20120123 #NHK クローズアップ現代「原発賠償 遠い生活再建」

ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現「原発賠償 遠い生活再建」賠償の対象は150万人、賠償金は今後5年間で6兆円とも。国から東電に資金援助、被害者へ。これまで3300億円に留まっている。支払われているのは、当面の生活を凌ぐ費用。生活再建のための費用はまだ支払われず。なぜ進まないのか。

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#NHK クロ現。福島県いわき市に避難してきた山田一成さん。妻と母親の3人暮らし。六畳一間のアパート。事故のあと貯蓄を切り崩す生活。自宅は富岡町、原発から10km。避難区域。許可なく帰れない。母親、足腰が急に弱くなる。「帰りたくても帰れない。そう考えると泣きたくなる」

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#NHK クロ現。山田さん、自宅に帰ることを諦め、母親のためにも早く落ちついた生活がしたい。東電に、自宅の賠償をしてほしいと申し出た。しかし支払いは335万円。自宅の賠償は現時点では応じられないとした。国が進める避難区域の見直しが終わらないと、算定できないという。

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#NHK クロ現。時間だけが過ぎていく。焦る山田さん。「こんなに人に冷たい賠償があるのか。憤りすら感じる」東電の賠償の方針は、働く人の意欲にも影響を与える。浪江町の飲食店業、芹川輝男さん。去年7月、借金をして店を再開。慣れない土地だが、、少しずつ利益も出るように。

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#NHK クロ現。東電に、営業損害賠償を請求しようとしたが、算定方法を知って驚いた。仕事をしていなかった期間は、事故の前に得ていた利益と同額。しかし再開後の利益は賠償額から差し引かれる。働けば働くほど賠償額が減らされる。これはおかしいのではないか。東電に電話。

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#NHK クロ現。芹川さん「これじゃ働く人いなくなっちゃうじゃん。みんなのために頑張ろうっていう意欲を、あんたらは削いでるんだよ！」慣れない土地で商売をするのを見送った仲間もいる。芹川さん、算定方法に納得がいかないと、賠償手続きをまだしていない。

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#NHK クロ現。「早く自立しろというが、その中身が逆行している」ゲスト、中所克博氏「従来の損害賠償の枠組み通りで、事を進めているからこういう現象が起こる。事故が起こる前と起こった後を比較し、目減りした分が賠償額と。頑張って目減りを低く抑えると賠償金が少なくなる」

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#NHK クロ現。中所氏「個人の生活基盤が完全に破壊。地域のコミュニティが破壊。努力をするにしても並大抵でない努力になる。これを認めるには、従来の枠組みではダメで、新たに枠組みを考えていくべき。政府の施策がどうなるか、などのために、東電としては腰が引けている」

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#NHK クロ現。中所氏「賠償を先延ばしにすることは許されない。まず国が賠償の指針を作る。最低限度を作る。東電はそれに甘んじず、不足を補って、もっと手厚い賠償をしなければならない。最低限度とは、①賠償の範囲、対象について。②具体的な金額について、を書いている」

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#NHK クロ現。中所氏「いま東電は指針べったり。書いてあるものしか払わない。そこが問題」

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#NHK クロ現。東京港区、原子力損害賠償紛争解決センター。慰謝料の額など、東電の方針に納得のいかない人たちからの申し立て、600件。被害者と東電との和解の仲介を、センターが行う。仲介委員が中立的に双方の話を聞き、仲介案を提示する。賠償の基準作りが急がれている。

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#NHK クロ現。中でも、東電がまだ支払っていない、住宅の賠償が焦点。放射性物質に汚染された建物などをどう算定するのか。申し立てをした、佐藤龍三さん。東京都内の団地で避難生活。大熊町の自宅は原発から5km。申し立ては、住宅の賠償を一刻も早くしてほしかったため。

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#NHK クロ現。2011年10月、センターで初めての話し合い。仲介委員を挟んで、佐藤さんと東電担当者が直接向き合う。佐藤さん、2600万円を請求。東電、避難区域の見直しが終わらないと住宅の賠償はできない。東電、仲介委員に促されて案を出す。月5万円程度を当面支払うと。

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#NHK クロ現。佐藤さん、問題を先送りしているとしか思えない。「とりあえずちょっとでも先にのばしておいて、有利に運びたいというか。これ以上バカにした話はない」先月、センターは和解案を提示。自宅の賠償額は1330万円余りだが、老朽化などのために減額。

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#NHK クロ現。和解案、佐藤さんは受け取る。東電の回答は今月中に出される予定。福島県双葉町、住民の申し立てを支援していくことに決定。しかし、センターが受付を開始してから和解したのは、3件。センターの役割が問われる。

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#NHK クロ現。中所氏「2つの意味で大きな前進。①東電が拒む中で、住宅の損害について盛り込んだ。②追加の請求の余地を残した。東電は公約として、和解案を尊重するとした。3件と少ないのは、東電の対応が緩慢だから。それと、あとの紛争の基準になるから慎重だったのだろう」

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#NHK クロ現。中所氏「センターで作られた基準をフィードバックする。センターを使わずに、正規の賠償の中でどんどん加速させる。賠償には限界がある。復興のための橋渡し。同時並行で、地域が復興する、コミュニティが再生する、国など主体がその施策を進めていかないと」

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#NHK クロ現。中所氏「数字だけの比較だけで賠償金を考えないこと。その家に住んでいた人の思いもある」