賞賛リツイート大量投下は逆効果
なんか、日本の映画関係者のアカウントって、フォローしていて苛々することのほうが多いのはどうしてなんだろう……? 情報元になるかと思ってフォローしても、ノイズにしかならない叩き合いや過剰な賞賛ばっかりが聞こえてきて、けっきょく鬱陶しくなってフォロー外すことがほとんどです。
2012-03-11 02:19:59作品と関係のない内輪の話や、個人の感覚、理念の話なら受け流せても、映画好きでフォローしている人間は、こっちは素晴らしい、あんなの褒めていては駄目、みたいな言い方をされたら不愉快になるんだ、ということがどうして想像できないんだろう。
2012-03-11 02:22:22小説家や漫画家のひとはあんまりそういう同業者叩きはしないのに(たまたま私がフォローしているのがそういうひとばかりかも知れませんけど)、日本の映画関係者は本当にそういう、他人を貶めて別を持ちあげる、という真似をするひとが本当に多い気がする。
2012-03-11 02:23:56日本の映画業界が衰退しているのって、こういう陰湿さや粘っこさが、映画業界に入ってくるひとも、普通に気楽に愉しもうとするひとをも疎外しているんじゃないか、と思えてなりません、最近。
2012-03-11 02:27:41海外だって似たような状況はあるかも知れませんが、フィルターを通している分、過剰に情報が叩きこまれることがないから、まだ虚心に愉しめるのかも知れない。
2012-03-11 02:28:38……ああもう、とにかく、ただ映画好きな個人がこの映画面白いよ、と呟くのは全然構わないんですが、それを製作者や公式アカウントがめったやたらにリツイートしまくってフォロワーのTLを埋めつくすのは、匙加減をわきまえなきゃ逆効果だ、ということは解ってください。静かに愉しませて。お願い。
2012-03-11 02:30:32そう考えると、『キック・アス』の宣伝担当の方はけっこうバランスわきまえられてたんだよなー……何度か意地悪なツッコミをしたことがありますが、フォローをやめようか悩むような種類の鬱陶しさはなかった。
2012-03-11 02:34:28去年あたりから日本の自主製作映画で高い評価を得る作品がぽつぽつ出て来てますが、身内で賞賛し合っているような空気が感じられて逆に信用できない印象が私のなかで強まってます。
2012-03-11 02:39:41何々を観なきゃモグリ、とかこれが解らなきゃ素人、なんて言説を無神経にしているから、間口を狭くしてるんじゃないのかしら。入るのはどこからでもいいし、そこからどこに波及するのも個人の自由でしょ。それが受け入れられないんなら表現者なんてやめちまえ。
2012-03-11 02:41:38あ、自分自身がどこから入ったか、やどこに進むかを気にして、先人に尋ねたりするのは別に問題じゃないし、訊かれた人が自分なりの意見を述べるのはまったく問題ないです。ただそれを一般化するな、という話。
2012-03-11 02:44:14映画を知るために今更サイレントから入る必要もないし、スピルバーグとかの大家や『トランスフォーマー』のような大作しか観ないひとが「映画を解ってない」なんて指摘するのは本当にただの傲慢。そういうのが好きなら別にいいでしょうし、それだって立派に映画の楽しみ方だ。
2012-03-11 02:48:45それが嫌で自分たちの作る映画サイコー、でいいんなら、よそから人が入ってこなくても文句は言わないでください。自分たちが蒔いた種だ。
2012-03-11 02:49:40……で、私としてはこんな講釈垂れずに、バジェットがいくらの作品だろうと、可能な限り虚心で鑑賞して、評価したり自分なりに愉しみたいのです。作った人間が、褒めてくれた言葉を嬉々として連ねたり、余所様の作品を貶めるような発言をするのは、心底鬱陶しい。
2012-03-11 02:57:25ことのついでにもう少し。話題になっている日本のインディペンデント系映画『先生を流産させる会』が、実際の事件に基づく、としながら、男子を女子に改変してしまった件。
2012-03-11 03:04:16私はまだこれも観ていないので判断保留、かつ、当事者を女子にしたことで現実とは異なる主題を掘り下げたのなら、まあ許容できないこともない、と思ってます。しかし問題は、この改変の上で、“実話に基づく物語”と言ってしまっていること。
2012-03-11 03:06:05現実の事件では、男子がこういう行為に走った、ということが重要なポイントであるはずなのに、そこをまるっきり変えてしまっているのに“実話に基づく”と言ってしまうのは、言葉のもたらす印象にあまりに無頓着すぎる。
2012-03-11 03:07:33だから昨日、作品名を挙げずにぽつん、と呟きましたが、“現実の事件に触発された物語”ぐらいの紹介に留めるか、宣伝のなかで大きく触れない、というぐらいの慎重さは必要。そこをセンセーショナルにしようとするから、実際以上の反感を買ってしまう。
2012-03-11 03:09:04さっき私がぎゃーぎゃー喚いていた件も、この映画の宣伝手法も、けっきょくはそういう無神経さ、無頓着さがいちばんの問題なんじゃないかと。ある意味、作り手としての熱意はあるんだろうけれど、熱意を見せればいい、とだけ考えて、その影響について軽視しすぎている。
2012-03-11 03:11:22当人たちは「どうだ俺たちって情熱的だろー」と自己陶酔できるでしょうが、さほど興味がない人間が見る眼は冷たくなって当然です。そして、ジャンルや業界を盛り上げようとするとき、歓心を惹かねばならないのは、その“さほど興味がない人間”たちだということを忘れてはならない。
2012-03-11 03:14:07熱心なのは認めます。でも、ツイッター上で見かける日本の映画関係の方々は、空回りしている場合がほとんどのように思います。それを見て喜ぶのは身内と、意地の悪い観察者だけです。
2012-03-11 03:17:40