rsmoonさんが、 「岩手県の【災害廃棄物の燃焼試験に関する報告書】(昨年8月)」 を読んでみた!

岩手県の【災害廃棄物の燃焼試験に関する報告書】(昨年8月)の詳細を連ツイしてくださっています。
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S.Takei @rsmoon

①冨田きよむさん(@KiyomuTomita)が掲載した、岩手県の【災害廃棄物の燃焼試験に関する報告書】(昨年8月)http://t.co/AIhc4IJa長いけど読んだ。有用なデータと報告だったので連続で引用してみる。

2012-03-15 22:43:15
S.Takei @rsmoon

②不燃物やプラスチック類を除いた可燃震災瓦礫と一般廃棄物(プラ類を含む)をそれぞれ焼却。また震災瓦礫可燃物を20%一般廃棄物で燃焼したデータと解説。20%を混ぜての焼却は、広域処理を想定していると思う。

2012-03-15 22:47:35
S.Takei @rsmoon

③全試料対象項目*ダイオキシン類(PCDD/Fs、ダイオキシン様PCBs)、放射能濃度(Cs-134,137,I-131): *固形物試料・炭素、水素、窒素量、塩素量、放射性物質濃度(Cs-134,137, I-131)と表面線量率

2012-03-15 22:52:09
S.Takei @rsmoon

④排ガス試料のみ対象項目・ガス流量、ガス流速、水分量、ばいじん量、CO、CO2、O2・塩化水素ガス濃度・塩素ガス濃度、硫黄酸化物 ・窒素酸化物 ・揮発性有機化合物濃度

2012-03-15 22:53:51
S.Takei @rsmoon

⑤今回の廃木材の塩素含有量の中央値は 0.112wt%。塩素レベルの高い薄い合板と流木の枝の二つを除外した平均値は 0.137wt%であった。それらの値は燃料利用の塩素含有量の基準(0.4%4))よりも低いことから,燃料利用にも有効に利用できるものと予想される。

2012-03-15 22:55:03
S.Takei @rsmoon

⑥平成21 年木材統計によると,合板の生産量が製材の20%程度であり,薄い合板はさらにその5%程度である。塩素含有量が高いと考えられる薄い合板の発生量は極めて低いと予想されることから,希釈による塩素含有量の低減は十分可能ではないかと考えられる。

2012-03-15 22:56:02
S.Takei @rsmoon

⑦災害廃棄物(湿重ベース)については75%以上を生木と建築木材が占め、わらを加えると全体量の90%以上となった。一方で通常ごみ(雑芥、乾重ベース)については、プラスチック類が全量の55%を占めていた。

2012-03-15 22:57:06
S.Takei @rsmoon

⑧【燃焼試験時の燃焼性能関連指標について】 1)塩化水素については、濃度レベル及び変動幅の双方ともに災害ごみ燃焼試験時の方が通常ごみ燃焼試験時に比べてよく制御できていた。

2012-03-15 22:58:47
S.Takei @rsmoon

⑧【燃焼試験時の燃焼性能関連指標について】 1)塩化水素については、濃度レベル及び変動幅の双方ともに災害ごみ燃焼試験時の方が通常ごみ燃焼試験時に比べてよく制御できていた。

2012-03-15 22:58:47
S.Takei @rsmoon

⑨塩化水素、排ガス温度、酸素、一酸化炭素、窒素酸化物濃度の変動について、変動幅を考慮しても2回の試験時ともに規制値の430ppmを十分に下回る結果が得られた。排ガス温度についても、平均値950℃、瞬間値でも850℃以上に維持されていた。

2012-03-15 23:00:27
S.Takei @rsmoon

⑩一酸化炭素については、災害ごみ燃焼試験時の方が、やや瞬間的に高い(最大で180ppm)排ガス数値を示すことがあった。この現象も投入ごみの特性や不均一性に由来するものと考えられるが、1時間平均値に換算すれば100ppm を十分に下回る結果となった。

2012-03-15 23:01:30
S.Takei @rsmoon

⑪窒素酸化物は全体として規制値(250ppm)を十分下回る濃度レベルとなっており、災害ごみと通常ごみの試験間で差異が認められなかった。

2012-03-15 23:01:49
S.Takei @rsmoon

⑪【燃焼試験時採取試料(排ガス・焼却灰)の分析結果について】法令規制値等を十分に下回る運転管理がなされており、最終煙突からの排出濃度は、規制値に比べダイオキシン類で2桁低い値、一酸化炭素で1-2 桁低い値、窒素酸化物で1 桁低い値、塩化水素で1 桁低い値、硫黄酸化物で2 桁低い値

