「キャンディ・キャンディ」絶版の大戦犯、フジサンケイアドワークの「最高級版画」がこちら【昭和レトロ喫茶セピア】

漫画『キャンディ・キャンディ』絶版を招いた「最高級版画と称するオフセットプリント」が二十数年を経てまた無知なファンを騙す客寄せに利用されている業の深い光景
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私設「キャンディ・キャンディ博物館」を運営するコレクター「キャンディHミルキィ」について

とみさわ昭仁 @hitoqui_ponko

先日のキャンディ展のレポート(と、あの人へのインタビュー)/泣きべそなんてさよならだ!『キャンディ・キャンディ』復活のその日まで(エキサイトレビュー) - エキサイトニュース excite.co.jp/News/reviewboo…

2011-10-17 15:29:24
リンク エキサイトニュース 泣きべそなんてさよならだ!『キャンディ・キャンディ』復活のその日まで - エキサイトニュース 赤とピンクのグッズで覆い尽くされた部屋の中央で、全身を赤とピンクに彩ったひとが、メモをとるこちらの指先をじーっと見ている。今風に言うなら“ロリータファッション”ということになるのだろうけれど、こちらを... 9 users

泣きべそなんてさよならだ!『キャンディ・キャンディ』復活のその日まで
(取材:とみさわ昭仁 2011年10月17日 11:00 excite.ニュース)
https://www.excite.co.jp/news/article/E1318778908585/

"当時はまだ著作権に対する認識がしっかりしていなかったからというのもあるんですが、ある事件をきっかけに、原作(原案)の一次著作権は水木先生だけのものであると認められて、漫画化されたものは水木先生と作画のいがらし先生お二人の著作権である、となった。すると、活字だけの『キャンディ・キャンディ』の本は水木先生の許諾だけで出版できるけれど、漫画やアニメの本は両者の許諾がないと出せない。つまり、イラストだけの本やグッズでも『キャンディ・キャンディ』を名乗る以上は、いがらし先生の許諾だけでなく水木先生の許諾も必要になるんです。"


※明らかな間違い※
"当時はまだ著作権に対する認識がしっかりしていなかったから"
"ある事件をきっかけに、原作(原案)の一次著作権は水木先生だけのものであると認められて、漫画化されたものは水木先生と作画のいがらし先生お二人の著作権である、となった。"

→億単位のキャラクタービジネスだった『キャンディ・キャンディ』は、講談社が版権管理をしていた時代から成文の契約書が作成されしっかりと管理されていた

キャンディに関する版権管理契約は、1976年4月から "いがらし-講談社" "水木-講談社" 間でそれぞれ契約書が取り交わされ、以降三年ごとに契約更新。
更に79年に大阪で起きた「キャンディ・キャンディにせTシャツ事件」裁判の際に、版権管理担当の出版社、原作者、漫画家、アニメ会社の契約関係は厳密に再確認されている。

講談社は92年のアニメリメイク計画に伴い、改めて権利関係の確認と整理を行っており、その際に法務部が作成した文書には "漫画「キャンディ・キャンディ」は水木杏子の小説形式の原作に基づく二次的著作物" と記載されている

『なかよし』連載当時から、原著作者・水木杏子に無断で作画者・いがらしのみの許諾によるグッズは制作出来なかった(アニメ化以降は商標権保持者である東映もグッズに関する権利を有している)。

そして講談社との管理契約を切った後も、水木といがらしは「キャンディの利用には両者の許諾が必要」という内容の契約書を交わしている
いがらしはその契約に違反して水木に無断でキャラクタービジネスを行い、多額の金銭を着服した。

幸せのとびら🌈✨💫不朽の名作「キャンディ・キャンディ」の復刻を願っています @CandyTobira

🎀✨研究中✨🎀 ―観覧者が居ない時は、見ています。― 🗨️(5/25投稿)キャンディ・キャンディをアニメで見たと云う人も多い。アニメは漫画の原作とは異なる場面やシーンが多々あります。漫画の月刊とテレビの週刊では話が平行しない分を東映動画が原作を元に作ってい… Candy H Milkyさんfacebookより~ pic.twitter.com/3dqXJE6Kgz

2019-05-25 14:22:29
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幸せのとびら🌈✨💫不朽の名作「キャンディ・キャンディ」の復刻を願っています @CandyTobira

