ジョージ=コクム氏による、「書物を焼くところでは、最後には人も焼かれる」は、その出典とされるハイネの戯曲にも書かれていない事。

ナチスの焚書を指している訳だけど
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ツイ鳥「ジョージ=コクム」(森に入ったのですが怪物もおらず、ツイ鳥だけがいました。赤字貿易経営者! @_596_

ツイ鳥は丸く青く、羽のない巨大な鳥の姿をした鳥です。ツイ鳥は多くの目でずっと遠くまで見渡すことができ、侵入者を捜して森を守っていました。ある日、誰かが尋ねました。『もし夜に怪物が来たらどうしよう?』ツイ鳥「ジョージ=コクム」巷では「毒の鳥」と言われている方いましたがきっと別の鳥です。輸出入業経営者の貿易業者兼ライター。

ツイ鳥「ジョージ=コクム」(森に入ったのですが怪物もおらず、ツイ鳥だけがいました。赤字貿易経営者! @_596_

「書物が焼かれるところでは、 最後には人も焼かれる」ねえ。 ナチスドイツが本を大量に燃やした 焚書(ふんしょ)で広まった言葉だけど。 これも昔と今と少し言葉の意味が ズレちゃった言葉で有名だよね。 元々は宗教対立の言葉でありフィクション。 ドイツの詩人ハインリヒ=ハイネ氏の 当時評価も高くなかった、 戯曲「アルマンゾール」から一節よね。 あれは改宗キリスト教徒が イスラム教のコーラン燃やした話だな。 (続く1

2024-04-07 22:33:44
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ツイ鳥「ジョージ=コクム」(森に入ったのですが怪物もおらず、ツイ鳥だけがいました。赤字貿易経営者! @_596_

「血は水よりも濃い」って言葉よりは まだ変わってない方だと思うけど。 「本を焼く者はやがて人も焼く」は 元々は文学系の本を燃やすことは 言っていない言葉だけど。 今じゃそっちの方が有名ですわな。 これもナチスドイツのせいですけどね。 (続く2 twitter.com/_596_/status/1…

2024-04-07 22:33:44
ツイ鳥「ジョージ=コクム」(森に入ったのですが怪物もおらず、ツイ鳥だけがいました。赤字貿易経営者! @_596_

現代では意味が異なった言葉だと、 「血は水よりも濃い」って言葉も。 あれも元々と結構勘違いしやすいよな。 現代だと 「家族のつながりは、 切っても切り離せず最も濃い。」 的なこと言われるけど。 あれは元々 「血の盟約は水の盟約よりも濃い (The blood of the covenant is thicker than the water of the womb)」 戦場で義兄弟の契りを交わした繋がりは、 血のつながり家族よりも濃い。って意味あい。 (続く1

2024-02-28 14:45:35
ツイ鳥「ジョージ=コクム」(森に入ったのですが怪物もおらず、ツイ鳥だけがいました。赤字貿易経営者! @_596_

ハインリッヒ=ハイネ氏の 戯曲「アルマンゾール」は初期のころに書かれて、 ようは演劇なんですけど「駄作」とも 言われている作品です。 良作なら資料あるはずなんですけど、 ほぼ残っていなくて、 あんまり評価もないところ見ると、 消去法で駄作って感じで現代では言われていますが。 1820~40年代くらいで社会を皮肉ったりする 独特なユーモアさ、言い回しの多くを詩集を残し、 19世紀ドイツ文学の中核にもなった方です。 それはそうと「アルマンゾール」は 残っている資料から スペインのレコンキスタ (キリスト教徒によるイスラム教徒の追放)を 背景にしている物語です。 (続く3

2024-04-07 22:33:45
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ツイ鳥「ジョージ=コクム」(森に入ったのですが怪物もおらず、ツイ鳥だけがいました。赤字貿易経営者! @_596_

スゲーざっくり物語を説明すると 物語の主人公がアルマンゾールという主人公の名前。 若いムーア人(イスラム教徒)で、 スペインのキリスト教徒に 占領された地域で育った形。 彼はキリスト教徒の女性ザレマに恋をしますが、 彼女はすでに他の男性と 結婚する約束がされています。 物語は、アルマンゾールが ザレマを愛していることを知った彼女の許婚の反応、 そして二人の宗教間の緊張と愛を謳う。 この戯曲は、異なる宗教を持つ 二人の若者の間の愛と、それに対する 社会的、宗教的な障壁を扱っているのですが。 ストーリーだけみると 「ロミオとジュリエット、 キリスト&イスラムや戦争交えたバージョン。」 みたいで面白そうですけど、 タイトルとストーリー見るだけで 「スゲー要素詰込みいっぱい!これでもかっ!」 な感じで複雑すぎてウケなかったって 要因が言われていますね。 あと彼は詩は評判良かったのですが、 当時の彼の戯曲は駄作が多かったようで、 前評判もよくなかったとも言われていますね。 で、その中のセリフの一節として 「本を焼く者はやがて人も焼く」 が出てきます。元々の戯曲の中での意味は 「ある土地では改宗キリスト教徒が イスラム教のコーランを燃やしていた。」 という今やると、イスラム教徒の方々が 暴動が起こすような内容を言われていました。 さて、まず「改宗キリスト教徒」というのは この戯曲の中では 「イスラム教からキリスト教徒に改宗した方々」 のことを指す言葉です。 イスラム教の土地が占領されて、 キリスト教徒に改宗を促されていたわけですね。 でイスラム教からしぶしぶキリスト教徒に改宗した。 そして「まだ改宗していない 元仲間たちのコーランを燃やす。」 という場面です。ようは「裏切者」です。 裏切者たちが自分たちの評価を高めるために、 もしくは自分たちに危害が出ないように、 頑なにイスラム教を信じている方々の コーランを奪い取って燃やしている場面。 宗教的にはかなり外道なことをしている場面のことを 「本を焼く者はやがて人も焼く」 と表現したわけですね。 (続く4

