胎児は何を聴く(203)~(232)

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今 雅人(Masato Quon) @MasatoQuon

胎児は何を聴く(203)超音波という言葉でも知られる高次倍音。これは、骨伝導が主要経路となり、まず聴覚刺激として伝えられる。また、高周波シャワーとして身体各部を直接刺激。どちらも人間に有意な影響をもたらす。最近脚光を浴びているこれらの効果について、古代人は様々な知見を有していた。

2012-02-09 03:18:30
今 雅人(Masato Quon) @MasatoQuon

胎児は何を聴く(204)英国の巨石遺構は、ストーンサークルやストーンヘンジと呼ばれ、よく知られている。その古代遺跡のひとつ、オクスフォードシャーにあるロールライト・ストーンサークルで、興味深い事例が報告されている。古代人の響きに対する、深い英知がうかがえる話だ。

2012-02-09 03:36:38
今 雅人(Masato Quon) @MasatoQuon

胎児は何を聴く(205)古代人は「場」というものを大変重視した。「場」を調整するために彼らが用いたのは響き。そしてこの響きを強化するための石である。さらに、それらの先にあったのが太陽であった。古代人は、いわば「太陽の響き」を活用していたわけだ。ロールライトの事例は、それを示す。

2012-02-09 03:42:00
今 雅人(Masato Quon) @MasatoQuon

胎児は何を聴く(206)ロールライト・ストーンサークル内で超音波が観測されることが知られていた。そこで、詳しいデータを得るために、調査チームが入ることになった。こうして、太陽の動きと、ロールライト・ストーンサークル内の場の関係が明らかになったのである。

2012-02-09 03:47:44
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胎児は何を聴く(207)確かに、ロールライト・ストーンサークル内で超音波が観測された。しかし、この超音波は、いつでも発生しているわけではなかったのである。太陽の動きに連動していたのだ。

2012-02-09 03:51:00
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胎児は何を聴く(208)ロールライト・ストーンサークル内の超音波を捕捉するセンサーの針が有意な反応を示し始めるのは、日の出の約30分前と10分前。日の出の太陽の動きに連動するようにその後、約1時間、ストーンサークル内で超音波放射が継続するのだ。

2012-02-09 03:57:12
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胎児は何を聴く(209)対照実験として、ロールライト・ストーンサークルのすぐ近くの丘陵も調査対象となった。が、丘陵では、太陽に連動する超音波放射は観測されなかった。太陽と石が超音波を生み出しているのだ。

2012-02-09 04:04:01
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胎児は何を聴く(210)他のストーンサークルでも同様の結果が確認されたそうだが、興味深いのは、春分・秋分の時期よりも、夏至・冬至の方が、超音波放射は強く観測されるという点。古代人はこうした、太陽に連動する響きの英知を有していた。それを示す巨石遺構が、今も残されているのだ。

2012-02-09 04:10:21
今 雅人(Masato Quon) @MasatoQuon

胎児は何を聴く(211)古代人は石に非常にこだわる。例えばヤジリは黒曜石。近くで手に入らない場合は、遠くから取り寄せる。黒曜石への偏愛は、日本の縄文人だけでなく、世界中、共通している点がおもしろい。もう1つの古代人の偏愛は石英を含む石。巨石遺構は、ほとんどがこれ。花崗岩が代表。

2012-02-10 06:02:03
今 雅人(Masato Quon) @MasatoQuon

胎児は何を聴く(212)古代人は、なぜ石英成分を含む岩を偏愛したのか。特に、巨石遺構で、なぜこれが好まれたのか。響きの点から興味深いことが言える。それについて記そう。

2012-02-10 06:03:24
今 雅人(Masato Quon) @MasatoQuon

胎児は何を聴く(213)石英はおもしろい挙動をする。圧力をかけてひずませると電気信号を発する。巨石遺構に花崗岩のような石英成分を多量に含む岩が好まれるのは、岩の重量を利用した圧電効果を求めてと考える研究者は少なくない。古代人は体感でこの電磁気的効果を知っていたのだろうか。

2012-02-10 06:04:38
今 雅人(Masato Quon) @MasatoQuon

胎児は何を聴く(214)水晶の主成分である石英結晶は、さらに不思議な性質を持つ。特定の電磁場環境に置かれると膨張・収縮の振動を開始するのだ。この振動により、超音波として知られる高周波が発生する。先に書いたロールライト・ストーンサークルのメカニズムは、これではと考える研究者もいる。

2012-02-10 06:06:56
今 雅人(Masato Quon) @MasatoQuon

胎児は何を聴く(215)超音波として知られる高周波は、興味深い作用を持っている。化学反応を大幅に促進させる効果があるのだ。その作用は生物だけに限定しない点がおもしろい。例えば、お酒に超音波をあてると味がまろやかになる。これは、水の分子運動が速められ、分子集団が小さくなるためだ。

