田中秀臣先生語録「景気回復無くして就職状況の改善は無い」
ちょっと大学関係者及び就職関係者に率直に感想を聞きたいのですが、内定調査の概要がでたんですが、極めて悪い結果になってます。正確な数字は公表できないのですが、前年比40%減くらいな勢い。正直、こんな落ち込みは97,98年や01年のときも経験してないのです。
2010-07-05 14:47:13ほぼ同じですね、昨年は。持ち直しましたが。今年度の急激な落ち込みは景気が7割、補助金の弊害が3割とみてますRT @maruyamaakira 就職には定評のあった某私大ですが今年度の落ち込みは昨年度以上であることは確かです。ただ、昨年度も現時点では前年比3割以上の落ち込みでした
2010-07-05 22:53:25内藤さん、ありがとうございます。昨年度の落ち込みもすごかったですが、今年はそれをはるかに上回っていました。RT @NaitoAtsushi 私の所は今年の数字はまだ、分かりませんが、昨年度の実績はその前年度よりも非常に悪かったのは確かです
2010-07-05 23:37:51厚労省の大卒内定率調査は11月に10月段階のデータを公表している。去年は驚くほど最後に就職率(内定率と違う)が上昇したが、それはもちろん分母になる就職希望者から、アルバイトや家事手伝いなどの人たちを最終的に除外したから急上昇する。いわゆる求職意欲喪失者とか、あるいは無業といわれる
2010-07-06 00:13:57だから真の就職率を求め直さなくてはいけなくなる。たぶん首都圏中堅から下の大学では、夏休み明け以降、ほとんど文系学生の就職の進捗たとまったというのが率直な感想だろう。またデータみても裏付けられる。「結果としての就職率」の90%近い水準は大幅に割り引く必要がある。実体は60%前後
2010-07-06 00:16:43また旧帝大、一部有名私大と、そのほかの大多数の大学との「二極化」が完全に起きている。実際に、大手企業をみてみると、一部の学生が複数内定をとるが、他方で、多くの学生は「入口」にさえいけない。この二極化の現象は、不景気をうけて、学生の大半が大企業志向になったことでさらに加速化している
2010-07-06 00:19:23みんなが不況の中で頂点目指して殺到しているイメージ。なので、6月後半から7月にかけて一週目の「独り勝ちレース」に勝てなかった学生が、二順目の就職活動で内定を得ている可能性があるので、今日の僕の勤め先の大学の結果はあくまで6月上旬の結果だから、緊急に再度内定調査するつもり。
2010-07-06 00:24:42知人やほかの大学に聞いたが、あまり内定率調査を行っているところに遭遇しなかったが、それでも今年は前年度より悪化しているという感想を多くの人がもっているよう。
2010-07-06 22:59:04僕の大学の就職動向は、いままでの経験でいうと、ただひとつの大学のサンプルを超えて、ほぼ日本経済の景気の一致指数みたいにつかえる(遅行指数でも先行でもない)。また留学生の就職状況はさらに景気の動向に感応的。これらの経験知を前提にすると、今年度後半に大卒市場の冷え込みは一段と増す
2010-07-06 23:01:38しかも前年も激しく落ち込んでいるので、このままだといわゆる「第二ロスジェネ」が形成される可能性を否定できない。いまの財務省ー日本銀行の政策体制だと、不況対応は遅くかつ量的・質的に低レベル、景気が上向くとすぐに緊縮かつ増税 というかたちで長期ぐずぐずを繰り返す構造だと思う
2010-07-06 23:04:08この政策体制を前提にし、過去の日本の長期停滞の経験を踏まえると、若年層に今後、第二のロスジェネ世代が形成され、それがいわゆる第一のロスジェネ世代とほぼ重なることで、幅20年超にわたる経済格差が深刻な世代が日本の若年ー中年世代の大半をしめ、本当の意味で格差社会を招来する可能性がある
2010-07-06 23:07:39もちろんいまは蓋然性だけだが、きわめてその確率は高く思えてしまう。それが僕のようにマージナルな位置にいる人間がいままで観察してきたことだし、いまもリアルに取り組んでいる問題から導き出せる可能な解のひとつ。
2010-07-06 23:10:44ニュースで<大学の中には、留年者の学費を一部免除するなど、対策を講じるところも出ているが 略 。在籍学生数が学部定員の一定割合を超えると補助金カットなどのペナルティーが科されることもあり、対策を実施しているのは一部の大学に限定されている>。既存の補助金制度の弊害は極めて大きい。
2010-07-06 23:12:13だが大学への補助金制度を廃止しろといいたいわけではない。国公立と私大の競争条件を平等にすべきであるといいたいだけ。前も書いたが国費投入額と平均学費を勘案すると、私大に入る親は余計に100万円払い、それが事実上、国立に入る親の負担を100万円減らしている、という比喩が成立する。
2010-07-06 23:14:39もちろん新卒一括採用という就職の在り方を変更せよ、という見方も成り立つ。ただ中小企業の採用状況を現時点でみてみると、ほぼ半数の企業が既卒(この場合は卒業後1~3年ぐらい)でも新卒並み採用でとる意志があるように経験知で感じる。マクロな統計をあとで探してみるが
2010-07-06 23:17:58で、新卒一括採用を変えろとか、あるいは個別に就職指導がんばれとか、そういう対応は僕には社会的なコスト、個別のコストが大きすぎるように思う。まあ、結局は、何度も書くけど、デフレ脱却なくしていい就職なし、という僕の最終意見に毎度到着する。
2010-07-06 23:24:10内定率の先行調査の中身を精査中。小規模大学はこういうときには便利といえる。ひとつは不況の深まりをうけて公務員志望が急増しているのも大きく足元の内定率低下にかなり貢献している模様。
2010-07-07 09:17:55むしろ補助金などを受け取っている私立学校の経営陣やほとんど存在意義が不明な相談役だとか補佐だとかへの支出を含めて公開した方がいい。上場企業は取締役全員の報酬を開示すべきだ(山崎元さん) http://diamond.jp/articles/-/8593@hatenademian
2010-07-07 09:31:55僕が大学問題でいつも指標にしている本はふたつで、ひとつは猪木武徳先生の『大学の反省』(NTT出版)、もうひとつはミルトン・フリードマンの「資本主義と自由」。
2010-07-07 09:34:14やはり公務員志望の急増が内定率急減の真因のひとつみたい。あと地方回帰もなぜか急増。ここらへんは安定とリスクの匙加減が微妙。しかし小規模大学でよかった。大規模大学だと胃に穴あくぜ。
2010-07-07 11:33:26小規模大学だと「実態」調査がまだできる。大規模だと勤めたことないのでわからんけど、たぶん相当のコストが発生するのでいわば野生の勘でいくしかないんじゃないのかなあ。早期の就職動向の把握は。
2010-07-07 11:35:38就職関係・大学関係・社会人の人たちに率直に聞くけど、僕は大学の先生が企業訪問して学生の採用を頼むなんてほとんど効果がないと思っているけど、この感覚変かな?
2010-07-07 19:17:43なぜか教授が頭を下げ情を尽くせば学生を採用してくれるという意見が幅を効かせてくることがあり個人的に驚く。というか脱力してままやる気を維持するのにも困る(苦笑
2010-07-07 20:19:23