(2012-02-19)ニクラス・ルーマン『社会構造とゼマンティク1』合評会準備中(その1)
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第1~3節
『社会構造とゼマンティク』、27頁が何度読んでもよくわからない。ここで、分化構造の変化→複雑性の増大→ゼマンティクの変化、という議論が「単純化しすぎている」と認識して、何か弁明しようとしているのだが、何を言おうとしているのか。
2012-02-04 21:33:48複雑性以外にも、「社会構成の個別的特徴」もゼマンティクに影響を与えるという。社会構成って何だ?社会構造(分化形体)とは違うのだろう。
2012-02-04 21:41:12「たとえば要素がもはや人格ではなく行為として捉えられなければならない場合、あるいは分化形態そのものがテーマになる場合がそうである」。前者については、機能システムの特徴のように思える。
2012-02-04 21:46:17「社会構造とゼマンティクのあいだの個別的諸関係と、全体的関係は、並行して進行し、たがいに影響しあう」。後者は複雑性の増大のことだろう。前者はやはり、機能システムが「象徴的に一般化されたコミュニケーション・メディア」を必要としている、という話なのか?
2012-02-04 21:48:23でも、機能システムがあることと「象徴的ry」があることはほとんどイコールなのだから、それはどちらの歴史的説明にもなっていないのではないか?
2012-02-04 21:50:04そう考えると、以下の記述もまあ理解できる。「そうなると理論形成は、より精密な仮説を定式化するという点ですでに困難になり、いわんや経験的検証を行うという点で困難になる。なぜなら・・・複雑性の変化にもとづいて意味がどのように形成されるかは予知できず、理論的にも予測できないからである」
2012-02-04 21:53:46たしかに機能的分化の理論で「具体的にどういう機能システムがつくられるか」を予測することはできない。だからこそ歴史研究が必要なのだろう。しかし・・・
2012-02-04 22:04:07@tukinoha2 読んでみましたけど、「要素がもはや人格ではなく行為として捉えられなければならない場合、あるいは分化形態そのものがテーマになる場合」というのが、なにを指しているのかさっぱりわからないですねぇ。 http://t.co/cwqzRJJg
2012-02-05 05:24:26@tukinoha2 これは消極的には、「ここでやろうとしている仕事は、個々の機能システムにおけるゼマンティクの変換を跡付け、それらを足し合わせた描写を獲得することにとどまるわけではない」と言っているようには読めますね。 http://t.co/feEzppRr
2012-02-05 05:32:11@tukinoha2 なので、〈個別的関係/全体的関係〉の最初の読解候補は、〈個々の機能システムにおける・を介したゼマンティク-複雑性関係/全面転換テーゼに対応するゼマンティク-複雑性関係〉というものが考えられそうには思います。
2012-02-05 05:35:03@tukinoha2 「社会構成」もよくわからないですね。 http://t.co/pxdQlse0 ただ、この言葉は、この章の p.21 に出てきてはいます。 http://t.co/ESPhNeAA
2012-02-05 05:39:12@tukinoha2 p.21 をみると、「社会構成(の転換)」は、基本的には「機能分化への転換」と同じ意味であるようには思います。
2012-02-05 05:42:22@tukinoha2 が、この言葉が指している直前の段落をみると、特に、「全体社会システムの機能的な内部分化により、個々の機能システムにとっての環境が異なるものとなる(=〈システム/環境〉関係の分化)」ことを強調したいために、新しい表現を用意しているようには見えますね。
2012-02-05 05:43:31@contractio 「社会構造」とは別のものを指しているのかと思ったのですが、そうでもないのでしょうか・・・。
2012-02-05 05:44:29@contractio では「社会構成の個別的特徴」というのは、「システム/環境」関係の分化を指しているのだと。
2012-02-05 05:46:40@tukinoha2 2節で〈意味|ゼマンティク〉概念を提出し、3節で〈複雑性|分化形態〉概念を提出したあとで、それを「文化形態の変化と社会の複雑性の増大が 人間の生きている意味世界を変容させる」[p.28] という一つのテーゼにいったんまとめたあとで、
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