創作:レンマサ

レンマサ小噺。私の両親のやりとりをレンマサに変換したもの。――しまった、やられた。
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ワトは歩く城 @watokadu

【レンマサ】真斗が中学の同窓会に行くらしい。忙しい仕事の合間を縫って行くらしいので仕事からそのままで行ける格好で出掛けたいとさっきから悩んでいた。「スーツで行けばいいだろ。お前似合うんだし」クローゼットの前に佇み腕を組む真斗の後ろから腕を伸ばし、スーツを一着取る。真斗の→

2012-01-02 21:29:50
ワトは歩く城 @watokadu

→持っている物の中でオレが一番こいつに似合ってると思うスーツだ。「だがあまり堅苦しい格好だと皆に気を遣わせてしまう気がしてな」「いいじゃん別に。見せびらかしてこいよ、もしかしたらモテるかもしれないぜ」「男子校の同窓会だぞ、男にモテてどうする。それに…」真斗は振り返り→

2012-01-02 21:30:09
ワトは歩く城 @watokadu

→オレをじっと見つめて、言った。「俺がモテたらお前が困るだろう?」…しまったやられた。真斗は瞠目するオレを余所にスーツを仕舞いまた黙考し始める。オレとしてはからかい半分と、オレだけのこの美しい男をこいつの昔だけしか知らない野郎共に見せつけたかったんだけど。→

2012-01-02 21:30:26
ワトは歩く城 @watokadu

→「…こら、邪魔になるから退け」でも何を言ったところで照れ隠しにしかならないから。オレは真斗を後ろから抱き締めて赤くなった顔をその首元に埋めた。

2012-01-04 01:13:51