シンギュラリタリアン・難波修羅さんによる世界構造洞察

@ikoishyさんがBGMを選曲してくれました。 WORLD ORDER in WPC 2011 http://www.youtube.com/watch?v=W9VtIdUVLt0 歌詞: The morning of machine civilization 続きを読む
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難波修羅 @nanbashura

皆さんの人生が楽になりますように。南無弥勒仏。南無観自在菩薩。

2012-01-19 13:41:52
難波修羅 @nanbashura

経済をはじめとする今日の政治的な諸問題は、痛みを他に転嫁することによるローカルな解決を除けば即時に解決可能な問題はほとんどなく、その多くが時間だけが解決するような問題で占められている。悪い時が過ぎ去るのを待つという守りの手が最も積極的な手段となるような時。

2012-01-19 16:22:08
難波修羅 @nanbashura

守りであることはアクティブであることを何ら否定しない。盾を固めるのは、激しい。築城するのも激しい。退路を探るのも激しい。兵站は最も激しい。

2012-01-19 16:30:16
難波修羅 @nanbashura

決して覆されることのないように積み上げられた世界システムは、それゆえに覆しようのない不条理を構造的に強いる。選挙によっても、ロビイングによっても、カンパによっても変えられない。だが、それは既に覆らないためのシステムが機能不全を起こしていることを意味している。

2012-01-19 16:39:12
難波修羅 @nanbashura

鍋の水を底から火で熱しても底の水が突然沸騰しないのは、対流で熱が分散するからだ。革命が起こるのは、底辺の苦しみが統治者との間で交換されないためだ。民主主義は最良ゆえではなく、システム安定度故に広がる。対流が失われても民主主義と呼べるかもしれないが、安定システムではない。

2012-01-19 16:53:42
難波修羅 @nanbashura

今日の統治者は銀行家であり、企業重役であり、その単位は国家ではなく、すでに地球規模の事実上の統治体制を築き上げている。その方式は上意下達のシステムではなく上層ネットワーク内部での利害のすり合わせであり、ネットワーク内の利権温存以外に統一した意志などおそらくない。

2012-01-19 17:06:45
難波修羅 @nanbashura

上層ネットワークで生き残るためには、ネットワーク内部での振る舞いに注意を投入し続けるのが合理的であり、下層に注意を割くのは生存上合理的ではない。下層から自己を防衛するには、その資金のために上層に捨てられないことが肝要となる。ここに苦しみを対流させる構造はない。

2012-01-19 17:17:05
難波修羅 @nanbashura

攪拌せずに味噌汁を温め直すと、底部に具で対流を阻害された一部の汁だけが突然沸騰し爆発的に吹き零れる。これを突沸という。これは、社会にも当てはまる。デュルケム的なビジョン。もう少し流体の比喩にこだわって話を続ける。

2012-01-19 17:43:54
難波修羅 @nanbashura

対流ははじめ線香の煙のように下層の湯が上層に登るところから始まる。それが強まると鍋の熱分布のむらにより特定の経路に上昇水流が集中し、やがてベナールセルという構造的な対流に移行する。これは熱収支によって形を変える。湯が沸騰しても基本的な対流は変則的になるが、めったに吹きこぼれない。

2012-01-19 18:03:18
難波修羅 @nanbashura

しかし、味噌汁の澱のように、下層と上層に流動性のギャップなどがあるとき突沸が起こり鍋は吹き零れる。これがいわばポピュリズムなのだ。熱せられた下層が「愚かにも」沸騰することが原因ではなく、上と下の循環が絶たれていることが、ポピュリズムの原因なのだ。

2012-01-19 18:11:47
難波修羅 @nanbashura

いま地球という鍋を危機に陥れているのは、技術的失業と信用貨幣制度の衝突だ。底で技術的失業が燃え広がり、湯に溶け込んだ信用貨幣が上に冷淡なものを下に火の車を背負ったものをを分離していく。

2012-01-19 18:39:35
難波修羅 @nanbashura

構造的な関係から考えれば、突沸による大崩壊を免れない状況配置に見える。しかし、現状はこの鍋の中にインターネットの無数の銅線がめぐらされている。鍋底から銅線が直に上部に熱を伝達する仕組みが成長しつつあり、その菌糸が極めて奇妙な対流をミクロな次元に引き起こしている。

