ニボシ企画「子ども短歌2011」vol.14（選外特集3）

村井ニボシ @niboshi2000

28歳だけどお年玉もらったよ！（あけましておめでとうございます）

村井ニボシ @niboshi2000

50歳までもらいたいね。単純にうれしいものだからね。

村井ニボシ @niboshi2000

大雨が　ふったら次の日　水たまり　でもよくみたら　川みたいだな　（小四）　評：水たまりは、ただの水たまりなんだけど、イケてる水たまりとイケてない水たまりがあるらしい。月面の「静かの海」みたいに、「見立て」の大河や海洋が見えるのだろう。

村井ニボシ @niboshi2000

今日も短歌だらだら。終わったらおわり。

村井ニボシ @niboshi2000

花畑　いろあざやかな　花たちを　みているうちに　おちつくような　（小四・妃奈乃）　評：特別な場所に来たら、特別な感情を持たなきゃならない。なにかしら感情を持たなきゃいけない。花畑は「おちつくような」場所だったようだけど、「ような」だしなあ。なにか落ち着かないものがある。

村井ニボシ @niboshi2000

たのしみは　友達みんなで　集まって　たまったストレス　言い合ってる時　（小六）　評：鬱屈とした楽しみだなあ。最近の小学生は早熟だから、小一でもうストレスを感じるそうで、小六ともなればガールズトークで悪口を言い合うのかー。これが「たのしみ」なのだから、つらいねえ。

村井ニボシ @niboshi2000

さかなさん　あしたもつぎも　うみにいて　よるになったら　さかなはねるよ。　（小四）　評：「跳ねるよ」ではなく「は寝るよ」か？　「魚たちときたら、毎日海にいて、海の中で寝て、そればっかりだなあ」という気づきか。いやあ・・そりゃ、お前・・魚だし・・。

村井ニボシ @niboshi2000

どしゃぶりの　大雨の中　歩いてて　カサを手わたす　母のすがたに　（小四）　評：雨の中、カサを持ってきてくれた母の献身、その姿に何を感じたのか・・・は、書かれていない。なんでそこで切るんだよ！　言語を絶したのかね。

村井ニボシ @niboshi2000

4の1　ぜったいぜったい　あきらめない　みんなちがって　みんなすごい　（小四）　評：なんかこういう「教室の仲間と友情」みたいな縛りで詠ませた、また余計なことをする小学校がありまして、そのうちの一首。マンガとかの影響で「あきらめない」ことが称揚されるけど、ムダに頑固な大人になるぞ。

村井ニボシ @niboshi2000

ふゆのとき　ゆきだまなげて　あそんでる　あてたらかって　たのしかった　（小四・深月）　評：あそぶ→あてた→かった→たのしかった、というきれいな四段論法。「ふゆのとき」という舌ったらずさもいいね。正月のとき、新年のときですが、みなさまも、お餅のときをお過ごしどきですか？

村井ニボシ @niboshi2000

勉強で　わからぬ問題　あきらめず　よくよく考え　できたぞやったー　（小四・ゆう人）　評：「ゆう人」って書いてるけど、違うよなあ？　「よくよく考え」できたのはよかったけど、この書き方を見ていると、次に同じ問題に当たったときには解き方忘れてるんじゃないか、という不安を感じるなあ。

村井ニボシ @niboshi2000

たのしみは　ねぼけまなこの　早起きに　重い前あし　のしかかる時　（小六）　評：ねぼけまなこに大型犬とじゃれ合う。それは至福だろなあ。犬のしつけは上下関係を教えるために人間が先を歩け、とかあるけど、そういうことを別に意識しなくてもうまく行く関係もあるよなあ。飼ったことないけど。

村井ニボシ @niboshi2000

たのしみは　犬のメリーと　ぬいぐるみ　ひっぱりあって　つかれきる時　（小六）　評：疲れ切るまでひっぱりっこするのかよ！　そのぬいぐるみ、一日でボロッボロだろ！　使い捨てじゃないんだから。

