アマデイの綺想的間奏曲について

アマデイの綺想的間奏曲("Intermezzo Capriccioso" by Amedeo Amadei)について
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きよ太 @kazkiyota

アマデイの綺想的間奏曲について少し。

2012-02-06 02:01:35
きよ太 @kazkiyota

曲全体を統一する要素として、スタッカートの付いた8分音符のリズム動機が使われている。これは多分多くの人が気づく。

2012-02-06 02:02:29
きよ太 @kazkiyota

中間部の中間部で強拍と弱拍が入れ替えられた形でリズム動機が出てくる。この時に、弱拍にアクセントが付いていて、強拍と弱拍の入れ替わりをうまく使ったリズム感を演出している。

2012-02-06 02:04:06
きよ太 @kazkiyota

そのすぐ後に元に戻ったリズムが低音に現れるけど、その部分が主調になっている。リズムの回帰と調性の回帰を重ね合わせている。

2012-02-06 02:05:32
きよ太 @kazkiyota

2つ目の統一要素として、主部と中間部の間で低音の進行に共通のものを用いていることがある。

2012-02-06 02:07:37
きよ太 @kazkiyota

主部の主題の低音進行は半音の進行が使われていてこれが特性的なために、主部と中間部の関係が分かりにくくなっている。 しかし後半楽節の下降の順次進行は特徴的なので、これは意図的だと考えられる。

2012-02-06 02:09:22
きよ太 @kazkiyota

3つ目の統一要素は、平行和声を使った機能和声的でない進行。

2012-02-06 02:10:18
きよ太 @kazkiyota

第1転回形を使ったフォブルドンっぽい形の進行。これはエピソード部分に多く使われている。

2012-02-06 02:15:29
きよ太 @kazkiyota

機能和声的でないことで主題との間に調性感の濃淡を作っている。 淡い調性感を補完するために、バスにはオルゲルプンクトを使っている。

2012-02-06 02:16:32
きよ太 @kazkiyota

それら3つの要素を軸に作っていくと全体の形は作れると思う。

2012-02-06 02:18:14
きよ太 @kazkiyota

機能和声の部分は比較的シンプルに書いてある。 その中で特徴的なのは、中間部に出てくる長調のナポリ6の和音。この和音は特性的なもので、それが耳につくように書いてある。

2012-02-06 02:19:50
きよ太 @kazkiyota

その他、経過和音としてのディミニッシュトや、属和音の上方変位が比較的多く使われている。

2012-02-06 02:21:51