芝村裕吏(@siva_yuri)さんによる歴史の話題「ヒトラーはなぜ侵略戦争した」
@siva_yuri 芝村さん、こんばんは。突然ですが、質問があります。神社にはよく猫や鳩が集まってくるように思うのですが、それはどうしてなのでしょうか?回答よろしくお願いします。
2012-01-08 21:51:14質問があります。神社にはよく猫や鳩が集まってくるように思うのですが、それはどうしてなのでしょうか?回答よろしくお願いします。ですか。
2012-01-09 20:56:37八幡様は鳩がお使いなんで大事にされる傾向があるんですが、基本的には御神意によるものですね。 とか書くと、かつての森元首相のように誤解を招くんできちんとご説明すると、江戸時代以降神道については教義などが整理、解釈しなおされました。結果、神というものは今で言う空気とされます。
2012-01-09 21:00:07空気を読めとか今盛んに言われてますよね。江戸時代だと察しろという話になります。 神社には神社の空気がありまして、(神様いるんだから神=空気ならあって当然なんですが)その空気は殺生などを嫌い、またうるさいのも嫌います。 ですので、犬などは排除されやすいんですね
2012-01-09 21:03:33かくて空気を読んだ人々、大時代な表現で言えば御神意を感じた人々が動いた人工的環境として神社があります。 それらが一部の動物や鳥類にとっては居心地がいいんですね。 とかいうと、なんとも味気ないので、御神意がありもうす。でいいんじゃないかと思います。以上説明終わり。
2012-01-09 21:05:44@siva_yuri 芝村さんこんばんは!今日山本五十六を見ていて疑問に思ったのですが。 ナチスのヒトラーってなんで勝てない戦争を仕掛けたんでしょう? 政治では成功して確かに国を救っているのに判断ミスの原因とかあるんでしょうか。
2012-01-09 21:15:15今日山本五十六を見ていて疑問に思ったのですが。 ナチスのヒトラーってなんで勝てない戦争を仕掛けたんでしょう? 政治では成功して確かに国を救っているのに判断ミスの原因とかあるんでしょうか。 ですか。
2012-01-09 21:17:40まず。重要勝つ重大な前提の話です。負けると思って戦い出す人は狂人ですが、ヒトラーは後年、それを理由して狂人あつかいされていますが、同時代の資料ではそういう描かれ方をしていません。そう言う意味では、同時代から見て勝算がないようには見られていなかったわけですね。
2012-01-09 21:21:11次に。政治では成功して確かに国を救っているのに。とありますが、これはちょっと前提が違います。 ヒトラーの政治は侵略外交ありきであって、この延長線上に戦争があります。 これらは不可分の関係にあって、ヒトラーは何もない所から復興させたのではなく、あるところからぶんどったのです。
2012-01-09 21:23:41ですので、分かりよく言えば侵略外交を続けなければドイツは失速するし、失速しないためには侵略外交をつづけざるをえず、続ける結果戦争に陥ったと、覚えていただければ分かりやすく俯瞰できると思います。 ちなみにこのあたりの政治理念は我が闘争にもありますが、当時の財政データですぐ見えます
2012-01-09 21:26:41さて、ではなんでまたヒトラーみたいなのが合法的に選挙で選ばれたんでしょうか。ヒトラーが悪魔のように賢かったから? あるいは国民が愚かだった? 両方違います。 また、ヒトラーの侵略外交がある程度うまくいったのはなぜか? といえば、これらはフランスイギリスの理解があったせいです。
2012-01-09 21:33:18何故かと言えばですね。第一次世界大戦というのが根っこにあるんですよ。第二次世界大戦は欧州に限って言えば第一次世界大戦の延長戦と言っても良い戦いです。第一次世界大戦において、ドイツは戦場で大敗なく大敗し、(経済破綻で後方が倒れた)莫大な賠償が科せられます。
2012-01-09 21:35:58さて、この賠償を金の動きで見るとはっきりするのですが、多くの国の金の流れを見ると、第一次世界大戦のモデルが理解しやすいので少し話をしましょう。 イギリスは敗戦したかのように金が国外流出します。フランスは程度的にそこまでではないです。ドイツは一人負けです。
2012-01-09 21:37:43ドイツは著しく金を失います。参戦他国全部に匹敵する金を失っています。 第一次世界大戦がドイツに責を負わせる形で財政的に帳尻をあわせようとしたのが見えるでしょう。 それらの流出した金は、多くがアメリカ、ついでアルゼンチン、日本などに流れます。
2012-01-09 21:39:53アルゼンチンは結果世界第五位の大国にのしあがるんですが、(母を訪ねて三〇〇〇里ではないですが、イタリアから出稼ぎに行くくらいはぶりよかったんです) 以後、政権選択が失敗してなかず飛ばずになっていきます。日本の明日がこうならないようにしないといけません。
2012-01-09 21:41:49まあ、同時代の日本がいかにはぶりよかったかは、歴史で習っていると思いますのであえてはいいませんが、そのはぶりのよさの原因は、イギリスや、フランス、ひいてはドイツからの金だったと思っていただければいいかと思います。
2012-01-09 21:43:49さて、結果としてヨーロッパ全員敗北という結果が第一次世界大戦でした。 第一次世界大戦後のヨーロッパ世界は、まずもってこの認識の上に立っていたのを忘れてはいけません。
2012-01-09 21:45:12次にドイツに酷いことをしすぎたという、大反省がありました。 いくらなんでも負債を背負わせすぎで、ドイツは、一時はイギリスを超えるほど経済的に成功したドイツは、地獄のような有様に落ちます。 で、フランスからは自動車で行ける距離の地獄の出現に、多くは反省がありました。
2012-01-09 21:47:06ヒトラーの侵略外交というのは、 いうたらこの地獄からの復活の処方箋として、元に戻ろう。(土地や人、生産手段を戻して経済を立て直そう)というのがありまして、イギリスやフランス、アメリカの理解というのは、やりすぎちゃったね、多少の揺れ戻しはしかたないというものでした。
2012-01-09 21:49:07