130字の二次創作

ばにゃん @aconitine_NEO

彼の演説は人を奮い立たせるのだと言う同志の言葉を聞いて密かに笑ったことを覚えている。貫く声はただ怒りに満ちて国を憂いている、ただ我々の憂いを刺激するだけの演説を、皆、人を奮い立たせるのだという。彼の嘆きに気付かない。愚かな同志よ、彼はただひたすらに怒っている。【お題：アドルフ】／

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調査兵団で手の柔らかな者などいやしないが、それでもその手は誰にも増して硬かった。合わせた手の大きさは大差ないが、皮の厚みは歴然だ。「死線を越えただけ分厚くなる」掠れそうな呟きだった。「お前が、こうなることを望んだらいいか、ならないことを望んだらいいか、解らん」【指定：リヴァエレ】

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骨に最低限で最大限の筋肉を巻き付けて皮で覆った感じ。そう形容するといつもしかめ面の人は眉間に皺を寄せたが、それが不機嫌でないのはわかる。猛禽類みたいな感じ、そう続けると、それこそ鷹のように視線が鋭くなる。この人の視線に晒されると食われるのを待つ獣のようだと思う。【指定：リヴァイ】

ばにゃん @aconitine_NEO

図体ばっかりでかくてさびしんぼうめ、そう言って膝で啜り泣く頭を抱えてやるとますます嗚咽を漏らすものだから可愛らしい。俺様のところに来たのは正解だな、と額にキスをくれてやると犬みたいにでかい体で抱きついてくる。頬は冷たくて泣き止みはしないが、それでも可愛らしい。【指定：イヴァギル】

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かわいいしずちゃん、夢を見るような甘ったるい声に吐き気がする。かわいこぶるなと言っても聞きやしないのだから始末に負えない。悪意でやってるのでないとわかるから実力行使にも及べない。頬を撫でてご機嫌に笑う男の肩に顔を埋めるとご機嫌斜めだねぇという。わかってるなら、【指定：折原と静雄】

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項垂れる頭を撫でてやると啜り泣く声が聞こえた。膝が冷たい。無失点を守れなかったと嘆く声が哀れで仕方ない。そんなものなくても大丈夫だと言っても聞かないだろう。たとえ守護神でなくてもここにいればそれでお前は良いのに。愚かな幻想に取り憑かれた哀れな過去の王様だった。【指定：源田幸次郎】

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長い指が煙草を挟んでいるのがセクシーで好きだといったら一緒にいる時に煙草を吸わなくなった。深く腰掛けて足を組む姿が色っぽいといったら長居しなくなった。わかりやすい奴だ。彼は自分が男に傾向していることを認めたくない。だから褒めるとやめてしまう。可哀相な男だった。【指定：平和島静雄】