コミケ帰りにsystem論 ―「ジャイアントアレージ」とsystemを比較して―

コミケ初日帰りに戦利品を漁っていたら、案外面白いシステムを見つけて興奮した挙句にsystem語りをしてました。 いつもの人がダウンしているので、今回に限り自分でまとめてみました。もうやらない……
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事の発端

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system解読者 @system_decoder

地方民の恨みを背負いつつ、コミケから帰還して戦利品を漁っている今現在。ネタで買った「ジャイアントアレージ」が普通に面白そうだったのが収穫といえば収穫 ただ老子はこういうの大っ嫌いだろうなあ http://t.co/TmbBmN2N

2011-12-29 16:34:40
system解読者 @system_decoder

ということで、実にボードゲーム的な「ジャイアントアレージ」はなぜsystemによって駆逐されなければいけないか(逆説的で回りくどい表現) を語ってみたくなったので、隅っこの方をお借りします

2011-12-29 16:37:32
山田太郎 @CofCthulhu

@system_decoder 逆に彼が好きで駆逐されないシステムがsystem以外にあるのでしょうか?

2011-12-29 17:03:45
system解読者 @system_decoder

@CofCthulhu 一度systemに組み入れてしまえば、なんでも愛してしまいましょ老子は。ただ、このジャイアントアレージは絶対にsystemに組み込めなさそうなので、ちょっと分析してみているのです。

2011-12-29 17:13:12
もふもふクラゲ @DD_JellyFish

systemは究極的にはあらゆるRPGシステムを内包しうるからなあ…!

2011-12-29 17:27:11
もふもふクラゲ @DD_JellyFish

あらゆるシステムを内包しうるがゆえに全てのTRPGと相入れない。それがsystem…

2011-12-29 17:33:25
system解読者 @system_decoder

@alpaca2718 そう描写すると、なんか、ラスボスの邪神っぽいですね……

2011-12-29 17:34:50

「ジャイアントアレージ」の解説

system解読者 @system_decoder

一応「ドキドキロボ裁判RPG」を謳っているが、ジャイアントアレージはつまるところ「決闘代行業者RPG」だ。流刑囚の末裔が住む大陸で、住民たちが引き起こしたさまざまな騒動に対し、PCたちはそれぞれの陣営の代理人となり決闘することで報酬を得る。実に西部劇だ。

2011-12-29 16:41:51
system解読者 @system_decoder

@alpaca2718 んにゃ、西部劇の決闘にロボものテクスチャ(主にビッグオー)を足しただけです。戦闘は簡単なダイスの振り合い+α

2011-12-29 16:43:27
もふもふクラゲ @DD_JellyFish

@system_decoder ビッグオーときいて黙ってはおれますまい。

2011-12-29 16:44:54
system解読者 @system_decoder

このゲームの特色はそのうたい文句の通り「GMいらずにシナリオいらず PL同士の掛け合いで無限の物語が手に入る」というのと「後に引かないPvP」って部分だ。

2011-12-29 16:44:57
system解読者 @system_decoder

まず後者の方だが、世界観的に「PC同士は弁護人(ロボット乗りの総称)として被告人または原告の代わりに商売として裁判(ロボットバトルの総称)をしているだけで、すべては金のためで主義主張はない」とフォローしてある。当然、そのうえでRPするのは自由だが、基本は身軽な立ち位置だ

2011-12-29 16:47:01
system解読者 @system_decoder

用語がいちいち突っ込んじゃいけないレベルだが、流刑囚の末裔のすむ大陸(どっちかってとガン×ソード成分だね)って設定があるので設定厨的には許容範囲だったりする 

2011-12-29 16:48:26
system解読者 @system_decoder

で、問題の「GMいらず、シナリオいらず」って部分だが、意外と(というと失礼か)細かい気配りが2つ施されている。1つはシナリオクラフトめいた裁判理由決定表、そしてもう1つが「被告人と原告はそれぞれの陣営についたPLが自由にRPする」ってルールだ

2011-12-29 16:51:34
system解読者 @system_decoder

先ほど言った通り、ジャイアントアレージではPCがやれることは裁判(ロボットに乗ってバトルすること、およびその準備段階ふくむ闇討ち)だけなので、物語としてのパターンはほぼ一定だ。「依頼され」「相手を倒す算段をして」「倒し(倒され)」「報酬をもらう」 ランダムなのはその理由だけ

2011-12-29 16:55:57
system解読者 @system_decoder

それを逆手にとって、ジャイアントアレージでは裁判を起こす理由は「裁判内容決定チャート」で決定することになっている。D66の表が4つと実に簡単なものだが、これを入れることでシナリオの根幹部分を作る手間が完全に省けるわけだ。

2011-12-29 16:58:34
system解読者 @system_decoder

といっても、フレーバー部分までは決まらない。裁判内容決定表では本当に核心的な1文しか決まらない。たとえば一緒に買ったリプレイでは「パン屋」が「妻」を「命」の「責任」について訴える、なんてどう解釈すればいいのかパッと思いつかない裁判内容になった。

2011-12-29 17:01:49
system解読者 @system_decoder

そのうえで、ジャイアントアレージでは以下のルールが採用されている。「被告人および原告の設定は、それぞれの陣営についたPCのPLが決定しRPすること」つまり、NPCのRPをPLに全部投げたのよ。これでGMはすることがなくなった。GMレスの達成というわけだ

2011-12-29 17:06:35
system解読者 @system_decoder

うまいのが、メインNPCである原告と被告の2人について、2人の別のPLに分散してRPさせている点だ。これで一人芝居にならず、敵対する2つの陣営であることを一般人でも無理なく表現することができる。実際、公式のリプレイではそれぞれのNPC担当PLが実にいい味を出して物語を作ってた

2011-12-29 17:09:22
system解読者 @system_decoder

3人以上のキャラを1つのセッションでRPするのは才能がいるが、2人までならまだどーにかなるという人間の限界を把握している点で個人的には好感触な部分だ。GMが大変な理由の1つにいろんな種類のキャラでRPしなきゃいけないってのが確実にあるからね。

2011-12-29 17:12:05
山田太郎 @CofCthulhu

@system_decoder ロールプレイ(演技?)を積極的にやることで、ゲーム的にプラスになるのかな?

2011-12-29 17:20:58
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