おはよう!スパンク感想

七井史門(果てしなき"そういえばあった"への挑戦) @7ishimon

はい、今日からRD潜脳調査室から代わりましておはよう!スパンクを触れていきませう。第1～5話までを取り上げるのと別に、この手の作品は殆ど取り上げる機会がなかったのでこれまた新鮮な気分といいましょうか。5クール＋劇場版と久々に長丁場ですが頑張っていきませう。　＃おはようスパンク pic.twitter.com/U3T7x0nbxj

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七井史門(果てしなき"そういえばあった"への挑戦) @7ishimon

本作は1981～82年に放送された作品で、原作はなかよしに連載されていた作品。前の飼い犬を交通事故で失った中学2年生の愛子と同じ飼い主を水難事故で失ったスパンクの日常コメディとなるが、原作と大分設定や作風は異なるらしい。それと別に当時の少女漫画原作の作品では　＃おはようスパンク

七井史門(果てしなき"そういえばあった"への挑戦) @7ishimon

フランス革命や大正時代など近代～20世紀初頭までを舞台にした作品が多かった中で、当時を舞台にした日常コメディ路線のアニメ化は珍しかったのではないだろうか?また東京ムービー作品としてはこの頃ベルばらやあしたのジョー2などの出崎監督作品や　＃おはようスパンク

七井史門(果てしなき"そういえばあった"への挑戦) @7ishimon

太陽の使者版鉄人28号やゴッドマーズなどのロボットアニメなどで一線を画すハイクオリティの作品が多かった中で、今作は日常コメディ作品としてその点オーソドックスなクオリティと少し珍しい。最も日常主体の作品かつ少女漫画原作の雰囲気を壊すことなく　＃おはようスパンク

七井史門(果てしなき"そういえばあった"への挑戦) @7ishimon

丁度良いクオリティに落とし込んでいるとは思う。それと別に1981年の東京ムービー作品を見てみると、同時期にじゃりン子チエ、またリメイク路線の一環だが新・ど根性ガエルなど日常コメディ路線の作品を3本並行して送り出している。個人的にスパンクやど根性ガエルなどは　＃おはようスパンク

七井史門(果てしなき"そういえばあった"への挑戦) @7ishimon

居候コメディとしての一面もあり、個人的にドラえもんなどの藤子作品への意識もあったのではないかと思わなくもない。翌年のとんでモン・ペは、超能力赤ちゃんとウルトラB……じゃない!少し不思議な居候の日常コメディらしい。また忍者マン一平はベクトルが異なるが　＃おはようスパンク

七井史門(果てしなき"そういえばあった"への挑戦) @7ishimon

ハットリくんのフォロワー的な忍者コメディだ。東京ムービー関係はオリジナル作品が少ない事もあってか、80年代にメカロボット路線へ参入してからか、逸りのジャンルに少し遅れて参入している所も感じられる所で、居候系日常コメディとしての色合いが強いスパンクも、　＃おはようスパンク

七井史門(果てしなき"そういえばあった"への挑戦) @7ishimon

SF要素を除いたドラえもんの流れもあるのかもしれない。一方でおはよう!スパンク→とんでモン・ペ→レディジョージィとこの頃の東京ムービーが朝日放送、旭通信社と提携して女児向けアニメ枠を3年展開していたが、ジョージィの後番組がとんがり帽子のメモルと　＃おはようスパンク

七井史門(果てしなき"そういえばあった"への挑戦) @7ishimon

早い話わんだふるぷりきゅあ!まで続く東映アニメーションのアニメ枠となり、スパンクはその前進的な立ち位置かもしれない。なおメモルの真裏にはルパン三世PARTⅢが放送されており、当初4月から放送開始の予定だったそうだが、3作目との事もあってか3月3日に放送が前倒しにされ　＃おはようスパンク

七井史門(果てしなき"そういえばあった"への挑戦) @7ishimon

レディジョージィの真裏に放送する結果となり、東京ムービーから東映動画に交代する事情があったのかもしれない。ちなみにおはよう!スパンクの原作を担当された雪室先生（ただしアニメ版にはノータッチ）は後にメモルやステップジュンのメインライターを担当されており　＃おはようスパンク

七井史門(果てしなき"そういえばあった"への挑戦) @7ishimon

作画のたかなし先生もおジャ魔女どれみのコミカライズを担当されるなどその後のニチアサに関わられているのはまた面白い巡り合わせ。今のニチアサがなかよしと強い結びつきがある点も共通しているかもしれない。そんな前置きが長くなったので本編を触れていきたい。＃おはようスパンク

七井史門(果てしなき"そういえばあった"への挑戦) @7ishimon

第1話……主人公の愛子ちゃんは岡本茉莉さんが演じられているが、この頃岡本さんは徐々に大人の女性や母親へシフトしつつあり、少女役を演じられた最後の時期になると思う。岡本さんは70年代ではアイちゃん、花の子ルンルンなどお嬢様らしい育ちの良さが演技に現れており　＃おはようスパンク pic.twitter.com/SDF05Pscf3

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七井史門(果てしなき"そういえばあった"への挑戦) @7ishimon

この愛子役もそれに当てはまる傍ら、スパンク共々結構色々ギャグもこなすコケティッシュ的な魅力もあり、岡本さんの役として新しい境地とも。またその後のブレーメン4やプライム・ローズなどでも主演を務められているが、コケティッシュなキャラクター性のまま年齢が上がり、＃おはようスパンク

