水俣病と福島原発核災害事故の類似

@onodekita さんが、水俣病と福島原発事故の相似を語って下さっています。 「福島原発事故は、過去の「公害」と同じように扱われ始めているのではないか?」・・・という、自身が持っていた考えに近いことであったので、まとめました。 一色自身の「原発と公害」に関する過去ツイはこちら ↓ 続きを読む
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onodekita @onodekita

水俣病の時は、ごく一部で症状が現れ、騒いでいる人もいた。しかし、チッソのお世話になっているからと、住民全体で白眼視。

2012-03-10 11:06:19
onodekita @onodekita

1959年、企業城下町を象徴する出来事があった。当時の熊日によると、水俣病の原因を工場排水と考えた漁民らがチッソに排水停止を迫り、おおきな騒ぎになっていた。即座に水俣市長、市議会、商工会議所、労働組合など「オール水俣」ともいうべき28団体が熊本知事に陳情した。

2012-03-10 11:06:42
onodekita @onodekita

漁民とは逆に「市税総額1億8000万円の半分をチッソに依存している。排水を止めてくれるな。」と言う要望。地域が患者や漁民を包囲する構造がここにはあった。

2012-03-10 11:06:54
onodekita @onodekita

実際、町議会議長経験者は、「東電を批判するものがいれば、私が許さなかった」と自戒を込めて明かした。企業城下町でもののいえない雰囲気が作られていった点でも、水俣と福島は共通している。 http://t.co/o1Zno2Uj

2012-03-10 11:07:21
onodekita @onodekita

それだけではない。水俣では患者が「病気がうつる」「おまえたちのせいで魚が売れん」と差別され、補償を求めると「カネ目当てか」とののしられることもあった。結婚、就職での差別もあった。

2012-03-10 11:07:37
onodekita @onodekita

4月、福島県の小学生の兄弟が県外の避難先で仲間はずれにされたと報じられた際、宮本水俣市長は「差別や中小を繰り返してはならない」といち早く声明を発表した。水俣病の苦渋の歴史を踏まえた対応だった。(

2012-03-10 11:07:50
onodekita @onodekita

「放射性物質は海で希釈される。魚を食べてもまず心配ない」。福島第一原発事故で海に放出された放射性物質をめぐる識者の見解だ。水俣病に詳しい医師の原田正純さんは、新聞で見て「腰を抜かすほど驚いた。」という。

2012-03-10 11:08:32
onodekita @onodekita

水俣病では海に排出された有害物質が、食物連鎖を通じ生物に濃縮され、最終的に人間を犯すというプロセスが証明済み。水俣病不知火患者会の大石さんは「国も企業も御用学者も水俣病から何も学んでいない」と憤る。

2012-03-10 11:08:40
onodekita @onodekita

情報隠しや攪乱はは水俣病でも繰り返された。工場排水を与えて発症したネコ実験の結果をチッソは伏せたままだった。1959年、「原因物質は有機水銀」と熊本大学が発表した際には、チッソよりの学者や業界がアミン説や爆薬説まで唱え、特定を遅らせた。

2012-03-10 11:08:55
onodekita @onodekita

水俣病の歴史が教えているのは、被害をありのままに認めることの大切さだ。福島で放射線の健康被害がどうなったか分かるのは何年も先。

2012-03-10 11:09:12
onodekita @onodekita

補償をめぐっても水俣病は教訓を提示する。長らく行政責任を認めようとしなかった国は、チッソに保証金を支払わせ、自らは背後からチッソを金融支援してきた。その構図が国の責任を曖昧にするとともに「チッソがつぶれたら救済されない」との空気を生み、補償の範囲を狭くし水準も低く押さえ込んだ。

2012-03-10 11:09:26
onodekita @onodekita

原発被害に対する国の賠償制度も、原因企業東電が窓口となり、国が支援機構を通じ背後から支援する。水俣病と二重写しだ。水俣病と同様に被害者より原因企業を優先することになりはしないか。

2012-03-10 11:09:36
onodekita @onodekita

発生を防げなかったばかりか、被害を拡大させ、補償も後手後手に回った水俣病。その経験を水俣の今後と福島にいかしたい。また、そうでなければならないと思う。(熊日編集委員 山口和也)

2012-03-10 11:09:45