尼崎三和市場の横溝正史イベント「犬神家の酒場」まとめ

2012年2月18日(土)、尼崎の三和市場のイベントスペース「虎の穴」にて横溝正史ファンイベント「犬神家の酒場」が開催されました。 ゲストの山田誠二氏のトーク内容のまとめを中心に、自分の参加記録をまとめました。
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木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

「犬神家の酒場」山田氏:高倉健から10数年後、横溝正史に目をつけたのが角川春樹。(ATG本陣、松竹八つ墓との提携断念の話をおり込みながら)彼はディスカバージャパンブーム、そして映画と書籍、音楽のメディアミックスを目論んだ。

2012-02-20 02:07:33
木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

「犬神家の酒場」山田氏:金田一のイメージは渥美清、という原作者の談話から角川春樹は金田一役に三枚目の俳優を候補に上げていたが、市川崑監督の石坂浩二案に乗っかり成功を収めた。三枚目は所詮三枚目で推理に説得力がないが、二枚目は三枚目も演じることができるし推理の芝居も際立つとの見解。

2012-02-20 02:12:56
木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

「犬神家の酒場」山田氏:市川崑のプランでは金田一耕助は神の立場で事件を見届けた後に犯人を断罪する。役としてしどころがなく困った石坂浩二は金田一耕助を「コロス」つまり観客を導きつつもときに観客と共に驚き共に嘆く代弁者としての役割を付与する。これがその後の和服金田一との大きな違い。

2012-02-20 02:37:14
木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

木魚感想:『「神様」石坂浩二と「人間」古谷一行』とは「金田一耕助TheComplete」の早見裕司氏の評論だが、古谷金田一の人間くささは石坂金田一の神性へのアンチテーゼとして生まれたとみて差し支えないだろう。そういう意味では、古谷金田一も石坂金田一の裏返しの亜流として捉えられる。

2012-02-20 02:52:30
木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

「犬神家の酒場」山田氏:アメリカ式民主主義のプロパガンダの役割を果たした片岡千恵蔵金田一、ディスカバー・ジャパンとしての石坂浩二金田一、ともにエポックメーキング的な立場で多くの追随者を出したがそろそろ出尽くした感がある。次の時代の金田一耕助は時代劇としての視点ではないかと思う。

2012-02-20 03:01:10
木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

「犬神家の酒場」山田氏:映画「三丁目の夕日」は当事者が存命でも昭和が「古きよき時代」として明治・大正と同列に時代劇として作られている。金田一も今では小道具や衣装まですべて作る必要があるため古き時代の事件としてリメイクされる可能性が高い。ただしその復活にはあと10数年かかるだろう。

2012-02-20 03:11:10
木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

木魚感想:若いクリエイターがどんどん誕生している状況では戦争や戦後を知らない監督による新金田一は時代劇とくくられるのが当然だろう。石坂金田一の影響を受けない新金田一、おおいに期待しています。

2012-02-20 03:15:08

参加された方のブログなど

木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

山田誠二氏のブログを発見。そーです、私が自称「金田一耕助勉強家」ですww http://t.co/mupdiQNT

2012-02-20 12:23:25
木魚庵@『金田一耕助語辞典』 @mokugyo_note

尼崎・三和市場で開催された「犬神家の酒場」にこの方もいらしてた!? 気がつきませんでしたー。> http://t.co/8vmKZ80v

2012-02-20 13:20:06