七井史門(果てしなき"そういえばあった"への挑戦) @7ishimon

プライム・ローズのエミヤが色っぽい大人ながら純心さもある岡本さんのヒロイン役として一つの集大成とも。スパンクの愛子役がお嬢様らしさからコケティッシュなキャラクターへシフトしていった転換期かもしれない。その一方で回想で幼少期の演技とかも聞ける訳で　＃おはようスパンク pic.twitter.com/yYak6CiqLk

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七井史門(果てしなき"そういえばあった"への挑戦) @7ishimon

これは岡本さん絡みでは新鮮とも。そんな愛子は母が海外で仕事する関係から、伯父の藤波さん（富山さんの演じられる紳士なおじさま!）の下で下宿生活を始める。そもそも何故母に同伴しなかったのかは、父が帰ってくるのを待つため。＃おはようスパンク pic.twitter.com/8B5Yq36zaB

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七井史門(果てしなき"そういえばあった"への挑戦) @7ishimon

何やら愛子の父は船乗りだったが遭難したまま帰ってこないらしい。その為父が帰ってきたときに誰かいないと寂しがる筈との理由で日本に残っているらしい。そんな辛い過去を背負っている愛子だが、ペットのパピーがいれば大丈夫。そしてパピーに惚れてやってきたのがスパンク。＃おはようスパンク pic.twitter.com/F1fNpyg69k

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七井史門(果てしなき"そういえばあった"への挑戦) @7ishimon

つかせのりこさんの代表作の一つに挙げられるスパンクだが、サブタイトルコールと次回予告以外喋らないのが意外だ。だが普通（?）の犬らしく演じていてもつかせさんはつかせさんである(笑)無論パピーにも愛子にも当初相手にされていないスパンクだが、買い物の帰りに　＃おはようスパンク pic.twitter.com/mQHyAtAb9C

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パピーは交通事故で亡くなってしまう。ショックを受けて買い物袋を落としてしまう描写と別に、パピーに着ける予定だった新しい首輪がパピーの亡骸へとコロコロ転がり落ちる演出もショッキングさが出ている。もう既にパピーがいないのだと愛子との距離感の出し方も上手い。＃おはようスパンク pic.twitter.com/SrujeXpdPn

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七井史門(果てしなき"そういえばあった"への挑戦) @7ishimon

父が行方不明な上、幼少期から心の支えだったパピーも喪ってしまうなど開幕早々悲劇に見舞われる愛子。翌朝、外から犬の鳴き声が聞こえる様子からこれは悪い夢だったと愛子がパピーの死をなかったことにしたがるのも無理はないだろう。最も実際現れたのは　＃おはようスパンク pic.twitter.com/C2eMFr1hIe

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七井史門(果てしなき"そういえばあった"への挑戦) @7ishimon

パピーに一目ぼれしてわざわざ家までやってきたらしい。よく愛子ちゃんの家分かりましたね……はともかく。パピーはもういないとの話を最初何を冗談をと言いたげな態度ながら、愛子が本当にそうだと思い出して泣いている様子を見れば、スパンクも本当だと察して泣き出してしまう。＃おはようスパンク pic.twitter.com/rtePYwE8ef

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七井史門(果てしなき"そういえばあった"への挑戦) @7ishimon

無論愛子からすればいきなり余所の犬がやってきて泣かれたのは迷惑だと追い返すのも無理ないが、スパンクは少なからず彼女の悲しみを理解しようとはしているのだ。その後パピーの墓を作る愛子の元に再度スパンクが現れて十字を切って黙禱する。少し落ち着いた愛子からは　＃おはようスパンク pic.twitter.com/MozueKnTW1

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七井史門(果てしなき"そういえばあった"への挑戦) @7ishimon

お前もパピーが居なくて悲しいのねと少し心を開かれる。その後漁師の源さんからはスパンクも飼い主に死なれている過去が明かされる。ヨットレース中の事故でこの世を去っているが、スパンクはそれでも飼い主が帰ってくることを信じてこの海辺にたむろっているのだと。＃おはようスパンク pic.twitter.com/dBBc6xPzXd

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そんなどこか喪失した傷をなめ合うような関係の二人だが、スパンクがわざわざ自分を叩いて迄流した涙を愛子に分けようとする描写はコミカルだが、彼なりに愛子を思いやっている様子が伝わる。それに愛子は涙の味は自分のだけで沢山と笑顔で拒むのは　＃おはようスパンク pic.twitter.com/Od83HJj1bj

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彼の事情を知った上で悲しみを共有する後ろ向きな関係は望んでいない。源さんの許可もあってスパンクが愛子の友達として藤波家へと迎え入れられる。互いに喪った者同士でも明るく前を向いて走っていこうじゃないかと……スパンクの過去が結構暗いのは知らなかった。　＃おはようスパンク pic.twitter.com/XJsjMdaC36

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第2話……今回から母への手紙を読み上げる形で愛子のモノローグで始まって終わる構成となる。そして2話にして早々スパンクの飼い主……の弟・池上玲が登場する。大学生のヨット乗りと早い話愛子の憧れの人ポジション……とも?そして兄貴のペットだったスパンクを自分が引き取ると　＃おはようスパンク pic.twitter.com/2DwrjHahxP

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