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原発事故の検証-本当に有効な再発防止策のために(下村健一内閣審議官)

いくら安全性を強調しても原発再稼働に対する不安が消えないのは、再び事故が起きないとの確信を人々が持てないからでしょう。日本の国土を数十年にわたって廃土にする規模の事故でありながら、福島第一原発事故に関する多くの情報は失われたり共有されないままです。我々が事故を乗り越えていくためには、従来の危機管理・リスク管理のどこがダメだったのか、今度こそ真摯な反省がなければなりません。民間事故調に協力として参加された方のひとり、下村健一内閣審議官のツイートをまとめてみました。
原発 震災 福島第一原発 民間事故調 リスク管理 危機管理
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下村健一&令和メディア研スタッフ @ken1shimomura
民間事故調が一昨日公表した、原発事故の検証報告書を巡る報道…ツマミ喰いは各メディアの自由だけど、《正しく認識せねば、正しい再発防止策は導けない》という意味では、この全体イメージの歪み方は本当にマズい。同事故調に全面協力した者の1人として、明日以降、順次ここでコメントしたい。
下村健一&令和メディア研スタッフ @ken1shimomura
【原発・民間事故調報告書/1】400頁以上の大部、日々少しずつ精読中。3章「官邸の対応」、4章「リスクコミュニケーション」、付属資料「最悪シナリオ」の部分を中心に、コメントしていきたい。目的はただ一つ、微力ながらも《本当に有効な再発防止策》に近づく為。立ち会った者の責任。
下村健一&令和メディア研スタッフ @ken1shimomura
【民間事故調/2】まず、大きく報道された、《電源喪失した原発にバッテリーを緊急搬送した際の総理の行動》の件。必要なバッテリーのサイズや重さまで一国の総理が自ら電話で問うている様子に、「国としてどうなのかとぞっとした」と証言した“同席者”とは、私。但し、意味が違って報じられている。
下村健一&令和メディア研スタッフ @ken1shimomura
【民間事故調/3】私は、そんな事まで自分でする菅直人に対し「ぞっとした」のではない。そんな事まで一国の総理がやらざるを得ないほど、この事態下に地蔵のように動かない居合わせた技術系トップ達の有様に、「国としてどうなのかとぞっとした」のが真相。総理を取り替えれば済む話、では全く無い。
下村健一&令和メディア研スタッフ @ken1shimomura
【民間事故調/4】実際、「これどうなってるの」と総理から何か質問されても、全く明確に答えられず目を逸らす首脳陣。「判らないなら調べて」と指示されても、「はい…」と返事するだけで部下に電話もせず固まったまま、という光景を何度も見た。これが日本の原子力のトップ達の姿か、と戦慄した。
下村健一&令和メディア研スタッフ @ken1shimomura
【民間事故調/5】それが、3・11当日の総理執務室の現実。確かに、こういう張り詰めた時の菅さんの口調は、慣れていない者を委縮させる。それは30年前の初対面の頃から感じていた問題。しかし、「だって怖かったんだもん…」という幼稚園のような言い訳が、国家の危機の最中に通用していいのか?
下村健一&令和メディア研スタッフ @ken1shimomura
【民間事故調/6】この部分、他の証言も総合して、報告書はこうまとめている。「菅首相の強い自己主張は、危機対応において物事を決断し実行するための効果という正の面、関係者を委縮させるなど心理的抑制効果という負の面の両方の影響があった。」 この評価、私も同感。《以下明日以降》
下村健一&令和メディア研スタッフ @ken1shimomura
元報道人として昨日(土)出席した日本マスコミ学会は、今回の震災報道と長年の原子力報道の検証。印象に残った話:①第五福竜丸の被曝者インタビューを大きく載せた読売記事(1954.3.21)、怒りの声の紹介後の締め括り文「しかし、いかに欲しなくとも、原子力時代は来ている。…《続く》
下村健一&令和メディア研スタッフ @ken1shimomura
続き◆「…皆がこれをやるとすれば、恐ろしいからと背を向けているわけにはいくまい。恐ろしいものは用いようで、すばらしいものと同義語になる。その方への道を開いて、我々も原子力時代に踏み出すときが来たのだ」 で、大見出しが「原子力を平和に」。福竜丸の被曝者さんの大きな写真と共に。
下村健一&令和メディア研スタッフ @ken1shimomura
マスコミ学会:②10年余前の、原子力安全委のJCO事故報告書より「安全神話からの意識転換を求められている。」…今言われてるセリフ、そのまま! こうやってキレイ事でまとめて、反省した気になって、3・11を迎えたんだ。今回こそは、その過ちを繰り返してはならない。政府も学界も報道も。
下村健一&令和メディア研スタッフ @ken1shimomura
続き◆そして、世論も! その為に、1人1人に《自分の出来る事》がある筈。僕は、官邸広報を1mmずつでも改善すること(今秋まで/本当に微力だが)と、12年前からの子ども達向けメディアリテラシー授業。昨日午前も、都内・某中学校で3年生に110分講義した。生涯ひたすらに続ける。
下村健一&令和メディア研スタッフ @ken1shimomura
【民間事故調/7】報告書P.77「官邸が電源車を用意手配したにも関わらず、11日夜から12日にかけて電源車に繋ぐコードが無い等の報告があり…」⇒これ、私も見ていた通り。この文から2つの事が判る。つまり、総理室詰めの技術陣は電源車の手配にも即応できず(だから「官邸」が手配)、更に…
下村健一&令和メディア研スタッフ @ken1shimomura
【民間事故調/8】「電源車が現場に到着したら、電気を原発側に送るコードが要る」ことにも前もって1人も気付かなかった。この後も、こうしたトホホは信じ難いほど続く。当時の私のノートの走り書きより:「うつむいて黙り込むだけ、解決策や再発防止姿勢を全く示さない技術者、科学者、経営者」
下村健一&令和メディア研スタッフ @ken1shimomura
【民間事故調/9】一方でノートにはこんな殴り書きも。「Kに冷却水が必要」…Kとは菅さんのこと。危機が刻々募る中、技術陣の無様さに、次第に総理のテンションが高じていったのも事実。あそこは優しく彼らの硬直を解いてあげるのがリーダーの務め。…私がその立場でも、それができた自信は無いが。
下村健一&令和メディア研スタッフ @ken1shimomura
【民間事故調/10】自分だけ冷静だったように振り返るのはフェアじゃないから、正直に言う。私自身、あの時は人生最大の緊張状態にいた。眼を合わせない専門家さんに、「頼むから、1つの作業が始まったら、次に何を備えなきゃいけないか、先回りして考えて下さい!」と懇願したのを覚えている。

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