Kyota_WJの twnovelほぼ全集（101～200）

(T-T) @Kyota_WJ

「半陰陽って知ってる？」…両性具有とかの？「うん。簡単に言えば、私はそれなんだ」…!?…驚いた。 #twnovel 手術で外見は女性にされたが、育つにつれて女と男の混在が表れてきたため、親が体面を気にして、11歳で養子に出されたとのこと。「それが陰陽師に興味をもった理由」ふーん？

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陰陽師、安倍晴明の母は狐、というお話があるだろ。狐でもあるが狐ではなく、人でもあるが人ではなく。それは、半陰陽で、女になりきれないために親に受け容れられず、男になりきれないために自分を受け容れられない私と、似ているような気がして。だから、晴明公になろう、と。 #twnovel

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半陰陽に生まれ、女として育てられたが、女と男が混在する様相を表したため、素封家の親が家の将来を危惧して、養子に出された。 #twnovel 「陰陽師は陰陽を操る者だから、陰陽師になれば、厄介な自分も制御できるかと思ったんだ。制御は無理だったけど、自分を受容できるようにはなったね」

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#twnovel 「遠慮がちに生きる」遠慮がちに生きてこられたのは、それを許されてきたからか。与えられるものだけで幸せになれる時代は終わったのか。七色の蝶の鱗粉を見ながら考える。そして、はたと気づいた。私は今、ほしがることを欲しているのではないか？私には、愛がわからないのだから。

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プロポーズの返事を渋っていたのは、半陰陽で、子どもを産めない可能性もあるから。女性にしか見えないけど、服装は中性的だし、口調は時々男っぽい。でも、僕は、そんな彼女を好きになったのだ。「僕は今のままのあなたがいい。あなたと生きていきたい」 #twnovel 彼女の涙を、初めて見た。

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唐突に、寝台ごと砕かんとばかりに打ち据えられた錫杖を紙一重で躱す。"何をするっ"「尼僧長様がそのような姿をされる筈がないっ。この妖めっ」"合格。次の者をっ"「え？」 #twnovel 「ふふ…尼僧長様も女。据えぜ」バキッ。"不合格。再修行っ"「鬼女の試しだ…」"何か？"「いえっ」

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今日、退職する。IT関係の開発部だが、職場環境が合わなかった。それは仕方がないが、上司のいくつかの発言が許せない。置土産を残していく。 #twnovel 12/24。上司の端末に、Xmasのメッセージが出る。無害な仕掛けだが、ウイルスには違いない。さぞかし慌ててくれるだろう。

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心は細かな機能別に領域が分かれているという、モジュール説という理論がある。反論もあるが、モジュール説の証拠になると考えられる脳の領域も発見されている。 #twnovel これも仮説だけど、君に恋をするというモジュールもあるんじゃないかと思うんだ。…もしかして、僕にだけあるのかな？

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Twitterで婚約を報告したら、いくつかのお祝いの言葉をもらった。その中に、私と一文字違いのアカウントが。内容は一言、おめでとう。その人の発言はそれだけで、登録も最近。まさか、元彼か？お茶を飲んで心を落ち着けようと振り返ると、不器用な笑顔で、父が私を見ていた。 #twnovel

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N君に恋をした。でも恥ずかしくて、カメラ越しにしか彼を見られない。うまく撮れた写真を現像するために、写真屋さんに。内気な私も安心、機械が受け付けてくれ、ない…。「あ、そのサイズはカウ」ぎゃっ！N君！ #twnovel 今年の結婚記念日も、夫は笑いながら言う。「あの時、ぎゃって…」

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「鍵に部屋番号のキーホルダが付いていました」だから犯人は彼だと。「はい」ふむ。あれは、彼の勤め先の鍵でしたよ。「!?」あの日、たまたま持ち帰ったそうです。我々としては、彼が現場の前を通るのを見たあなたが、そこで何をしていたのかを、正直に話していただきたいですね。 #twnovel

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「N君、出張だ」またか。京都と金沢、３日間。「殺されるなよぉ」課長はトラベルミステリィ好きだ。面白いなら自分が行け。なぜ京都や小京都は俺の担当になった？ #twnovel 同僚が言う。「課長、今は密室の恋とやらに凝ってるらしいぜ。変態め」…未必の？…そんな迂遠な考え方で？俺を!?

