東方昭和伝外伝「それぞれの日露戦争」第四幕 関連ツイートまとめ

東方昭和伝外伝「それぞれの日露戦争」第四幕:頂きを越えての関連ツイートまとめです。
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eleven@東方昭和伝 @elevenplat

世論と外交の距離をどう取るかということが小村以後の外交官の課題になったわけですが、幣原喜重郎や吉田茂は世論と外交を完全に切り離す道を選び、広田弘毅は世論の大勢に逆らわない道を選び、松岡洋右は自身の外交戦略のために世論をコントロールする道を選び… 結果から見ると切り離すのが正解…?

2012-02-12 00:00:57
委員長 @iincho1905

@elevenplat 松岡方式は、それが出来るのはやはり卓越した外交官だけじゃないかなぁと。松岡ごときでは・・・。少なくとも広田方式は完全にアウトですね。

2012-02-12 00:03:04
eleven@東方昭和伝 @elevenplat

犬養毅の後、西園寺公望の登場となりますが、西園寺は明治36年(1903年)7月14日に伊藤博文と枢密院議長のポストを交換する形で政友会総裁となります。西園寺の自伝によれば、党運営は原敬と松田正久に任せきりだったそうですがw

2012-02-11 23:48:04
eleven@東方昭和伝 @elevenplat

小村全権帰朝のBGMは、SPACE BATTLESHIP ヤマト ORIGINAL SOUNDTRACKより「希望の船」

2012-02-11 23:51:23
eleven@東方昭和伝 @elevenplat

さて、ここでポーツマスからの帰国後、小村が行った重大な決断の一つである、桂・ハリマン予備協定覚書(桂・ハリマン協定)の破棄について解説しておきます。これは対米関係上かなり重大な出来事なので盛り込みたかったのですが、尺の都合上カットせざるを得ませんでした。

2012-02-12 00:02:28
eleven@東方昭和伝 @elevenplat

帰朝した小村は、まだ病の癒えぬ身体を引きずりながら、すぐさま講和条約で得た権益を現実のものとすべく動き始めるわけですが、まず彼が取り掛かったのが、桂・ハリマン協定の破棄でした。

2012-02-12 00:05:19
eleven@東方昭和伝 @elevenplat

小村がアメリカ滞在中の8月31日、アメリカの鉄道王ハリマンが来日して、日本政府に重大な提案を行っていました。彼は、韓国と満州の鉄道を接続した上で、満鉄を日米均等の権利を持つシンジケートで経営することを希望したのです。

2012-02-12 00:05:44
eleven@東方昭和伝 @elevenplat

桂首相をはじめ、伊藤、山県、井上の諸元老もこの提案には前向きであり、仮契約の形で10月12日に桂・ハリマン協定が結ばれました。

2012-02-12 00:06:52
eleven@東方昭和伝 @elevenplat

元老たちがこの話に飛びついた理由は大きく二つありまして、一つは日露戦争による財政の窮迫です。この上さらに満州鉄道の経営の負担にまで日本が耐えうるという自信は誰にもなく、特に井上馨がこの点を危惧していました。

2012-02-12 00:16:12
eleven@東方昭和伝 @elevenplat

そしてもう一つがロシアの復讐戦です。これは財政危機以上に危惧された点で、もしロシアが十分な準備を整えて復讐戦に訴えた場合、日本には到底勝ち目はない。また列強からの圧力からも守りきれる自身はない。それならばアメリカ、中国も巻き込んだ国際的地域にしておいた方が安全だという考えでした。

2012-02-12 00:16:35
eleven@東方昭和伝 @elevenplat

これに対して小村は、自分が講和条約で得た日本の権益に外国の介入を許す考えはありませんでした。外務次官時代に韓国の鉄道敷設に尽力し、鉄道権益を特に重視していた彼にとって、鉄道の共同経営は、せっかく手に入れた権益をアメリカ資本に売り渡す愚かな選択に見えたのでしょう。

