グローバル化(自由化)における日本社会の論理的帰結
無事に新年を迎えたのはいいとして、去年より厳しくなる今年が「おめでたい」かどうかは別の話。そして来年以降もそれが加速することを考えると、無事に新年を迎えること自体が苦痛になる日も近いかもしれない。
2012-01-02 01:01:42別にこれは「暗い話」をしているのではなく「現実の話」をしているだけだということは分かっておいて頂きたい。むしろ、この期におよんで正月だ新年会だと浮かれていること自体が現実を受け止めていない証拠だ。「正月ぐらい・・・」は完全に甘え。
2012-01-02 01:05:56今の日本を見て、一体どこに遊んでいられる余裕があるというのだろう?景気が良くなる気配がどっかにあったか?今遊んでいても安泰でいられる根拠がどっかにあるのか?結局みんなその不安から目を反らしているだけに過ぎないのではないだろうか。
2012-01-02 01:13:12グローバル化や自由化という言葉が盛んに叫ばれているが、その行く末を考えたことがあるだろうか。法務省が「優秀な外国人に対しては入国規制を緩和する」と発言した意味が分かっているだろうか。百歩譲って今遊ぶのはいいとしても、これぐらいは考えた方がいいと思う。
2012-01-02 01:17:34そもそも今言われている「自由化」は、人やモノの移動が自由になっていくことを指す。それはTPPの話を少しでもかじったことのある人なら分かると思うが、だったら次の段階「移動が自由になったらどうなるのか」というのを考えなければならない。
2012-01-02 01:25:32様々な人やモノ(価値やサービスを含む)の移動が活発になると、まず単純に競争が激しくなる。それは今まで競争相手じゃなかったものまでが競争相手として現れてくるということであり、これもTPPをかじっていればお馴染みの話だ。
2012-01-02 01:32:19それは競争によってより質の高いものが生まれる可能性が上がるという意味ではプラスとして考えられるが、そのプラスの恩恵を受けられるのは、その世界における強者だけだということを分かっておく必要がある。というのも、弱者はその時に弱者であるという点で圧倒的に不利だからだ。
2012-01-02 01:38:02単純なイメージとして自然界を見渡してみればいい。シマウマがどれだけ努力しようが絶対にライオンには勝てない。それと同じだ。もちろん単純化し過ぎている感は否めないが、人間社会においてもそれに似たようなことが起こるということがここでは大事なのである。
2012-01-02 01:41:31弱者というのはいつだって守られる立場にある。社会保障が手厚かったり税金が安かったり、今はそれでいいだろう。けれども、自由化が進めば社会は強者優先にならざるをえなくなる。なぜか。それは強者の方が圧倒的に世界に貢献しているからだ。そして社会保障は強者の力で成り立っているからである。
2012-01-02 01:47:06つまり、強者を優遇しなければ弱者ともども崩壊していまうがゆえに、そういう仕組みにならざるをえないのだ。そしてより重要なのは、一回そうなってしまったら、今以上に下剋上は過酷なものになる、ということ。だからまだ自由化が始まって間もないこの時期に強者になっておかなければいけないのである
2012-01-02 01:52:22いつでも言われることだが「起こってからでは遅い」。ただ、それは今回に限り「起こってからでは無理」という表現が正しいと思う。もちろん可能性がゼロになることはないと思うが、今の僕らの感覚からすれば「無理」という表現が一番近い。日本が終わるのではない、あなたが終わるのだ。
2012-01-02 01:56:12これが脅しでも空論でもないということは、ちゃんと理性を働かせることの出来る人なら普通に分かると思う。もちろん予想だにしないことが起こるのがこの世界だということを踏まえれば、一発逆転的な軌跡の経済革命みたいなものが起こらないとも言い切れない。でもそんなことは僕らにはどうしようもない
2012-01-02 02:02:43考えたっ分からないことは考えなくていい。少なくとも僕はそう思う。けれども、それは逆に言えば「考えて分かることは極力考えよう」ということだ。最悪の自体が想定できるなら、それに備えておくに越したことはない。それが仮に外れたって「はずれて良かった」と思うだけの話だ。
2012-01-02 02:05:00しかし、何も考えていないにもかかわらず最悪の事態が起こってしまったら、それはもう悲惨としか言い様がない。「なんてもないようなことが、幸せだったと思う~♪」と歌うのもいいだろうが、そうならないために今やっておくべきことがあるんじゃないだろうか。
2012-01-02 02:08:41誤字脱字が増えてきたのは無視してもらうとして(苦笑)、こんな浮かれた時期だからこそ今一度「自由化とは何なのか」「自由化は自分達の生活にどう影響するのか」を“現実的”に考えて欲しい。抽象論なんてのは暇なときにやればいいのであって、今は実際にどうすべきかを考える時である。
2012-01-02 02:12:09そこで、もう少しこの話に切り込んでみようと思う。先程「自由化とは、人やモノの移動が自由になること」だと言ったが、そうなったときに僕らに問われるのは「いかに身軽でいられるか」である。環境が自由なのにもかかわらず、重い腰を動かさないでいたら単純にそれは宝の持ち腐れだ。
2012-01-02 02:23:28ではその身軽さを得るためにはどうすればいいのか。まず1つは行動力をつけることによってそれは得られる。世間一般には「あいつは行動力がある」とかそんな言われ方をするが、行動力というのは単純に情熱から生まれるものである。情熱さえあれば、誰だって勝手に行動する。それだけの話だ。
2012-01-02 02:29:06次に経済力。これは単純にお金を持っているということ。お金さえあれば、ある程度いつでもどこでも好きなところに好きなだけいられる。最後は語学力(主に英語力)。これで世界中どこにいても生きていくことができる。この3つがキーワードとなって「身軽さ」は作られる。
2012-01-02 02:32:26この「身軽さ」は自由と非常に相性がよろしい。世界が資本主義であり、各国の入国規制が緩くなり、どの国でも商売がしやすい状況になることを踏まえるならば、この能力を持つ者が強者になるのは自明だと言える。
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