🎀✨新記録✨🎀 ―キャンディ博物館 開館以来の最高人数― 🗨️(5/3投稿)…が観覧しました。イベントではなく平時開館で16名は最高人数でした。 入れ替わり立ち替わりの来場者を対応しながら、プロジェクターの設置。スクリーンが欲しいなあと思いました。 来場者… ~Candy H Milkyさんfacebookより~ pic.twitter.com/tk5FezNP7d

2019-05-04 13:37:34
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"両先生が『原作』になっている。『ストリー原作・水木杏子』『絵原作・いがらしゆみこ』とすべきだった。その後、裁判沙汰になるとは思ってもいなかったのだろう。"

"興味を持ったのがテロップ。「原作・水木杏子 いがらしゆみこ」となっています。雑誌なら「作画・いがらしゆみこ」ですが、アニメの作画は五十嵐先生ではなく、東映動画なんです。だから、いがらし先生を「原作」としてしまったのでしょう。しかし、アニメの原作だって東映動画が相当「創作」しているし、原作にすらない物語もある。苦肉の策として「原作者」にしてしまった。
この当時は、第二次著作権裁判が惹起するとは想像もしていなかったでしょう。"


※明らかな間違い※
上記引用部の"全て"
東映のアニメ版は「漫画『キャンディ・キャンディ』」を原作にした二次的著作物なので、その漫画の著作権者である原作者と漫画家が「原作者」で一切問題ない。

  • 2022年にアニメ化された講談社の漫画『パリピ孔明』(原作:四葉夕卜、漫画:小川亮)のアニメOPクレジットは「原作 四葉夕卜・小川亮」

  • 2023年にアニメ化された小学館の漫画『葬送のフリーレン』(原作:山田鐘人、漫画:アベツカサ)のアニメOPクレジットは「原作 山田鐘人・アベツカサ」

  • 2019年からアニメ化されている集英社の漫画『Dr.STONE』(原作:稲垣理一郎、漫画:Boichi)のアニメOPクレジットは「原作 稲垣理一郎・Boichi」

私設博物館運営者による関係者への名誉棄損発言

このキャンディHミルキィなる人物が著作権や商標権、出版契約などに無知なまま私設博物館を運営しているのは常連客のSNS投稿でうかがい知れるが、それだけに留まらず関係者に対する名誉棄損相当の放言が頻繁に行われているのも確認できる。

一部を例示すると、

  • 2021年初めにまんだらけオークションで売却された『キャンディ・キャンディ』最終回原画を「講談社の編集者が売り飛ばした。講談社勤務の知り合いから聞いた情報」と名誉棄損相当の悪質な嘘を吹聴。
    (問題の原画はいがらし氏が講談社との諸々の契約を解除した後に他社から刊行されたイラスト集に新たに収録され、山中湖のいがらし美術館でも展示されていた。そもそも出版社が契約によって保持するのは出版権や二次使用の管理権であり原稿自体の売却権は有しない)

  • いがらし氏の結婚歴や子供の出生についてデタラメを吹聴。(ここに引用しただけで名誉棄損が成立するレベルなので詳細は割愛)

  • 夥しいデマカセ発言の中でも最低なのは「水木がキャンディを封印したのは作品の無断使用が原因ではなく、いがらしと井上和彦を取りあった恋愛沙汰のもつれのせい」などという反吐が出るような作り話
    こんな悪質な中傷をしながら「両先生は私たちの熱意に応えてキャンディを解禁してほしい」とか吹きあがってるけど正気か?

このような調子で常習的にデマの流布を行っている模様。(最近は「水木はフランスに移住した」と吹聴しているらしい)

それらとは性質が異なるが、

  • 原作者・水木杏子とは面識がなく、手紙やメール、掲示板でのやりとり等も一切ない(私設コレクション展開催について問い合わせた際に弁護士経由で事務的な返答があったのみ)にもかかわらず、自己投影による妄想設定を原作者から直接聞いた裏話であるかのように吹聴。
    更にはその妄想設定を「キャンディキャンディ検定上級編」と称した有料イベントに出題し、正解者に合格認定証を発行

