ゲームシステムの系譜

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近藤功司 @kondoukoushi

少し前に、おすすめのボードゲームをいくつか紹介して欲しいというツイートをもらって、愚見を披露したことがあった。そのとき、ふと気づいたのだが、最近の欧州産ボードゲームには、一定の発生系統があって、それを理解していないと、ゲームシステムの理解がちょっとばかり難しいのだな・・・。

2012-02-15 05:00:29
近藤功司 @kondoukoushi

つまり、最近では、あるゲームを「楽しい」と思うためには、別の先行したゲームの経験や理解が必要で、元のゲームの微妙なところを、次のゲームが発展・解消していたり、違った面白さが提案されてたりするようなことがある。

2012-02-15 05:08:24
近藤功司 @kondoukoushi

初見のゲームをプレイするのだという合意で開始する場合でも、どういうシステムをプレイしてきたメンバーなのかを、ちょっと確認しなくてはならない。

2012-02-15 05:19:31
近藤功司 @kondoukoushi

先行したゲームで、下敷きとなったシステムに慣れていれば、デリケートな改良部分の面白さを強調するべきだし、そうでなければ、共有財となりつつあるシステムを味わうよう誘導していくのがいいだろう。

2012-02-15 05:19:58
近藤功司 @kondoukoushi

そして、贅沢が許されるなら、ゲームのDNAの流れ(進化?)に沿った形でいくつかのゲームを遊んでみて、「どうしてデザイナーがこのゲームを必要と思ったか」、それを追体験できるとよいだろう。ただそのときに・・・、

2012-02-15 05:23:02
近藤功司 @kondoukoushi

これが、将棋やチェスやブリッジであれば、一個のゲームの中での定跡の発展として理解されるような知恵と工夫の歴史が、別々の商業タイトルに散らばっているという光景を、ぼくらは見ることになるだろう。

2012-02-15 05:26:12
近藤功司 @kondoukoushi

そのあまりに儚くて、かすかな・・・、そして、時がたてば薄れていきそうなストリームを、ぼくらが語り伝えていくには、まだ何か、足りないものがあるに違いないという、そんな確信だけはあるんだけれども。

2012-02-15 05:29:27
近藤功司 @kondoukoushi

何年か前のJGCで、トークセッション(講義)をやって、ゲームのDNAについておしゃべりしたことがあった。そのときに、いろんな創作系ボードゲームのシステムを系統図にして、DNAとして紹介したんだけど・・去年、カナダの人と話してたら、同じような樹形図を書いて研究してて、がっちり握手!

2012-02-15 19:28:30
近藤功司 @kondoukoushi

あのJGCのとき、聴講してた人たちって、いまツイッターにいたりするのかな。感想が聞きたい。

2012-02-15 19:29:18
簗瀬洋平 @Y_Yanase

囲碁や将棋というのはシンプルなルールと複雑さを持った完成度の高いゲームであり、多くの人に遊ばれています。しかし、もし何も知らない人に囲碁や将棋のルールを渡して遊んで下さいと言った場合、自分たちだけでそれを楽しむ事ができるでしょうか? ほとんどの人には無理ですよね(1/3)

2012-02-16 21:30:18
簗瀬洋平 @Y_Yanase

囲碁や将棋のような歴史の古いゲームは、社会的にそれが奥深く面白いものであるという共通認識があります。しかし、それを支えるためにプロの方々の対局があり、ニュースや新聞などの報道があり、 全国に囲碁や将棋を教える方がいるなど、多くの人々の絶え間ない努力が存在します(2/3)

2012-02-16 21:35:06
簗瀬洋平 @Y_Yanase

それは同時に、ゲームシステムがどれだけ面白くても、その事を知ってもらい、手に取ってもらい、面白いと理解してもらえるまで遊んでもらうのがどれだけ大変かという事を物語っています。ゲームの歴史は、面白さの追求と同時に、それを表現する、伝える事の歴史でもあるのです(3/3)

2012-02-16 21:40:05
近藤功司 @kondoukoushi

@Y_Yanase_CC2 さんがなかなか味わい深いツイートをしてるのでRTしてみた。でも、一個だけ間違ってるかもしれないポイントがある。わかるかな。

2012-02-17 04:31:10
近藤功司 @kondoukoushi

洋平さんの完璧な3連投に考察を加えるのは、また時間のあるときにしよう。

2012-02-17 04:57:26