うがやひろみちおにいさんの語る、『なぜ記者は現場に出向かないのか』・・・『メルトダウン』を引き合いに出して

烏賀陽　弘道 @hirougaya

大鹿靖明記者「メルトダウン」（講談社）読了。よく取材されたとてもいい本です。それは事実でありつつ、やはりこれが「東京の話」だけで終わってしまって、福島の放射能災害の犠牲になった人は一人も出てこないことに無念の思いを持つ。もちろん取材のテーマが違うのだけど。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

大鹿靖明記者「メルトダウン」（講談社）読了。よく取材されたとてもいい本です。 官邸や原子力安全・保安院の迷走を活写しているのはすごい。しかし途中で「東電救済しようとする銀行」「救済スキーム」とか話があっち行ったりこっち行ったりするのは読みづらい。筆者の興味のまま取材したのですね。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

大鹿靖明記者「メルトダウン」（講談社）読了。よく取材されたとてもいい本です。 もうひとつのハイライトは、この日本の官僚機構というカフカ的な迷宮です。筆者はむしろそれをオタク的な愛着で描いていくのだが、途中で組織や人名が多すぎてうんざりする。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

大鹿靖明記者「メルトダウン」（講談社）読了。よく取材されたとてもいい本です。筆者は自覚していないが、この官僚機構の肥大したグロテスクな姿こそが 記録として価値が高い。

烏賀陽　弘道 @hirougaya

大鹿靖明記者「メルトダウン」（講談社）読了。よく取材されたとてもいい本です。なぜ記者は官僚、政治家、金融界、東電内部の取材に熱中して、福島で放射能災害の犠牲になっている住民の取材に行かないのだろう。東京の話ばかりではないか。そう、東京でぐるぐる回っている方が、取材しやすいのだ。