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慶應義塾大学神保謙准教授による「日本学」の危機

慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスでは「日本研究プラットフォーム」という枠組みを設置して、世界各地の日本研究者や訪日留学生などを繋ぐファンクションを促進しようとしている。
国際 日本への関心の低下 日本学 課題先進国としての日本
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神保 謙 (Ken JIMBO) @kenj0126
SFCでは「日本研究プラットフォーム」という枠組みを設置して、世界各地の日本研究者や訪日留学生などを繋ぐファンクションを促進しようとしている。昨日と今日は、SFCに8カ国のゲストを招いて「日本研究」を比較するワークショップを開催している。http://t.co/TfuAEtUN
神保 謙 (Ken JIMBO) @kenj0126
私の担当するグループでは、台湾・中国・韓国の若手研究者による日本研究の動向について報告があった。共通項としては①日本の経済的地位の地盤沈下⇒関心の低下により「日本学の危機」が生じている、②かつての「特殊な日本の研究」(特殊性)に対する需要が低下し、「比較可能な日本」(一般性)..
神保 謙 (Ken JIMBO) @kenj0126
...へのシフトが生じた結果、日本研究者の専管領域が他の分野の専門家やジェネラリストに浸食されている、③日本留学組が米国留学組(Ph.D)と比べると競争力で著しく劣ってしまう、という危機意識が表明された。「そろそろ日本専門だけではメシを食えない。。。」というのは共通の現象か。
神保 謙 (Ken JIMBO) @kenj0126
もちろん、中韓台の若手日本研究者が、日本研究の地盤沈下に手をこまねいているわけではない。研究テーマとして「課題先進国」(少子高齢化、福祉、財政危機、医療・教育問題)の課題を開拓し、かつ「地域研究としての日本学」から国際関係、アジアの中での日本という文脈に脱皮しようとしている。
神保 謙 (Ken JIMBO) @kenj0126
そして韓国・中国・台湾の若手日本研究者は、それぞれの母国の社会的課題に換言しうる日本研究という接続性を模索している。日本研究がいかに母国の社会に寄与できるのか、どれほど魅力的なのか、という説得性を説きながら研究をする必要がある、という自覚(危機意識)が育っているようだ。
神保 謙 (Ken JIMBO) @kenj0126
日本への留学の魅力や、日本の修士・博士号の国際競争力についても真剣に考える必要がある。若手の日本研究者の後輩達が、再び日本を目指して研究に邁進するためには、日本の研究環境のレベルアップ、研究テーマや研究手法の独自性や国際的な通用性について、より自覚的であるべきだ。
神保 謙 (Ken JIMBO) @kenj0126
文部科学省予算やODAをふんだんに使って日本に呼び寄せるモデルも良いが、多くの新興国に同じ規模の日本人学生を送り出し、「双方向性」のある留学生政策を推進してはどうか。日本にとり「新興国人材」の育成は急務だし、受け入れ・送り出しをバランスさせるネットワーキング効果は大きい。

コメント

Kiyonori Nagasaki @knagasaki 2012年3月20日
とても大事な話だと思うが、危機感を持っている日本の方々同士の横の連携が弱いと感じることが多いのも気になるところ。
小琳达 @jm_linda 2013年3月13日
中国ではアジア地域研究の対象国として日本の存在感は未だに大きくて、大学院生から研究者まで日本に関心が高い。日本研究者はあまりに多すぎるから最初は日本に関心があったが南アジアに変えたという若手若手研究者もいる。しかしながらその研究内容は玉石混交で学術論文として受け入れがたいものも多い。今後摩擦が高まれば今まで以上に感情的なものが生まれる可能性もあり、この齟齬を緩和するために双方向の留学は現状以上に必要だろう。
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