2012-03-15 23:04:42
S.Takei @rsmoon

⑫災害廃棄物を20%混焼させた場合と通常ごみ燃焼試験時における測定項目値の差異はほとんどなく、通常ごみ焼却における変動の範囲内にあると考えられた。

2012-03-15 23:05:18
S.Takei @rsmoon

⑬災害廃棄物中の塩素濃度も通常ごみと比較して高くない状況にあり、災害廃棄物焼却の結果としても最終煙突におけるダイオキシン類濃度は0.014 ng-TEQ/m3N、塩化水素濃度は17ppm(酸 素濃度12%換算値)であり、高温制御燃焼及び排ガス処理により極めて低く制御されていた。

2012-03-15 23:06:09
S.Takei @rsmoon

⑭焼却灰試料については、焼却灰(主灰)に比べて後段のプロセスで採取されるボイラ灰、飛灰中のダイオキシン類濃度が高くなる傾向にあった。その濃度は2 回の試験で毒性等量にして0.49~1.7 ng-TEQ/g の範囲にあり、災害廃棄物が混入することによる濃度の上昇はみられなかった。

2012-03-15 23:07:21
S.Takei @rsmoon

⑮また、その濃度レベルは、ばいじん・焼却灰その他の燃え殻の処理基準(3 ng-TEQ/g)を超えるものではなかった。塩素分としては焼却灰(主灰)では検出されず(< 0.05%)、後段のボイラ灰及び飛灰で0.05~0.13%(2 回の試験における含有量の範囲)含まれていた。

2012-03-15 23:08:05
S.Takei @rsmoon

⑯結果から、津波を被った災害廃棄物の災害廃棄物を20%、通常ごみと混焼する試験では、海水(塩分)に由来すると考えられるダイオキシン類、塩化水素の排ガス中濃度、ダイオキシン類の焼却灰中の濃度は上昇せず、既存のプロセスで十分に制御できる可能性が実証的に示された。

2012-03-15 23:10:19
S.Takei @rsmoon

⑰【災害ごみ燃焼試験時のダイオキシン類詳細分析結果(煙突排ガス)データ】30ページ【災害廃棄物の燃焼分解に伴う放射性物質の挙動データ】40ページ

2012-03-15 23:13:11
S.Takei @rsmoon

⑱災害廃棄物の131Iはすべて不検出、134Cs 、137Cs は5mm 未満の細塵で微量検出され(検出下限付近)134Cs+137Cs は33Bq/kg 。通常廃棄物の雑介及び汚泥については、雑介で134Cs+137Csで450Bq/kg 検出され試料の中では最高値であった。

2012-03-15 23:15:27
S.Takei @rsmoon

⑲【災害廃棄物の混合燃焼における主灰、飛灰、ボイラ灰、排ガス中の放射性物質濃度及び燃焼時のマスバランス】41ページ。

2012-03-15 23:17:22
S.Takei @rsmoon

⑳放射性核種のうち、131I は焼却残渣及び排ガスでも不検出であった。134Cs+137Cs の合計値では、主灰144Bq/kg、ボイラ灰141Bq/kg、飛灰1379Bq/kg であり、飛灰に濃縮されている。

2012-03-15 23:18:18
S.Takei @rsmoon

21)対照実験の通常廃棄物焼却時の放射線濃度(134Cs+137Cs)は、主灰30Bq/kg、ボイラー灰180Bq/kg、飛灰1440Bq/kg で、20%災害廃棄物混合焼却と概ね同レベル。災害廃棄物の混合燃焼が焼却残渣中の放射性物質濃度を増加させる可能性は小さいことを意味する

2012-03-15 23:20:41
S.Takei @rsmoon

22)排ガス中の放射性物質濃度については、二次燃焼出口及びガス冷却塔出口の廃ガス中で放射性セシウムが7.9、8.6 Bq/m3 で検出された。この濃度はろ紙部分で検出されており、放射性物質が粒子状物質として存在することを意味すると考えられる

2012-03-15 23:21:37
S.Takei @rsmoon

23)廃ガス試料の採取には、粒子状物質をろ紙で捕捉すると共に、水溶性部分及びガス状物質を活性炭で捕捉する方法としたが、水溶性物質として、また活性炭で捕捉される放射性物質は検出されなかった。

2012-03-15 23:22:41