村井ニボシ @niboshi2000

楽しみは　まりも観察　じっとして　動かぬままに　見つづける時　（小六）　評：これまた地味な楽しみだなあ。私もアリの観察を趣味にしていた時期があったけど、あれはまだ動くもんな。マリモは変化ないだろ。「たのしみは～時」シリーズは、それぞれの趣味が見えるので、悪くないと感じる事もある。

村井ニボシ @niboshi2000

いつの日か　このゆうだいな　草原を　家族といっしょに　歩きにこよう　（小五・竜弥）　評：どういうわけか投稿数の少ない小五。逆に聞くけど、お前は雄大な草原を一人で歩いたのかね？　遠足で行ったのか、それともただの空き地を誇張してるのか。なんにもない草原で、もう一度子供のように遊ぼう。

村井ニボシ @niboshi2000

Tシャツの　下から見えてる　アンダーシャツ　ちらちら見えて　オシャレなのかな　（小五・海奈）　評：いわゆる見せる下着ってやつですか。私も「うーん」と考える議題だけど、小五の女子にも悩みどころだったようだ。悩みのポイントが違うだろうけど。パンチラ好きとしては、あれは違うんだよなあ。

村井ニボシ @niboshi2000

たのしみは、　ペン回しして、　枝みがき　練習して　成功した時　（小六）　評：ああいう手先の器用さや運動神経が必要なもの、まったく出来ないからうらやましいんだけど、「技」じゃなくて「枝」を磨いちゃってるんだよなぁ・・。あの、造園業の方ですか？

村井ニボシ @niboshi2000

ねむたいな　ちょっとねようか　いやだめだ　気付いたときには　もう夢の中　（小六・飛斗）　評：「気付いたとき」は夢から覚めてからだと思うんだけど、「夢の中」で「あ、これ夢だ。そうか、結局寝ちゃったんだなあ」と気付いたんだとしたらすごいな。

村井ニボシ @niboshi2000

たのしみは　毎月食べる　かき氷　シロップえらび　うれしくなる時　（小六）　評：かき氷は一月に一度しか食べられないのかー。そりゃ、シロップ選びにも気合が入ろうというものだ。そのシロップ選びでも、ブルーハワイは魅力的なソリューションとして、プレゼンテーションされるに違いない。

村井ニボシ @niboshi2000

たのしみは　たくさんの友と　わはははは　同じことばで　笑い合う時　（小六）　評：「みんながめいめいじぶんの神さまがほんたうの神さまだといふだらう。（略）そして勝負がつかないだらう」（銀河鉄道の夜）　それでも笑い声と泣き声は、世界中同じ言葉なのだ。明けましておめでとうございます。

村井ニボシ @niboshi2000

なんとなく良いこと言ったのにかこつけて、あいさつを滑り込ませていく（いやらしい）。

村井ニボシ @niboshi2000

たのしみは　ともとゲームを　やりながら　PSPを　つどわせるとき　（小六）　評：あー、今の小学生、DSを買うかPSPを買うかによって、誰と友達になるかが分かれたりするんだろうなあ。両方買うのは大変だからなあ。子供って、通信の範囲を過小評価してて、頭ごとPSPをくっつけるんだよな。

村井ニボシ @niboshi2000

（承前）もう、お前ら脳波でも通信対戦しようとしてんのかよ、と思うほど、密着してDSやPSPをカチ合わせてるのをたまに見かける。そんな密着しなきゃならんのだったら、すれ違い通信ってなんなんだよ！　と言いたくなる。

村井ニボシ @niboshi2000

たのしみは　ともだちのあと　くっついて　ふたりいっしょに　あるいているとき　（小六）　評：影踏みの夕暮れ、君と歩いた道。遊んだ昼間よりも、消えていく今日という日を惜しむ時のほうがいとおしかった。これなんか、すごくいいのになあ。「たのしみは～時」がほんとよくない。

村井ニボシ @niboshi2000

たのしみは　暗い中行く　朝練で　げき走中　ランナーの時　（小六・理史）　評：走る走る、おれたち。流れる汗もそのままに。頭の中で、すげえかっけえ音楽かかってるんだろうなあ。寒くて暗い中、走っていくほど部活が楽しみか。ぐわー、そういうの一生わかんねえー。