qualquelleさんの神のＴＷ「アーティストの鮮度・批評の鮮度」

qual quelle @qualquelle

「デマに感動するFacebookユーザー」http://t.co/azWO4q8W

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今回の発生源は、丹下健三門下を称する建築家であり、俳優でもある人らしい。WEBサイトもあって、見ると目白の古書店・金井書店のビルを手掛けている。あれはそんなに悪くない物だと思う。市川準『東京兄妹』という佳作のロケにも使われていた建物である。

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こういうのに水を指す向きがあると、必ずと言って良いほど「真偽はどうあれ自分は感動した」というような抗弁が起こる。感動した以上、真偽はどうでもいいのである。分析や論証と共存しない感動というものがある。それは超越であり、超越は正義である。となれば、分析や論証はむしろ悪なのであろう。

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QT @noieu: …今回の巨大な震災で、もう「未来」はないと失望している今の日本の若い人たちにこそ、この村上隆の五百羅漢図を見てほしい…。この絵は、鎮魂の絵であると同時に、中東という遠い場所で、国も知らぬまま灯された、明日を担う君たちにとっての、大きな希望の絵でもあるのだ。

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うるせえ大きなお世話だ。てめえ風情が他人様の「失望」を語るな、世間様の「希望」を語るな。そもそも「若い人」を「君たち」呼ばわりする程の押し出しなんてあるもんか。分際を知りやがれ。

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なるほど村上隆が立派な仕事をした。それを見ようってんでわざわざカタールまで出かけて、震災は「巨大」だの、だから「鎮魂」だの「大きな希望」だの、そんなこと考えていたら単なる馬鹿であろう。

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システィナ礼拝堂で『最期の審判』を見てキリスト教ってすげえとしか思わないのがいたら、その知性も教養も頼りない話だ。丸木伊里・俊の壁画を見て、原爆ってすげえと思うのがいたら完全な馬鹿だ。

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椹木野衣氏のTwitter/Facebook的「感動」は、批評の放棄である。この手の舞文は、1940年代の美術雑誌にうじゃうじゃ載っている。かくして椹木氏もまた、説得と共感とを区別しない（できない）類の情緒の陥穽に、自身をどっぷりと沈めたように思われる。

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うんちくを二つ。藤田嗣治が壁画を手掛けたのは、キャリア停滞期だった。丹下健三がオイルダラー目当ての仕事をしたのは、これも停滞期だった。藤田は浮上できなかった。丹下はそのあと新都庁が毀誉褒貶にさらされ、現役たる事を示した。

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他人のケツを拝まなければ死ぬみたいな事を言い募っている連中は、それこそ豆腐のカドに頭をぶつけて死ぬがいいのである。愛と崇拝とは異なる。そして愛なき者は、豆腐のカドに頭をぶつけて死ぬのである。