2012-01-19 18:47:52
難波修羅 @nanbashura

インターネットのトリックスター性により、恰も熱収支に異次元の穴が開いたかのように通常のプロセスがない。デモは暴動にならず、軍隊からはリークが起こる。何時までたっても、若者は立ち上がらず、ただ老人だけが唖然としている。偏りによる循環ではなく、蒸気の抜け穴がひたすらに増えている。

2012-01-19 18:59:08
難波修羅 @nanbashura

@unadon386 インターネットは菌類というのが、ミソです。(脳だけに

2012-01-19 19:15:31
難波修羅 @nanbashura

インタネットは熱の均衡を加速する。苦しみの拡散を助け、喜びの拡散を助ける。努力する人を諦めさせ、怠け者を挑発する。すべての感情のシェアを進め、すべての無感動のシェアを進める。最高の知識を陳腐化させ、凡庸な常識を強大にする。それは時間の加速に他ならない

2012-01-19 19:28:07
難波修羅 @nanbashura

インターネットは上位1%と99%の幸福感の熱収支を縮める。1%から貪欲と使命感と充実感と責任感を引取り、個人的な安息と交換する、統治と利権を不安定にし、公共サービスを劣化させるという革新を招く。99%の間の上下に挿された国という間仕切りを溶かす。

2012-01-19 19:40:10
難波修羅 @nanbashura

1%から団結するモチベーションを奪う。家族が冷たいから仕事に打ち込んできたが、最近はそんなでもない。ネットが嫌いでヲチしてなかったら失脚した。俺らが団結して世界平和システムを維持しないと戦争が起こると思ってたけど、全然そんなことはなかったぜ等。期せずして熱が冷めるように分解する。

2012-01-19 19:49:25
難波修羅 @nanbashura

北極の氷が溶けるように、人間性の概念が拡散するように、エリートの中の努力と価値の結びつきがほどける。「苦労はあってもやりがいがある。」という価値は輪郭がぼやけていく。聖者の奉仕なのか強盗の熱心なのか確信できなくなるために。また、求めるひとが途絶えていくため。

2012-01-19 20:09:02
難波修羅 @nanbashura

1%を包む文化が変容する。尊敬と羨望の代わりに幻滅と哀れみが彼らを包む。平和は彼らによって作られたのではないと周囲の目が語りかける。敵対の目に代わり、普通の老人に対する労りの視線が向けられる。このようにして、苦しみの熱が伝達され、ミクロな次元で熱交換が進む。

2012-01-19 20:17:09
難波修羅 @nanbashura

熱交換の主戦場がミクロな次元に移行することで、小さな気づきが世界の中枢にまで影響をおよぼすようになる。ニートの戯言が世界ピタゴラ装置を通じてロックフェラーの気まぐれを招くかもしれない。あくまで世界ピタゴラ装置である「やる気の確率」を通じて。

2012-01-19 20:28:28
難波修羅 @nanbashura

世界の構造は、絶望的に硬直している。しかし巨大な構造物も硬直しているがゆえに、固有振動を増幅させれば激動する。その振動は人間であることによって伝達される。下部の微震が上部では激震になる。同質性に働きかける限り。

2012-01-19 20:35:56
難波修羅 @nanbashura

技術的な説得ではなく、自分の存在の仕方を変えてしまうこと。こうしたらああなるという読みに反抗するのではなく、予測の通じないものになってしまうこと。ルールを変えようとするのではなく、違うルールで生きること。世界の中枢を震い壊す手段は他にはもうない。全くない。

2012-01-19 20:52:41
難波修羅 @nanbashura

技術的失業がいままさに臨界点を超えようとしている。雇用が先進国から新興国へ、新興国からロボットに流れだし、利益はロボットから企業へ、企業から投資家に流れていく。当面人間にロボットが代わるには足りないのに雇用も足りず、BIもない人類の暗黒時代が続くだろう。

2012-01-19 21:25:52
難波修羅 @nanbashura

ロボットの生産は雇用不足から来る需要低迷、更なる価格競争・合理化のスパイラルでも、景気拡大による生産ラインの拡大でも変わりなく増えるだろう。人間同士の能力競争は激しくかつ無意味になり、公正競争でない縁故だけが少ない椅子にありつける条件となる。ひとつ残らず。

2012-01-19 21:43:57
E_Rubik @E_Rubik

技術的失業の可能性とか産業革命の頃から言われててるので、今と産業革命期の何が違うんだろうなぁ… と思ったが、1.規模が国家単位から地球単位になってしまった 2.植民地をはじめとした未開の市場が失われた とまぁ、そんな感じなので出て来いフロンティア

2012-01-19 21:52:52