階ですよね。
シリコン半導体が時代遅れのとの言説はTSMCのこの発表(ビヨンセSi)がベースにあると思いますが、それを持って時代遅れと言うのはあまりにも短絡的ポヨ pic.twitter.com/9OWx0nMxB4
2024-03-07 15:08:51ビヨンセSiがCNTになったところで用途は限られ主役はシリコンですからね。 x.com/Johoshushupopo…
2024-03-07 15:17:17(ビヨンセはビヨンドに置き換えてくださいねw)
「Beyond Si」はシリコンの先ということですね。
Si はシリコン(ケイ素)の元素記号ですね。
シリコンは地球の主要な構成元素で、石とか土とかの主要成分で、どこにでもある身近な素材なんです。
つまり、低コスト。
そして、分子構造が安定しているから扱いやすい。
さらに、電気を通す「導体」と、通さない「絶縁体」の性質をあわせ持つ、まさしく「半導体」という性質の物質です。
さらにさらに、耐熱、撥水、毒性が低い、化学反応で性質が変らない…などなどとっても便利な性質なんですねー。
いわゆる「半導体」はそんなシリコンをウエハーという円盤状にしたものに、露光装置などで回路を付けて、カットして、パッケージングして、半導体デバイスになります。
そんな便利過ぎるシリコンの次に主流となる半導体素材は現れるのか…
ユーチューバーさんが言っている「シリコンは時代遅れ、これからはカーボン半導体」と言っている「カーボン」とは「カーボンナノチューブ」のことのようです。
100%炭素でできている「カーボンナノチューブ」は注目されてはいますが、まだ開発・研究段階です。