北の渡り鳥が南のお花にちょっかいかけたよ

🌷🌼ふーこ🌹🌠🌷 @fooko1204

@null 「俺は…、」あれだけ若い者に説教されて、何を迷うことがあるか。「ユーリ殿」一歩、彼女の方へと踏み出す。「貴女を、愛しております」「……叶うのであれば、俺の、」じっと見つめる。「俺の、妻になって、いただけないだろうか」 @yotsuyu #pyx

ヨツユ🌸 @yotsuyu

@fooko1204 「わたくしは」うまく言葉にならない。「わたくしは、あなたをちゃんとわからない」交わしたのは箱におさまりきれなくなった手紙の山と、何冊もの本と、知らない世界の話だけだ。「あなたをしらない」だって、あなたは自分のことはあまり語ってはくれなかった。 #ｐｙｘ

ヨツユ🌸 @yotsuyu

@fooko1204 「わたくしは、わたくしがあなたをどうおもっているのかもわからないのに」それなのに、どうして返事をまってしまうのか。「妻には、なれません」こんなにも言葉は嬉しいけれど。「今はまだ、」 #ｐｙｘ

えふこMk-Ⅱ @fookokisei

@yotsuyu 「……俺のこと、？」ああ、……そう言えば、俺は「……そうであったな」姉上と、国のことはいくらも言葉を交わしたが、自分のことは僅かしか、話してはいなかった。「……ああ、すまない。それは、誠意のない付き合い方であった」 #pyx

えふこMk-Ⅱ @fookokisei

@yotsuyu 足の力が抜けそうになるのを、どうにかこらえる。「俺の我侭で、申し訳ないことをした。黙っておくべきであったところ、すまない」「しかし、なら、北へ、共に来ていただけないだろうか」「貴女のことを、知りたいのです。貴女に俺のことを、…知っていただきたい」 #pyx

ヨツユ🌸 @yotsuyu

@fookokisei 「おしえて、ください」酷い顔をしている。こんな顔はみられたくないのに。「時間を、ください。ちゃんと、あなたを知る時間を、頂戴」 まだ、私はこの国が愛しすぎて、うつり住むことはできないけれど。「あなたの国を、あなたを、私におしえて」 #pyx

えふこMk-Ⅱ @fookokisei

@yotsuyu 姉上と、国のために使い切るだろうと信じていたこの命。だが、今は「貴女が、納得してくださるまで。満足していただけるまで、いくらでも。何十年でも」膝をつき、その手を取る。「この命、貴女のために」そっと、手に口付ける。 #pyx

ヨツユ🌸 @yotsuyu

@fooko1204 「――命は、いらないから」顔を隠す。片手ではうまくかくれやしない。「ちゃんと、自分を大事になさって」 #ｐｙｘ とりあえず一度は北に旅行にいきたいところですね ふふり わーい旅行ー

🌷🌼ふーこ🌹🌠🌷 @fooko1204

@yotsuyu 「……ああ」微笑んで、見上げる。「ありがとう、ユーリ殿」 #pyx 一緒に北に行きましょう、いっぱいいっぱい案内します！

🌷🌼ふーこ🌹🌠🌷 @fooko1204

@null ユーリさんと仲直り？したあとの。カイールさんとシノノメさんに、要約したら「先日は大変お世話になりました。おかげで無事仲直りすることができました」なカンジのお手紙10枚くらい送ってお礼します。ティナちゃんにもそんな感じでありがとうござましたのお手紙。 #pyx

🌷🌼ふーこ🌹🌠🌷 @fooko1204

@null あと、ユーリさんにどこ行きたいかーとかどんなのが見たいかーとか聞いて100枚分くらいきっちり旅行計画を立てます…真面目です。ユーリさん連れてく前に一回北に帰る。 #pyx

