マジカミエイプリルフール企画 MGU小説「マジカミ2」

マジカミ2連載アカウント(芋煮 “a.k.a 芋にお嬢様”) @ERR66856734

皆さま、ご機嫌麗しゅうございますわ！ 4月1日まで残すところ１時間を切ってまいりましたので、わたくしもエイプリルフール企画を動かし始めますわよ～！ #マジカミ2 4月1日0時より、小説ポストが長時間予約投稿にて続くため、必要であれは適宜ミュートいただけると幸いですわ……😣💦 pic.twitter.com/s7A7u6WL6I

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書き上げたテキストの量はざっくり一万字ほどございます！ なんだか……愛が重すぎる系お嬢様と思われてしまいそうで、心配になってしまいますわ～😂💦

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ウォンバットのポケアニマルのウォン太郎は、夏休みを満喫中！ 今日はポケアニアル広場で、ポケアニアル友達と一緒にあそぶんだ！ 「ウキー！　ウキモンキー！」「ばぶばぶ！　おぎゃおっぎゃ！」 友達のサルモンキとバブアカチャンもワクワクしているね！

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でも、このポケアニマル広場では、むかし色んなことが起こったんだ。 　　ブゥーン……ブゥーン……（シーンがフェードインするたびに鳴る重低音） pic.twitter.com/BpHC9esez2

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「でもでも、今日はみんなで楽しくあそぼう！」 ポケアニマル広場では、みんな友達！　みんなポケアニマル！ きみも、一緒に広場で遊ぼうよ！ 「ハッピー、いぇ～い！　なつやすみ～（大音量主題歌）」 映画　マジカミモスターズ　ウォン太郎のなつやすみ

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（フェードインしてくる愛くるしい黒猫のマスコット） 「そろそろ開演の時間です。上映中は、携帯電話の電源は切る、館内でお喋りしない、前の席を蹴らない、ポップコーンを残さない、を徹底しましょう！」 （緞帳が下がって来るアニメイション）

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【気を付けるをする！】最近のネットワークは風紀の乱れが実際すごい。映画や音楽を違法アップロードすると、お父さんお母さんに怒られたり、違法マルウェアに感染したり、脳が焼かれたりする！やめよう、わるいこと！（ﾋﾟﾛﾘﾛﾎﾟﾛﾋﾟｰﾎﾟｰﾋﾟｰ）

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** STUDIO MGCM ** ** STUDIO MGCM SOUND TEAM ** ** MGCM KAI BUNSYOU BU ** ** MGCM BUNGEI BU **

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20XX年。 世界はユラギの渦に包まれた。 あらゆる世界が統合され、海は溢れ、地に生物はひしめき、全ての人が無秩序に堕したかのように見えた。 だが、人類は絶望していなかった！

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『マジカミ２』 ～マッポー救世主伝説～ pic.twitter.com/3zri5NAw7z

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関東大砂漠。 太陽の熱線が地面の砂を焼き、夜露に濡れたビルの壁面を焦がしている。 世界線統合に際して発生した余剰エネルギーは首都トーキョーを焼き、今や関東は不毛の砂漠地帯である。 その砂漠の中心地。 アキハバラ・バトルフィールドの東、旧アラカワリバーにて、東軍は戦陣地を構築していた

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東軍の陣地の中央には、家紋入りの垂れ幕で四方を囲った作戦指令室が設置されている。「必勝」「マジカル」と書かれたショドーが掲げられた室内には、赤と緑のランプを明滅させる複数のUNIXサーバーと、巨大なモニタが設置されていた。

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モニタの前に仁王立ちしているのは、東軍総大将。名はトクガワ・ヤスコ。魔法少女である。 彼女の纏う魔法のドレスはモニタの光を反射してギラリと光る漆黒の甲冑。脇に抱えた兜には金色に光る角があしらわれている。 その風格は、実際強者のものだ。

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「大将、失礼仕ります」 ヤスコの背後に伸びる影が大きく盛り上がり、人の形を成した。低い背丈と、それに見合わぬ落ち着いた声。影の魔法を得意とする忍者の末裔の魔法少女、サルトビ・スケコだ。 「どうした」 「伝令が参りました」 「ほう、西軍は白旗か？」 スケコが小さく首を振る。

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「それは……」 「ご無礼メンゴです」 突如、指令室のモニタの前に突如人影が現れた。モニタを眺めていたヤスコとの距離は数メートル。既に互いに必殺の距離だ。 「アイエ！？」 驚くスケコに構わず、ヤスコは腕をひと振りする。周囲の空気が渦を巻き、ヤスコの手中に大太刀が生成される。

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「貴様何奴」 大太刀を手にしたヤスコの誰何に、人影が答える。 「東軍に非ず。しかして西軍にも非ず」 人影は組んでいた両手を解き、それを上に掲げた。 「あーしは魔法少女。姓を槍水、名をりり。人呼んで雲隠のヤリリン」 ヤリリンを名乗る魔法少女は、一見、降参のポーズを取っているように見える

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「東西に属さぬ者が、何ゆえ戦場におる」 ヤスコの切っ先がヤリリンの首元に向けられると、ヤリリンは口元に笑みを浮かべた。 「東西軍、皆あーしらシン・ラプラス党の軍門に下るべし」 驚くべきことに、ヤリリンは掲げた両手にキツネ・サインを作っている！

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キツネ・サイン！　敵対と威嚇を意味する攻撃的なサインでありつつも、中指を突き立てるよりも奥ゆかしい表現ではある。しかし、この場、この相手には致命的挑発と言っても過言ではない！ 「キサマ！　スッゾコラー！」 スケコが魔力を込めた怒声を放つが、ヤリリンが動じる様子はない。

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「カミサマンシステム崩壊以降、悪魔相手のみならず、各世界線の魔法少女同士の諍いは増すばかり」 そう語るヤリリンの目は、ヤスコにも劣らぬ覚悟の色を宿している。 「世の安寧こそが先ずあるべし！　我らシン・ラプラス党は、あらゆる手段をもってこれを成す、的なヤツ！」

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ヤリリンがそう啖呵を切った切った時、作戦指令室の上に影が差した。 陽光を遮るは雲か？　魔獣か？　物の怪か？ 否、それは巨大な黴体生物で出来た、小山程もある浮遊城であった。 「あれは魔王城マグリット！」 ヤスコの視線が一瞬上に逸れた。 刹那、太刀の先にあったヤリリンの姿は忽然と消えた。

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「この度は勧告だけ的なヤツ。後日リプヨロ」 どことも知れぬ方向から声だけが響き、遠ざかっていく。 ヤスコは手中の大太刀から手を離すと、大太刀は即座に消え去った。 「面妖なヤツめ。しかし、西軍の工作にしては、いかにも迂遠……」 スケコが呻くように言う。

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「ムッハハハハ！」 ヤスコは哄笑を響き渡らせると、胡床にドカリと腰を下ろして獰猛な笑顔を作った。 「面白いではないか。関東大砂漠。魔王城マグリット。活路としては十分な代物よ」 トクガワ・ヤスコは獣の様に笑う。 「西軍、ラプラス党が何する物ぞ！　天下動乱の時代の幕開けじゃあ！」