性を変えることとそのリスクについて　～伊藤秋@aki7ito さんの事例から～

柴田秋 @aki7ito

で、その後、彼女とわかれるわけですが、そこで、就職する意味を歩い見失ってしまったというわけです。今思えば自立するという事自体には大きな意味があったと思うのですけれどね。

柴田秋 @aki7ito

そのまま、卒業。会社に入社します。

柴田秋 @aki7ito

入社時に、ある本を渡されたのですが、その本がキリスト教系の司祭の方の本で、宗教の側面から、働くことに対するアドバイスを書くというものでした。

柴田秋 @aki7ito

その一節に「辞めたいと思って辞めないのは、本当はその仕事を続けたいから」というものがありました。経済的な理由。キャリアとしての理由。そういったいろいろな側面から、仕事自体に不満があっても辞めないのは、総合的にやりたいと思える理由があるからだ。という趣旨です。

柴田秋 @aki7ito

と、いうわけで、就職するということに対する意味を見失っていた私にとっては、痛恨の一撃でした。

柴田秋 @aki7ito

だったら別の生き方をしよう。そう思って色々ネットでお金の稼ぎ方（生活費の稼ぎ方）を探していたところ、漫画家のアシスタントの募集掲示板を見つけました。

柴田秋 @aki7ito

その日のうちに上司に相談し、退職願を書きました。入社後１５日目のことです。

柴田秋 @aki7ito

会社はそのまま、その日のうちに退職することをゆるしてくれました。と言うよりも、辞めるとわかっている人物を抱えておきたくなかっただけだと思います。

柴田秋 @aki7ito

その日は提示まで研修に参加し、グループワークの後始末をした後、意気揚々と家に帰ったのですが、様子がおかしいことに気づいた家族に、カバンの中を開けられ、退職願の下書きを発見されてしまいました。

柴田秋 @aki7ito

アシスタントの仕事が見つかってから、告白するという目論見でしたが、その意味で不利な立場にたってしまいました。

柴田秋 @aki7ito

さて、そんな訳で、フリーで、ある意味その日暮らしに近いアシスタント生活を続けたりしていたのですが、家族からの抑圧はそれは壮絶なものでした。

柴田秋 @aki7ito

自由に生きようとして、ある意味事由でなくなったわけです。肉体や立場は自由で、やりたいことはやっていたのですが、心だけは自由でありませんでした。

柴田秋 @aki7ito

そのうち、死ぬことを考えるようになります。

柴田秋 @aki7ito

実際に色々未遂はあるのですが、そこは割愛で。

柴田秋 @aki7ito

さて、そんな鬱々とした日々の中で、気づいたことがあります。というよりも錯覚していたことがあります。

柴田秋 @aki7ito

女は男に比べて、精神的に自由であると。

柴田秋 @aki7ito

フェミニストの方が聞いたら馬鹿げたことと思うでしょうが、私の周りの女性は、皆自由でした。

柴田秋 @aki7ito

自分の望むとおりに劇団に入り、望むとおりに辞め、望むとおりに出バーとガールとして就職し、あっさりと辞めという姉。

柴田秋 @aki7ito

人の行動は抑制するのにもかかわらず、自分は好き勝手なことをやっている母。

柴田秋 @aki7ito

付き合っていた彼女のことは…あんまり覚えていないのですが、当時は自由だと思っていたと思います。

柴田秋 @aki7ito

さて、そんなこんなで、私にとって自由の象徴が、女性でした。

柴田秋 @aki7ito

心の自由が得られれば、何も死ぬことはない。なら、女になろう。

柴田秋 @aki7ito

と、そこに至るまでに、また、決断してから徹底的に調べました。

柴田秋 @aki7ito

女性ホルモンの作用、副作用。二種類あること。副作用は最悪で死んだり失明したりの可能性もあること。

柴田秋 @aki7ito

どうせ死ぬなら、変わらない。というわけで、私は行動に写したわけです。