「東大話法」の安冨教授が「放射能障害」について考えたこと

安冨歩（やすとみ　あゆみ） @anmintei

①チェルノブイリのとき、私は、「放射能って、光だから、当たらなかったらだいじょうぶなんだろ？」と思っていた。そしたら、「放射性物質がソ連から飛んでくると、放射線が当たる」って聞いて、驚いた。それでも、「そんなに遠かったら、薄まるから大丈夫だろう」と思っていた。ところが、（続）

安冨歩（やすとみ　あゆみ） @anmintei

②「放射線が遺伝子に命中すると、運が悪いと癌になるので、たくさんの人が浴びたら、そのなかの誰かが癌で死ぬ、そういうロシアンルーレットみたいなものだ」と知って、唖然とした。だったら「安全な水準」がないじゃないか！それでも、放射線が遺伝子に当たる確率は、低いだろう、とおもった。（続）

安冨歩（やすとみ　あゆみ） @anmintei

③ところが、「放射性物質を体内に取り込んでしまうと、至近距離から四方八方に放射線を出し続ける」と知って、のけぞった。その上、放射線が遺伝子に命中しなくとも、近くの水の分子に当たって、イオン化すると、それで染色体が切れたりする、と聞いて、トホホになった。（続）

安冨歩（やすとみ　あゆみ） @anmintei

④それでも十年後くらいに「遺伝子修復機能というものがある」と知って、だったら遺伝子が傷ついても大丈夫なのでは？と一瞬だけ思った。しかしすぐに「だけど遺伝子修復機能だって、遺伝子に書いてあるんだったら、それがやられたらど〜するんだ」と心配になったが、当時はそういう話はなかった（続）

安冨歩（やすとみ　あゆみ） @anmintei

⑤そしたら、その後の癌研究では「遺伝子の複製や修復を担う遺伝子群がやられなければ、修復されたり、ひどい遺伝子の細胞が自殺したりするから、まず癌にはならないが、その遺伝子群がやられたら癌になる」という説が、有力になっていると知ったので、「だったら、だめじゃん！」と思った。（続）

安冨歩（やすとみ　あゆみ） @anmintei

⑥それから「放射線治療というのは、遺伝子異常の細胞を自殺させる機構が生きているタイプの癌細胞に集中的に放射線を当てて、遺伝子をわざと傷つけて自殺させる、という治療」という説明を知って、ナルホドと納得すると共に、これが低レベル被爆なんか大丈夫、という根拠にはならないと考えた。（続）

安冨歩（やすとみ　あゆみ） @anmintei

⑦そういうわけで、私は「放射線障害にも閾値があってほしい」と切望しているが、現時点では安全のために、「閾値はない」という前提で考えて行動発言せざるを得ない、と考えている。しかし計算してみたら、百万人に数人というレベルなので、私個人としては、さほど心配しないことにした。（続）

安冨歩（やすとみ　あゆみ） @anmintei

⑧だからといって、何千万人にロシアンルーレットを強要するのは、非常にひどいことであって、東電や原子力関係者は、決して免責されない、と考える。また政府は、ロシアンルーレットを放置せず、全力を挙げてその弾を減らすと共に、特に、子どもに強要しない政策をとらねばならないと考える。（以上）

安冨歩（やすとみ　あゆみ） @anmintei

私も詳しいことはよく知らないよ〜　⇨　こういうの見て。　http://t.co/InqZDj6Q１@joulli 先生、水の分子に当たってイオン化すると染色体が切れるってどういうことでしょうか？

安冨歩（やすとみ　あゆみ） @anmintei

⑨【追加】そーだった。癌だけが問題ではない、というのも安全側に立って考えないといけない、重要な理由だった。　@sivad 近年の研究では、慢性炎症との関連も重要ですね。http://t.co/n9bEkBPm

安冨歩（やすとみ　あゆみ） @anmintei

なぜ安全側に立って考えるべきかを、連続ツイートしたので、ご覧ください。　@molyxyz

安冨歩（やすとみ　あゆみ） @anmintei

⑩【また追加】京大の渡辺正己っていう変わった先生は、遺伝子じゃなくて、タンパク質に異常が起き、それが染色体異常を引き起こして癌になる、という説を唱えている。完全に異端の説だけど、ありうる話。いずれにせよ、なんで癌になるか、はまだよくわかっていない。だから安全側に立たざるを得ない。