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elizabethoage
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この「――山に……ってください」という言葉をきいて、はじめて顔を上げ、高里を見つめ、うなずいて、街の方へと駆け戻っている(p483) 劇的と言っていいほどの大きな変化。 この言葉の意味が「山に避難してください」なのであれば、先ほどの高里の台詞群とあまり変わらない意味内容なので、
2024-04-09 16:53:04![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
広瀬の気持ちが突然ここまで変わることの説明がつかない。 さらに、高里はこの言葉とともに、「深く、深く頭を下げ」ている(p484) 高里は何か決定的な言葉、これまでの台詞とは本質的に異なる言葉を告げたことになる。 それが「ロライマ山に行ってください」なんだと思うんです。
2024-04-09 16:53:39![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
叶えて(そのために生きて)」とお願いすることにした。 そうすることによって高里は "故郷へ帰りゆく清らかな高里が永遠に帰れない不浄の広瀬にそれでも生きろと告げる" という構図を、 "この世界に居場所を得られなかった高里がここで生きていく広瀬に願いを託す" という構図に書き換えてみせた。
2024-04-09 16:56:11![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
「ーー山に……ってください」は、初読の頃からロライマ山の話だと信じてた。 あれだけ避難してください、って言って足が動かなかった広瀬の足を動かした言葉が『避難してください』の繰り返しであるとは思えなかったので。 『生きて、”僕たち”の望みを叶えてください』ってことなんだと思ってた。
2024-04-09 19:54:54![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
広瀬が『未練はないのか』って聞いたから、人としての最期の未練を伝えたんだと思ってた。 ただ広瀬の命ひとつだけを守るために生きていくのは、広瀬には少し軽かったから、高里は自分の未練を乗っけて広瀬の足を地につけたんじゃないかと。 そして広瀬は歩いてロライマ山に行く。傘を2つ持って。
2024-04-09 19:57:21![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@yukionka20 津波の恐れがある土地で育ったかどうかというのも影響してきそうですよね💦 いつ読むかで作中で起こっていることへの理解度が全く変わってくるの、いいですよね。 十二国記を全く知らずに読めばホラー?となるし、少しでも十二を読んでいればキってもしかして…となりますし。
2024-04-09 20:34:45白銀以降の解釈
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大昔から読んできて、わりと中学時代のトラウマでもある魔性の子の、「山へ」の解釈が、実は根本から違っていたのかもしれないとここ数日のTwitterで気付いた 私これ読んだの1997~8年頃で津波の実感も何もなかったのだけどナチュラルに今ここで広瀬が生きるために発した避難を促す言葉だと読んでたの
2024-04-09 17:45:29![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
ただ私は初手からこう読んで、白銀の広瀬についての描写に出会うまでの二十年以上ずーっと変わらず広瀬の孤独にシンパシーを覚え続けたまま生きてきた だからこそ、あの泰麒が最大の禁忌を犯す時の勁さの元に広瀬がいたことを知って呼吸困難になるレベルの大号泣をしたんだと思う(白銀初読時) x.com/momoshika09/st…
2024-04-09 20:35:30![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
山をロライマ山だと読んでたらあそこまでの大号泣はしなかった気がする なんか結果的に私はそう読んで、白銀までずっと別解釈を知らなかったことは、むしろ私にとってはそれで正解だったというか…… ま、とりあえず読む
2024-04-09 20:39:48![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
わたしも「…山に」は純粋に言葉のまま大雨洪水波浪から逃げるために山へ上れ、の意だと思ってたよ。ちなみに読んだ頃は災害前。 ロライマの話はあの二人には夢物語すぎて現実感がない話だと思ってたから思い浮かばず。 それらはどれも正解で読み手それぞれの十二世界があるんだと思うわ。
2024-04-09 20:44:51![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
魔性の子は高里が記憶を思い出すための物語で広瀬はその後抜け殻みたいになるのかな…蓬萊のことはもう置いてくんだな…と長らく思ってたので白銀の先生で泰麒は全然置いていってなかったとわかって広瀬もロライマを託されて置いてかれた…と思わずに済んだかもしれないと思い直してちょっと嬉しい
2024-04-09 20:45:46![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
山が「やま(高台)」か「(ロライマ)さん」かの話。 私の魔性初読は「やま(高台)」だとばかり思って読んでました。 山に囲まれた地で育ちましたが、荒川が近く、水害について(無自覚ですが)刷り込みがあったのかもしれません。 ロライマ説をTLで見てなるほどそうかもと思ったのはここ最近の話。
2024-04-09 21:46:35![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
でもここを、意味を限定したかったら、「──イマ山に行って〜」などとした方が誤読は少ないように思いますし、先生は敢えてどちらでも読めるようにしたのかもしれない、とも感じてます。
2024-04-09 21:46:36![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
山へ行って下さいはロライマへって受け取ったんだけど、泰麒は避難、広瀬はロライマへって意味にとって、それが2人の断絶だったんだってのも残酷だけどいいなって思って
2024-04-09 22:06:26![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
@yama_kawa_numa ほんとに十二国記知っていたら泰麒捜索隊も汕子も傲濫もホラーにはならないですもんね。知らずに読むと怪異ですし。魔性の子いつ読むか論争がよく巻き起こってるのも解りますね😂
2024-04-09 22:28:15![](https://tgfile.tg-static.com/static/web/img/placeholder.gif)
記憶を取り戻したあの瞬間の高里くんの脳裏には「山」といえばロライマか蓬山だったのでは。 奇しくもその二つは高里くんの中では思い出す縁にするくらいには重なる部分が多いものであり、ロライマに行けと広瀬に願うことは自分にとっての蓬山を追体験できると思ったのではないかな。
2024-04-09 22:31:41