2012-02-12 00:20:08
eleven@東方昭和伝 @elevenplat

資金不足は小村にとっても頭の痛いところでしたが、この点については、ハリマンのライバルであるモルガン系財閥から、鉄道をハリマンに渡さず日本が自ら掌握し続けるならば資金を供与するというオファーがあり、一応クリアできました。

2012-02-12 00:21:24
eleven@東方昭和伝 @elevenplat

これで資本金の目処をつけた小村は、桂や元老を説得して、10月23日に桂・ハリマン協定を破棄させたのです。

2012-02-12 00:24:06
eleven@東方昭和伝 @elevenplat

この小村の選択については、講和条約で得た権益を米国から守りきったと評価する見方と、日米対立の火種を作ったと批判する見方の両方があります。岡崎久彦氏や渡部昇一氏は、協定が成立していれば、後の満洲を巡る日米の対立は生じず、小村の判断は大局的な国家の方向性を誤らしめたと評価していますね

2012-02-12 00:26:28
eleven@東方昭和伝 @elevenplat

しかし、もし桂・ハリマン協定が破棄されなかったとしても、日本が死活的利益を持っている韓国の隣接地にアメリカが進出し、しかもハリマンは韓国の鉄道経営にも乗り出すつもりであったことを考えれば、逆に日米衝突が早まっていた可能性もあります。

2012-02-12 00:34:01
eleven@東方昭和伝 @elevenplat

無論、小村の帝国主義路線をずっと続けるということは無理だったでしょうが、ここでの小村の決断をもって日米戦争に繋がったと評価するのは、少し早計かなと思います。

2012-02-12 00:35:29
eleven@東方昭和伝 @elevenplat

なお、桂・ハリマン協定破棄から四日後の10月27日に、桂内閣は小村の起草した対韓政策案を元に、韓国の保護国化を閣議決定し、これら小村の大陸政策は明治43年(1910年)の第二次日露協約による満州独占化、韓国併合に結実します。

2012-02-12 00:36:32
eleven@東方昭和伝 @elevenplat

松岡洋右と山県有朋の会話からのBGMは、坂の上の雲 オリジナル・サウンドトラック 2より「広瀬の最期」。坂の上の雲からはテーマ曲の「stand alone」も使いたいところでしたが、結局使えませんでした(´∀`;)

2012-02-12 00:38:29
eleven@東方昭和伝 @elevenplat

この場面は豊田穣の『松岡洋右』の記述から作りましたが、同書に描かれている山県有朋と松岡洋右の会話の続きがこちら。

2012-02-12 00:41:21
eleven@東方昭和伝 @elevenplat

山県「君、なかなか卓見を持っているようだが、これからの日本の政治をどうしたらよいと考えるかね?」 松岡「それは閣下。今後の日本を世界の日本に押し上げるには、若い者を抜擢しなければだめです。もう明治維新の元勲の時代ではないのです。二十代、三十代の無名かつ有為の人物を活用すべきです」

2012-02-12 00:42:27
eleven@東方昭和伝 @elevenplat

松岡「公が実際に維新の大業を遂行したのも、その位の若さではなかったのですか?」  山県「うむ、言われてみるとその通りだが、今の日本に、そのような頼もしい青年がおるかな?」  松岡「例えて言えば、閣下の前にも一人座っているかもしれません」   ・・・松岡かっけ

2012-02-12 00:43:59
eleven@東方昭和伝 @elevenplat

ここで突如として落雷が!w RT @hirataitaisho: @elevenplat 曹操「君と余だ!」

2012-02-12 00:46:21
丸ニ @maruni_y

松岡「先ず洋右より始めよウサ」

2012-02-12 00:58:35
eleven@東方昭和伝 @elevenplat

牧野登場からラストまでのBGMは、青の祓魔師 オリジナル・サウンドトラック Iより「攻響組曲 DEVIL 第二楽章_ i-AM」

2012-02-12 00:52:36