北の渡り鳥が南のお花にちょっかいかけたよ

#pyx 北の王弟と南の王姉さんまとめとかその辺。自分用。所々中の人たちが混じってるので注意? 合間の若い子からのお説教は【http://togetter.com/li/248342】に別でまとめてます
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🌷🌼ふーこ🌹🌠🌷 @fooko1204

@yotsuyu 「俺は、貴女の隣で。貴女と共に、生きて行きたいと願う」そっと髪に口付ける。「貴女でなければ。貴女が、いい」「貴女の頑なな心を、解し、癒して差し上げたい」俺のような、ただ自分の世界にだけ篭って生きてきた者では難しいかもしれないが。 #pyx

2012-03-17 23:08:35
🌷🌼ふーこ🌹🌠🌷 @fooko1204

@yotsuyu 「何を言っても、信用など出来ぬかもしれないが」これまでずっと、隠していた「俺は、貴女にいくつも嘘を吐いていたのだから」だが、ここで引くことなど出来るはずがない。「貴女を愛しいと想う。身が千切れそうな程、強く貴女に焦がれている」 #pyx

2012-03-17 23:08:39
🌷🌼ふーこ🌹🌠🌷 @fooko1204

@yotsuyu 「貴女へ、美しいと言えない劣情をも抱いておりました。こうして抱きしめているだけで、理性を抑えられなくなりそうな程に」「汚らわしいと、軽蔑されても構わない。私は、貴女を愛しています。この気持ちに、偽りなどあるはずがない」 #pyx

2012-03-17 23:08:43
ヨツユ🌸 @yotsuyu

@home ああ、と目を閉じる。 ここまでいっても、この方には届かないのだ。 あきらめと共に、苦しく締め付けられるこの思いはなんだろう。 「フォルセティ様」 髪をなでる手をはねのけ、顔を向かせる。 「歯を食いしばりあそばせ!」@fooko1204 #pyx

2012-03-19 20:54:54
ヨツユ🌸 @yotsuyu

@home ぱんと、乾いた音をたてた。 「あなたは私の話を聞こうともしないのですね」目を見れば、 少しは伝わるとおもった。それすら。 「あなたのお気持ちは、じゅうぶんに、わかっているつもりだわ」 彼の頬を打った手が熱い。焼けるように。@fooko1204 #pyx

2012-03-19 20:55:01
ヨツユ🌸 @yotsuyu

@home「あなたは、もっといろいろなものを知った方がいい。 ――あなたの世界は、恐ろしく狭い」 それ以上に、沸騰するように、熱いのは。 「そのようなもので、私を拘束しないで」 睨みつけて、のどの奥からそれだけ絞り出した。@fooko1204 #pyx

2012-03-19 20:55:13
🌷🌼ふーこ🌹🌠🌷 @fooko1204

@nul この女性に手を上げさせてしまうのは、これで何度目であったか。張られた頬を、呆然と撫でる。じんじんと傷むのは、頬か、別の何処かか。わからない。頭に昇っていた血が、すっと醒める。「――すま、」思わず謝罪を口にしかけて、口を噤む。 #pyx @yotsuyu

2012-03-19 22:13:00
🌷🌼ふーこ🌹🌠🌷 @fooko1204

@nul 大きく、息を吐く。頭を冷やせ、落ち着くのだ。「……失礼。貴女を前にすると、どうにも我を忘れてしまうようだ」軽く、頭を下げる。落ち着け。表情を消すのは、得意であったろう。 #pyx @yotsuyu

2012-03-19 22:13:05
🌷🌼ふーこ🌹🌠🌷 @fooko1204

@nul 「情けない」暫く考えて、漸く搾り出した言葉はたったそれだけで、「なんて、情けない」俺は、何のために。少なくとも、「そのような顔をさせてしまう為では、なかったのだが」自嘲気味に吐き出す。 #pyx @yotsuyu

2012-03-19 22:13:10
ヨツユ🌸 @yotsuyu

@home ねぇ、と言葉を続ける。「あなたはね、私をみていないのにまだ気付かないの?」情けないと降ってきた言葉が刺さる。「あなたが見ているのは私という、あなたが作り上げたイメージだわ」私が捨てた、純粋だったころの私。「そんなものなど存在しないのに」 @fooko1204 #pyx

2012-03-22 07:25:29
🌷🌼ふーこ🌹🌠🌷 @fooko1204

@null 視界がちかちかと明滅する。彼女の言葉が、ただただ悲しかった。「私が、ずっと見ていた貴女は」低く絞り出す。「全てが、偶像であったと…そう仰るのか?」血が滲むほどに歯を噛み締める。 #pyx @yotsuyu

2012-03-23 19:37:03
🌷🌼ふーこ🌹🌠🌷 @fooko1204

@null 「貴公は以前、私のことを知らないと仰った」背を向ける。「貴公がずっと、私のように本心を繕っていただけなのであれば、私にも貴公のことがわからない」自分がどんな顔をしているかわからない。「それでも、」愛しいと感じる気持ちが変わらぬのは何故だ #pyx @yotsuyu

2012-03-23 19:37:12
ヨツユ🌸 @yotsuyu

@home 「――だから、教えてと、言ったの」苦しい。のどがやけるように。「あなたを知らない、それはあなたが教えてくれないから。知る時間をくれなかったから。それだけじゃない、私が、偽物だから、そのままのあなたのことばすら信用できないから」 @fooko1204 #pyx

2012-03-26 21:36:08
ヨツユ🌸 @yotsuyu

@home ああ、どうしてここまで言葉にしなくてはいけないのか。「この、分からずや!!!!」 @fooko1204 #pyx

2012-03-26 21:36:50
🌷🌼ふーこ🌹🌠🌷 @fooko1204

@null 「貴公がどこまで、私の言葉を、私自身を信じていただけるかが俺にはわからぬ」背を向けたまま首を振る。「分からずやで結構だ」「貴公は自分が偽者だと仰るが、……俺は、貴女が俺に向けてくださった全てを偽者であるとは思いたくはない」 #pyx @yotsuyu

2012-03-29 18:58:15
🌷🌼ふーこ🌹🌠🌷 @fooko1204

@null 交わした言葉も、手紙も、「全てが飾り、取り繕っただけのものだとは思いたくはないのです」こんなにも苦しいのに、何故俺は、僅かだが嬉しいと感じているのだろう。「俺は」静かに、振り返る。「もっと、今のように貴女のことを知りたい」 #pyx @yotsuyu

2012-03-29 18:58:21
ヨツユ🌸 @yotsuyu

@home 見ないでほしいのに。聞きたくないのに耳をふさぐことが出来ない。すこし振り返ったその目から逃げるように、奥の部屋へと逃げる。扉越し。足音ももう聞こえないだろう。言えない。怖くて。命を捨てるといったあの言葉が怖いのだと @fooko1204 #pyx

2012-03-29 23:13:38
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