2012-02-10 22:08:14
今 雅人(Masato Quon) @MasatoQuon

胎児は何を聴く(216)人体の6割以上は水。特に脳は水の中に浮かぶ豆腐にたとえられるように、さらに、水の比率が高まる。 水は、超音波の影響を強く受ける。結果、人体にもいろいろな影響が出る。超音波を浴びるだけで有意な影響が出る理由はここ。この効果を、巨石遺構で古代人は活用していた。

2012-02-10 22:10:34
今 雅人(Masato Quon) @MasatoQuon

胎児は何を聴く(217)超音波の刺激は、化学反応を大幅に促進させる。超音波を浴びた種子の発芽や、患部治癒が、超音波によって劇的に早まる理由はここ。この超音波の作用は、ビニールハウス栽培で作物の成長が早まる様子とよく似ている。時間の流れを早める作用があると比喩的に言うことも可能。

2012-02-10 22:44:46
今 雅人(Masato Quon) @MasatoQuon

胎児は何を聴く(218)超音波を効率よく利用するには浴びせ方の工夫が必要。点滅するランプと、持続的に光るランプ。どちらに注意が向くか。もちろん点滅の方。ON・OFFを繰り返すパルスが強い刺激を与える。超音波も同様。パルス放射にすると、効果が劇的に高まる。古代人はこれを熟知。

2012-02-10 22:46:36
今 雅人(Masato Quon) @MasatoQuon

胎児は何を聴く(219)花崗岩のような石英成分を多く含む石から(214)で書いたように超音波が発生。おのずから石英結晶の律動に合わせたパルス放射となる。岩を特定の配置にすることで、現在の超音波発生の治療器同様の効果をもたせることが可能。ロールライト・ストーンサークルは、その好例。

2012-02-10 22:51:38
今 雅人(Masato Quon) @MasatoQuon

胎児は何を聴く(220)古代の巨石遺構を注意深く見ると興味深いことに気がつく。巨岩に薄い隙間が設けられていることがある。この薄い隙間が共鳴効果を生み、超音波を強めて周辺空間に広める。のみならず、こうした岩に水を流し、この水が集まる場所が作られていることもある。パワー水である。

2012-02-10 22:52:57
今 雅人(Masato Quon) @MasatoQuon

胎児は何を聴く(221)超音波が体に浸透すると、コリや痛みが軽減。人間の持つ自然治癒力が活性化。患部治癒にかかる時間が大幅に短縮化する。 岩という天然の医療器具を使って、古代人は延命・再生をはかっていたわけだ。超音波発生の巨石遺構、その岩の置かれた空間は、古代の病院なのだ。

2012-02-10 22:58:20
今 雅人(Masato Quon) @MasatoQuon

胎児は何を聴く(222)ロールライト・ストーンサークルのように、場の条件が整う特定の時間に岩のそばに行けば、超音波の恩恵を受け癒される。当然、その岩は神聖視。巨石で囲まれた空間、あるいは岩そのものを御神体とする発想の源の一つは、案外、こうした実用的なところにあったのかもしれない。

2012-02-10 22:59:45
今 雅人(Masato Quon) @MasatoQuon

胎児は何を聴く(223)太陽と地球は分離しているかのように見える。が、実際は電磁気的な不可視の鎖で連結している。この鎖が浮かび上がる時期がある。冬至と夏至だ。いったい何によって、それは浮かび上がるのか。石。石がこの「不可視の鎖」を音に変換する。石の放つその音の恩恵を古代人は享受。

2012-02-12 01:26:24
今 雅人(Masato Quon) @MasatoQuon

胎児は何を聴く(224)太陽と地球が特別な位置関係をとる時期に、石から発せられる音が大きくなる。その時期が冬至と夏至。この音を発生させる巨石遺構を作った古代のヨーロッパ人は、冬至と夏至を一年の区切りとして、たいへんに重要視した。そして、この2つの時期に重要儀式がおこなわれた。

2012-02-12 01:45:44
今 雅人(Masato Quon) @MasatoQuon

胎児は何を聴く(225)巨石遺構に関係深い古代ヨーロッパ人が冬至と夏至におこなっていた儀式は「生命の再生」に強く結びつくもの。この冬至の儀式が現在のクリスマス。夏至の儀式が聖ヨハネ祭。この2つは今も、ヨーロッバにおける年間最大行事として、かつての儀式の名残をとどめる。

2012-02-12 02:11:04
今 雅人(Masato Quon) @MasatoQuon

胎児は何を聴く(226)古代ヨーロッパの「生命再生の儀式」がクリスマスや聖ヨハネ祭に置き替えられていった経緯、背後にある音楽的なかかわりについては、FBのノートにコラムを連載。 http://t.co/rZi8Q9Mj 夏至をFBで詳しく書いているので、こちらでは冬至に触れる。

2012-02-12 02:41:08
今 雅人(Masato Quon) @MasatoQuon

胎児は何を聴く(227)非常に古い時代に由来する「生命再生の儀式」の基底を流れているのは、胎児の状態に戻り、胎児が聴いていた音に触れる、というものだ。その音とは高周波・高次倍音である。古代儀礼は多様性を持つが、生命再生にかかわる肝心の部分では、なぜか、上のような共通項が浮上する。

2012-02-12 16:24:30