文化講演会 - 東日本大震災を踏まえて、我々が考えるべき課題

キラとグレブはどこへ行く @kiragleb

「東日本大震災を踏まえて、我々が考えるべき課題 」 講演：牧紀男（京都大学防災研究所巨大災害研究センター准教授） ／宮城県沖では地震が頻発しており、今回の地震も想定されていた。想定外だったのは、いくつもの断層が同時に動いたこと。海の底で地震が起こると津波が高くなる。 #nhkr2

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3.11では阪神淡路大震災の1000倍の断層が動いたが、被害は1.数倍ほど。自然現象としての災害と、社会現象としての災害を分けて考えなくてはいけない。地震は止めることができない。防災は、地震との付き合い方を考えること。地震後に起こっていることは地域によって違う。　#nhkr2

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①津波の被害。10mの堤防が設けられた岩手県の町。過去の津波経験からハードを整備した。被害をゼロにするための防災。今回は二重の防波堤を越えて水が流れてきたが、それを想定したハザードマップが用意してあり、想定外の事態ではなかった。 #nhkr2

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②仙台平野。岩手とは地形が違い高台が無いため、津波が到達するまで内陸部(約6km)に逃げるのは難しい。倒壊しにくい鉄筋コンクリートへの避難が検討されているが、あくまでも最終手段。また、ハザードマップでは仙台空港や避難所には津波が来ないと考えられていた。 #nhkr2

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③液状化。千葉の浦安。振って締りやすい砂と圧力がかかった所に水脈があることが液状化の条件。また、地盤沈降すると、洪水が起こりやすい。下水道を遡って水が流れてくることもある。 #nhkr2

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④原子力発電所。⑤帰宅困難者。⑥ガズコンビナートの火災。液状化によりパイプが破損した。高層ビルは非常に大きく揺れる。 ⑦計画停電。株価下落や産業への波及。／首都圏直下地震はそろそろ起こるのではないかと言われている。東日本大震災よりも大きな被害をもたらすとの試算。 #nhkr2

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東日本大震災よりもシビアな状況が起こる。下から突き上げるような揺れが来るべき東海大震災の特徴。地震によって家が倒壊した後に津波が来るために、逃げるのがより困難になる。津波から命を守る方法は非常に簡単、「逃げる」。ライフジャケットなどはあくまでも次善策。 #nhkr2

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できるだけ陸上の高台に逃げる。無ければビルに避難する。/東日本大震災のように海の深い所で発生する地震は想定されていなかった。想定外な事態が起きないように、ハザードマップを見直す動きがすすめられている。 #nhkr2

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6334人の死亡者。直接死の方が5500人ほど。関連死の方が900人ほど。関連死をいかに減らすのかが課題。阪神淡路大震災の83.3％が建物の倒壊による死。次に多いのは焼死。人間の3-4倍の重さがかからないと窒息死はしない。家具の固定だけでは十分でない。 #nhkr2

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地震から命を守るには、建物を層崩壊させないこと。つまり、耐震改修が重要。また、2階は壊れにくい。ほとんどの人は、自力か近所の人との協力によって家屋を脱出した。被災地の真ん中は情報不足。情報取得のためには先ずラジオ。避難所での生活の鍵は助け合い。cf.災害ユートピア #nhkr2

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耐震改修のメリットは、避難所生活の後に「家」に帰ることができること。震災によってコミュニティが壊れたとの言説があるが、自分だけ助かってもコミュニティは維持できない。地域全体として防災に取り組んでいく必要がある。終わり。 #nhkr2