2024-04-07 22:33:45
ツイ鳥「ジョージ=コクム」(森に入ったのですが怪物もおらず、ツイ鳥だけがいました。赤字貿易経営者! @_596_

ということでサックリですが 「書物が焼かれるところでは、 最後には人も焼かれる 。」 ですがフィクションのセリフで、 ハインリッヒ=ハイネ氏自身は 「言ったことがない言葉」なのですが。 ナチスドイツの焚書で有名になりました。 これ「誰が言い始めたか」は記録無いんですよね。 でも間違いなく、これがきっかけで、 元々は宗教的な文脈で書かれたものでしたが、 ナチスによる書籍焚書の事件を経て、 知的自由への攻撃や文学に対する 警鐘として新たな意味を持って、 広ったのは間違いないわけです。 元々の意図した宗教的・文化的な文脈から離れて、 より広い意味での知的、文学的な 弾圧への警告として解釈される。 これも言葉の意味的にはオモシロいですよね。 言葉ってええな。やはり言葉の意味は 今生きている人間たちが作るものですかね。 (続く5

2024-04-07 22:33:46
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ツイ鳥「ジョージ=コクム」(森に入ったのですが怪物もおらず、ツイ鳥だけがいました。赤字貿易経営者! @_596_

とサクサク書いてきましたけど。 「書物が焼かれるところでは、 最後には人も焼かれる。」 もそうですし、 「血は水よりも濃い」 そういや「我思う、ゆえに我あり」もそうか。 あれも誤訳説が結構強いですし、 こういうのも調べると面白いですねー。 (続く6 twitter.com/_596_/status/1…

2024-04-07 22:33:46
ツイ鳥「ジョージ=コクム」(森に入ったのですが怪物もおらず、ツイ鳥だけがいました。赤字貿易経営者! @_596_

「我思う、ゆえに我あり」 かの哲学者デカルト氏の言葉だけど。 これ解釈違うんじゃねえか?って説あるんだよな。 デカルト氏は論文にフランス語とラテン語で 書かれたので訳され方まちがって 「我思う、ゆえに我あり」 って思われた説があるけど 実際のところどうなんだろうなこれ。 x.com/culturaltutor/…

2022-11-03 16:12:36
ツイ鳥「ジョージ=コクム」(森に入ったのですが怪物もおらず、ツイ鳥だけがいました。赤字貿易経営者! @_596_

また面白いものあれば紹介しますねー。 んじゃではではー。 引用元1:ハインリヒ・ハイネ - Wikipedia ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F… モーリッツ・ダニエル・オッペンハイム - 1. germanhistorydocs.ghi-dc.or2. Bridgeman Art Library: Object 149505, パブリック・ドメイン, commons.wikimedia.org/w/index.php?cu…による 引用元2:ナチス・ドイツの焚書 - Wikipedia ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A… 不明 - United States Holocaust Memorial Museum, パブリック・ドメイン, commons.wikimedia.org/w/index.php?cu…による

2024-04-07 22:33:47
リンク Wikipedia ナチス・ドイツの焚書 ナチス・ドイツの焚書(ナチス・ドイツのふんしょ、英語: Nazi book burnings)は、ドイツ国内の本のうちで、ナチズムの思想に合わないとされた書物が、ナチス・ドイツによって儀式的に焼き払われた焚書である。 1933年4月6日、ドイツ学生協会が新聞やプロパガンダの手段により、全国的に「非ドイツ的な魂」に対する抗議運動を行う宣言をし、運動は火による書物の「払い清め(Säuberung)」と称する焚書によってクライマックスを迎えた。地方局はこの宣言や委託論文付きの新聞を発行し、スポンサーである著名な 5 users 88
リンク Wikipedia ハインリヒ・ハイネ クリスティアン・ヨハン・ハインリヒ・ハイネ(Christian Johann Heinrich Heine, 1797年12月13日 - 1856年2月17日)は、ドイツの詩人、文芸評論家、エッセイスト、ジャーナリスト。デュッセルドルフのユダヤ人の家庭に生まれる。名門ゲッティンゲン大学卒業、法学士号取得。当初は商人、ついで法律家を目指したが、ボン大学でA・W・シュレーゲルの、ベルリン大学でヘーゲルの教えを受け作家として出発。『歌の本』などの抒情詩を初め、多くの旅行体験をもとにした紀行や文学評論、政治批評を 6 users 30
laliluray @laliluray

@_596_ "焚書坑儒"と相まって「書物が焼かれるところでは、 最後には人も焼かれる」という解釈になったのではないかなとも思ったり。 或いはフロイトが「自分が火刑に処される可能性」に言及した事も影響してるかもかも?

2024-04-08 08:41:09