🌷🌼ふーこ🌹🌠🌷 @fooko1204

@null 一旦北に戻る→落ち着く→我慢できなくなって南にーーなかんじで。【http://t.co/UIyR0ypJ】 #pyx @yotsuyu

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ヨツユ🌸 @yotsuyu

@fooko1204 吐息が聞こえる程の距離で、愛しいと聞こえた。ひと月前に、言葉をくれたそれと同じ声で、なお深く響く声色で。｢渡鳥さん？｣つよく。 #pyx

ヨツユ🌸 @yotsuyu

@fooko1204 愛しい、という言葉がふわふわと優しい。けれど。｢――フォルセティさま、｣いつぶりかはわからない、彼の名前を口にする。どこか寂しい目をした、迷い子のような。その彼が口に出したそろを、今は聞きたくはなかったと、どうやって伝えればいいのだろう。 #pyx

ヨツユ🌸 @yotsuyu

@fooko1204 ｢私は、そんなに器用な人間ではありません｣ぽつりと、答える。｢あなたの言葉を信じられるだけ、真摯な人間ではないのです。私は、その言葉は、信用できない｣｢その言葉に惑わされて、踊らされて、そうやって今まで生きてきたから｣ #pyx

ヨツユ🌸 @yotsuyu

@fooko1204 言葉遊びと戯れと、弱みをさぐり合うような、世界で笑えなくなった程度には、自分は。｢……わかりませんか｣だから、時間をくれと、いったのに。｢あなたの言葉は、嬉しいわ。嬉しい、けれど｣ぎゅうと、胸がしめつけられる。 #pyx

ヨツユ🌸 @yotsuyu

@fooko1204 ｢その言葉に甘えて、微笑んで｣さわりたくない、逃げて、蓋をして、見ないように逃げてきた傷口に触れるように。｢あなたの優しさにあたためてもらうような恋はできない｣夢をみる少女であった私なら、あなたの手を今すぐとっていたのに。 #pyx

ヨツユ🌸 @yotsuyu

@fooko1204 頭を、髪をなでる手を振り払う。自分より一回りおおきいその掌を。「しないと、私は誓って、選んで、こうして生きている」この、どこまでも広がる街の中で。「だから、あなたには応えられませんわ」 #pyx

ヨツユ🌸 @yotsuyu

@home それでも、あなたが私を想ってくださるのなら、それは、私の言葉の範疇ではありませんけれど、 おもっても、それは口にしない。 #pyx

🌷🌼ふーこ🌹🌠🌷 @fooko1204

@yotsuyu 愛しい人に名を呼ばれたこと以上に、『信用できない』と語るその瞳に、諦めのような、恐れのような感情の色の浮かぶ声に、胸が締め付けられるように痛む。花のような、陽だまりのような笑みで温かく俺を癒してくれた彼女は、こんなにも小さかっただろうか。 #pyx

🌷🌼ふーこ🌹🌠🌷 @fooko1204

@yotsuyu 「ユーリ殿」そっと、包み込むように。もう一度抱きしめる。頭を撫でる。女性になど殆ど触れたこともない手では、どんな力加減で触れればいいのかなどわからないが、それでも、抱きしめる。細い体を、柔らかな髪を撫でる。「ユーリ殿」髪に顔を埋めるように抱きしめる。 #pyx

🌷🌼ふーこ🌹🌠🌷 @fooko1204

@yotsuyu 「俺は、300余年もの間、ずっと、ただ一人の女性を見続けてきた。今でも、姉上は愛しい。あの方のために命を尽くすと近い、死ぬことを良しとしてこれまで生きてきた」「命を削り、棄ててもいいと。心を硬くして、ずっと。ずっと、姉と国に尽くしてきた」 #pyx

🌷🌼ふーこ🌹🌠🌷 @fooko1204

@yotsuyu 「そんな生き方を変えてくださったのが、貴女です」愛しい。花の香に、頭がくらくらする。「貴女の暖かさが、俺にとっては救いだった」氷のように硬く、誓いだけを刻んだ心を溶かしてくれた。「花の色を、空の色を、貴女が教えてくれたのです」 #pyx