Elonaショートショート -ザナンの二羽の白き鷹-

突発的に思いついたシチュエーションで書いた即興ショートショート。
2
@saitoumeiji

@vkyo_nefia ああ、あれですか・・・。なんでしょうね・・・?なかにミミックでも入ってるパンドラの箱かなんかでしょうか

2012-01-09 04:51:19
@saitoumeiji

@vivivich (絶対にヴェセルが入ってるとは言わない

2012-01-09 04:52:47
小路ビビ @vivivich

@saitoumeiji ヴェセルの中にヴェセルが入ってるという言葉だけで妄想の広がる腐った脳みそ

2012-01-09 04:54:16
小路ビビ @vivivich

酒場でロイターがヴェセルを発見するシーンで、なぜかヴェセルが二人いてロイターさん困惑…という電波をキャッチした。

2012-01-09 04:59:51
小路ビビ @vivivich

「「エリシェ、なぜお前が…」」『うるさい!』

2012-01-09 05:00:06
小路ビビ @vivivich

@ElonaSS 目の当たりにした光景に、ロイターは頭を抱えた。今日はそんなに飲み過ぎたのか?いくら待機中だとはいえ、今は皇子を護衛する旅の真っ只中だった。戦闘に支障が出るほど飲むはずがない。だが、何度見ても目の前にいる見知った男は、二人だった。寸分違わぬ姿で並び立っている。

2012-01-09 06:35:44
小路ビビ @vivivich

@ElonaSS 奴は双子だったのか?いや、そんな話は一度も聞いたことがない。何より奴は故郷を捨てた天涯孤独の身の上のはず。その男が、なぜ目の前に二人いるのか。ロイターは、心を落ち着けようとしてゆっくりと呼吸しながら辺りを見渡した。何の変哲もない酒場は、待機中の兵で溢れている。

2012-01-09 06:38:19
小路ビビ @vivivich

@ElonaSS 何人かの兵士が好奇の視線を向けてくる。このままでは、護衛隊長の威厳も何もあったものではない。ロイターはもう一度その二人の同じ姿の男へ向き直り、じっとその姿を見据えた。「お前はヴェセル・ランフォードだな?」二人の男がステレオよろしく答えた。「そうだ」「そうだ」

2012-01-09 06:41:59
小路ビビ @vivivich

@ElonaSS ロイターは頭が痛くなるのを感じた。いったい何が起きているのか。かつて同じ軍でしのぎを削った者同士、腹を割って話したとばかり思っていた。「お前たちは…双子か何かか?」二人のヴェセルはお互いに視線を交わし「違う」「違う」と声を揃えて答えた。頭痛はますますひどくなる。

2012-01-09 06:44:26
小路ビビ @vivivich

どうしよう、着地点考えてない。

2012-01-09 06:44:39
小路ビビ @vivivich

@ElonaSS 「ではお前たち二人の両方があのザナンの白き鷹、かつての英雄、そういうことか?」ロイターは我ながら理解に苦しむ言葉だと、また頭を抱えてしまった。今ではもう兵士たちが皆、自分たちの隊長と奇妙な二人のボロ布に身を包んだ男を眺め、互いに何だどうしたと言葉を交わしている。

2012-01-09 06:48:42
小路ビビ @vivivich

@ElonaSS 「そうだ」「そうだ」二人のヴェセルが口を揃える。だんだんとこのやり取りに慣れていく自分にロイターは一人苛立った。「訊きたいことは山ほどあるが…何故お前は二人いる?」二人のヴェセルは顔を見合わせ、お前は何を言っているんだと言わんばかりの視線を向けた。

2012-01-09 06:52:03
小路ビビ @vivivich

@ElonaSS ロイターは手近にあった誰のものともわからないグラスを手に取り、その中身を飲み干した。何が注がれていたかなど気にする余裕さえなかった。とにかく喉を潤して、落ち着きを取り戻したかったのだ。「まぁ…いい。ともかくお前ほどの危険分子はそうはいまい」

2012-01-09 06:53:47
小路ビビ @vivivich

@ElonaSS ロイターはやおら右手を振り上げて、兵士たちへ命令を告げた。「ヴェセル・ランフォード、お前…達を拘束する。かつての英雄をこんな所に捨ておくことはできないからな」二人のヴェセルは声を揃えて「それもまたいいだろう」「それもまたいいだろう」と呟いた。

2012-01-09 06:56:38
小路ビビ @vivivich

@ElonaSS 数人の兵士たちが、同じ姿のぼろマントを引き連れて、酒場を出ていく。今の光景は何だったのか、ロイターの思考は乱れに乱れ、彼は再びグラスを手に取り飲み干した。護衛のことは頭の片隅にあったが、どうしても理解のできない状況をなんとか振り払おうと必死だった。

2012-01-09 06:59:14
小路ビビ @vivivich

@ElonaSS はた、と気がつくと、ロイターは自分が見慣れぬ一室のベッドで眠りこけていたことに気づいた。昨晩のことを思い出そうと、頭を回転させるうちにゆっくりと扉が開かれた。「あら、ロイターさん、おはようございます。今お水をお持ちしますね」酒場の娘シーナがすぐに部屋を出ていく。

2012-01-09 07:01:43
小路ビビ @vivivich

@ElonaSS 冷たい水を口にしながら、鈍く痛みの走る頭で、昨日の自分の行動をゆっくりと辿る。そして思い至る二人の男。「シーナとか言ったな」ロイターは空のグラスを傍らに置き、部屋を出ようとするシーナを呼び止めた。「昨日の男、ヴェセル・ランフォードを知らないか」

2012-01-09 07:04:51
小路ビビ @vivivich

@ElonaSS あのボロ布をまとった人ですか、とシーナは答える。やはり昨日目にしたのは、自分のよく知っているあの男に間違いはない。「奴は…二人いただろう?」重々しく口にすると、シーナはきょとんとした顔で「まだ酔いが醒めませんか?」と笑顔で返してきた。あれは幻だったのか?

2012-01-09 07:07:25
小路ビビ @vivivich

@ElonaSS 結局その後、誰に訊いても答えは同じで、拘束した男は一人だけだったと怪訝な顔で言われるばかりだった。あの堅物の隊長がしたたか酔ったと兵士たちは笑顔になり、ロイターはいつも通りに鎧を身につけ、皇子との旅を再開した。あれは一体何だったのか。心の靄は晴れそうにない。

2012-01-09 07:10:02
小路ビビ @vivivich

見える、見えるぞ!ダブルヴェセルを絵に描いてしまうElona創作クラスタの姿が…!

2012-01-09 07:11:04
ミユ零ください《聖夜のえる》 @vessel_rumford

ヴェセルが二人もいたらお世話大変だねうふふ

2012-01-09 07:12:24