という具合に作品の私物化も行われている。
どの界隈でも見かけるタイプの厄介さんではあるが……。

参考リンク

リンク CANDY CANDY BOOTLEGS!! まんだらけで売却されたいがらしゆみこの原画 過去にオークションで売却された「キャンディ・キャンディ」と「メイミー・エンジェル」の連載時原画をリストアップ
momordica @momordica130

「原画(有体物)の所有権・転売権」とは関係のないことですが、講談社といがらし氏のキャンディに関する二次使用管理契約は1995年2月に終了、コミックスの出版契約も2002年1月末で切れています #キャンディキャンディ #講談社 #いがらしゆみこ candycandybl.weebly.com/blog/candycand…

2021-01-08 19:22:57

鈴賀レニ(村中志津枝)の関係者も関与する「博物館」

幸せのとびら🌈✨💫不朽の名作「キャンディ・キャンディ」の復刻を願っています @CandyTobira

@sepia_mama ✨【キャンディ・キャンディ博物館 新情報】✨ 来場記念缶バッヂのデザインが決まったようです‼️ デザインを担当された、漫画家でイラストレーターの木村彩日香先生のプロフィールやコメントも一緒に紹介されています✨ …【来館記念バッヂ】入場証にもなる缶バッヂのデザインが決まりました。… pic.twitter.com/dGOJ3v0Gix

2017-11-25 14:33:13
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" 香港返還前に香港での漫画家デビューを果たす。
(友達の紹介で鈴賀レニ先生と知り合い、香港のキャンディキャンディの出版社に連れて行ってもらう)"

この私設博物館の入館証をデザインしたのは、いがらしゆみこの元アシスタントである鈴賀レニ(本名:村中志津枝)の関係者。
更に「香港のキャンディキャンディの出版社」とは、「キャンディ・キャンディ絶版事件」にも深く関与している玉皇朝出版である。


水木杏子公式サイト内「陳述書(その5)」(http://nagitakeiko.com/chin1.html)
"この事件の発端はプリクラの無断許諾ですが、それに相次いで発覚したのが香港の玉皇朝出版との無断出版契約です。その担当が「玉皇朝出版の国際版権部」村中志津枝さんでした。"
 
"この事件のルーツともいえるその<香港、玉皇朝出版>でのいがらしさんのキャンディを含むイラスト集の出版。そのときの対応の失敗がこの事件につながっていると今、省みています。その件については、一審の陳述書に書きましたので、簡単に記すと、村中さんが公平な‘いち編集者‘ではなく、すべていがらしさんに有利に働いた事により、わたしとの契約書も作らず、申し出ても軽くいなされた形になってしまったことです。"

"また、わたしと同じ侵害をうけていることが一審後、発覚したいがらしさんの漫画<ジョージィ!の原作者 井沢 満氏>も香港の玉皇朝出版との契約も何も知らず<本>さえ送られていなかった事を付記しておきます。"

※鈴賀レニは一連のキャンディ・キャンディ契約詐欺事件に深く関与していることを隠して、裁判ではいがらし側の証人として「水木は原作者ではない」という内容の陳述書を提出している。


井沢満による水木杏子公式サイト掲示板への書き込み 2000-08-06 (Sun) 15:52:24
(http://web.archive.org/web/20010218074831/http://cronus.spaceports.com/~candys/geogie04.html)

"同出版社が、一方的に結んだ契約書は破棄、今後「ジョージィ」を扱うなら新たに原作者であるわたくしと(も)、契約を結ぶように申し入れ受け容れられました。
また水木氏と連名で、
「今後キャンディとジョージィ他の私たちの原作を扱う場合、いっさい村中氏を間に置かぬよう。私たちは彼女を信用していない」旨、申し入れ、これも了承を得ています。(村中氏による偽造本が発覚する以前のことです)"


※私は原作者の代理人でもなんでもないが、これだけは断言できる。

この私設博物館やキャンディHミルキィなる収集家の熱意にほだされて水木氏が『キャンディ・キャンディ』を解禁するようなことは100%ない。

お気持ちレベルの話ではなく、鈴賀レニの関係者が一枚噛んでる施設ならば、それだけで水木氏的には警戒度MAXだろう。それに加えてフジアドの偽版画を貴重な品と持ち上げて展示の目玉にし、講談社の編集者を泥棒あつかいするデマまで流布。常識的に考えて、このような人間が原作者の信用を得る要素があるだろうか。