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京都は自然が豊かだ。鴨川には目高を始めとする小魚や、虫達、鴨や鷺に鴎までいるし、山際では住宅地でも狸がうろつく。友人は猪に遭遇したと言っていた。 #twnovel 京都のさる陰陽師が言う。陰陽師には自然が欠かせない。そして、権力者も欠かせない。共に手近で揃うから、京にいる、と。

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早朝、八条ケ池の畔に札を埋める。次は北へ鉄道を乗り継ぎ、貴船川の畔に。今度は南に鉄道を乗り継ぎ、さる寺の境内に。続いてJRを乗り継ぎ、桂川の畔に。急いで東に向かい、大文字さんに。最後は暗くなった街を長岡京に戻る。こうして京の平穏は守られる… #twnovel と、一人思っている。

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惑星ツイッターの地表が今よりもどろどろだった頃、一つの島を造ろうとした女性がいた。島の種を蒔くと、来訪者が次々と現れて、島を大きく育てた。その姿は種を蒔いた女性の思い描いた姿とは違ったが、子どもが巣立ったかのような喜びがあったという。上陸は、呟きに #twnovel を付けて。

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http://j.mp/8mrzcq http://j.mp/4tnw9p http://j.mp/4KOpwt 404 #twnovel

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巧妙に擬態する生物がいた。体の色々な面を使い分け、木の葉になり、枝になり、樹皮になる。敵にはみつからず、確実に摂食できる。しかし、絶滅の危機に瀕していた。 #twnovel 擬態のため、交配相手もみつけられないのだ。擬態を解けば奇妙な姿が目立ちすぎて捕食される。進化の末の不運。

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巧妙に擬態する鳥がいる。その鳥はサバンナに生息している。枝葉を集めて長い羽毛に絡め、茂みに擬態する。動き出さない限りは、まずみつけられない。しかし、比較的みつけやすい時期が２つある。１つは乾期。 #twnovel もう１つは繁殖期。「踊る茂み」をみつけたら、それは求愛するオスだ。

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親がプレゼントをくれるのだからサンタクロースはいない。なんて言う人は、事実を見誤っているか、照れ屋の大人だ。昔と現代では人口が違う。サンタの特別な力をもってしても、一晩で全世帯は回れない。 #twnovel だから大人達がサンタを代行しているのだ。代行申請は簡単。心で呟くだけ。

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サンタなんていない。そんなことを思いながら、一人で残業。独り者の仲間達はXmas合コンだそうだ。どうせ私… #twnovel !?…突然、ドアが開いた。…あ、フライドチキン。「差し入れ。やっぱあの雰囲気って苦手だ。抜け出してきた」…じゃ、今日が誕生日の誰かのお祝いでもしよっか。

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愛する人を裏切りました。余命３ヶ月と思われた妻を、少しだけ延命させてしまいました。 #twnovel 迷惑をかけたくないから延命治療はしないでほしい。それが妻の最後のお願いでした。でも、医者である僕が妻に何もしないのは、堪え難いことでした。１秒でも長く、妻と過ごしたかったのです。

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ヘッドホンから音楽が途絶えた。はっとして振り返ると、座席に置いたバッグがない。慌てて店を出ると、盗んだ奴が近くの丁字路に。目が合う。走り出した。追う。見失った。でも、僕だけに音楽が聞こえ出す。近くに…いた。気づいてない。まず通報かな。 #twnovel 便利だね、ワイヤレスは。

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リップクリーム塗る男の姿はキモいだの、キスするときに唇ががさがさだったら嫌だの。どうしたらいいんだ？まったく、女は面倒くさい。そんな面倒くさい女になんか、もてたいとも思わない。 #twnovel そんなことを思いながら、壁を向いて手早くリップクリームを塗る。唇切れたら痛いしね。

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「ぶっ。あの顔型っ」「ん？…ぶっ」「な？ははっ」「よく、でき、てるっ。はっはっ」アンドロイドが普及して３年。需要を喚起しようと変な顔型の機体が発売されたところ、ヒットして街に溢れた。 #twnovel なお、今笑われている私は人間なのだが、キリがないので、もう怒らないことにした。

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正月の準備をする姿を見て、ふと思った。「陰陽師なのに、旧暦に合わせなくていいものなのか？」 #twnovel 彼女は言う。暦に、絶対的な適切さがあるわけではない。生きている時代の暦、言葉、道に沿うことが、最も自然なのだ。陰陽道は、人の間にある。旧暦では、現代人の多くには通じぬよ。