マジカミエイプリルフール企画 MGU小説「マジカミ2」

2023年にサービスを終了した『アイ・アム・マジカミ』の続編、『マジカミ2』というエイプリルフール企画にて投稿したSNSポスト小説です。
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芋煮 “a.k.a 芋にお嬢様” @ERR66856734

関東大砂漠。その不毛の砂漠地帯は、夜になれば容易に氷点下を割る。昼と夜との気温差でギシギシと音を立てる廃墟の脇を、分厚いレインコートを着た少女が通り過ぎて行く。

2024-04-01 02:23:59
芋煮 “a.k.a 芋にお嬢様” @ERR66856734

『良かったの、チリちゃん。写真あげちゃって』 チリと呼ばれた少女のレインコートのポケットから、ノイズがかった女性の声がした。チリがポケットから取り出したのは画面の割れたスマッホだ。 「いいんだ」 チリは『Xenosphere』と表示されたスマッホに優しく語り掛ける。

2024-04-01 02:25:59
芋煮 “a.k.a 芋にお嬢様” @ERR66856734

「魔法少女は見捨てない」『それが、大事な親友との写真でも?』「魔法少女は迷わない」『さすが、チリちゃんだね』 スマッホの声を聞いたチリは、白い息を吐きだして夜空を見上げた。遠い可能性の果てに来ても、空の星座は変わらない。 「可能性に果てはない」 チリは硬い決意を滲ませそう言った。

2024-04-01 02:27:59
芋煮 “a.k.a 芋にお嬢様” @ERR66856734

あらゆる世界に、あらゆる時間に、あらゆる場所に魔法少女はいる。過去に。未来に。現代に。 それは時に人を苦しめる悪であり、それは時に黄金よりも得難い善である。 「魔法少女は変わらない」『ただ、マギカ滅ぶべし』「そう、マギカ滅ぼすべし」 チリはスマッホの通信を切り、前へと歩みだした。

2024-04-01 02:30:00
芋煮 “a.k.a 芋にお嬢様” @ERR66856734

【アナウンースー】この一連の投稿は、後日togetterにてまとめを行う予定です。ここまでお付き合いいただき、まことにありがとうございます。 以上におきまして、UNIXによる自動投稿を完了いたします。 お疲れ様でした。【感謝重点な】

2024-04-01 02:34:00
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