ルルーシュの行動の動機にあるのはただひたすらシンプルに『母と妹への思い』で、それが貴種流離譚、超能力、テロル、コロニアリズム、グローバリズム批判の文脈の中で複雑に展開していく。。 だけど、還元すればそれはただただ『肉親への思い』。だから共感というか納得は出来る。
2012-03-17 09:00:34スザクというのは、そのルルーシュのいわば『影』『対立項』、陽に対する陰なわけだけど、それは行動の動機や原理に対する対立項でなく、そこから展開される行動の様式に対する対立項として存在している。
2012-03-17 09:04:38人の影は本来、何もない平面に映っている限りは人と同じ形をしている。だけど人は歩き出す。でこぼこの道や近くの塀や木に映る影は、本来の人の姿とは違うものになる。
2012-03-17 09:08:32ルルーシュの行動様式をストーリーとして相対化する為のキャラがスザクなら、スザクは行動に原理や整合性を持つことは出来ない。ちょうど、単に反対勢力としてしか行動しない野党が、与党に比べ一貫したポリシーを示し辛いように。
2012-03-17 09:14:51同じ貴種の廃皇子で、『親を殺された/殺した』の対立する出発点を持ちながら、スザクの場合、その後の行動がいまいち動機とはつながって感じられない。
2012-03-17 09:18:10ある座標上の一点の対象点を 考える場合、X軸、Y軸、XY軸でそれぞれの対象点が異なるように、ルルーシュのX軸の対象点がスザクなら、それはY軸にある動機とは切り離された別の点、ということになってしまう。
2012-03-17 09:22:49例えば、スザクが出家して寺に居るとか、学園内でひたすらガンディーみたいな行動をしているとかだったら、後期ヘッセ的な物語になったかも知らん。スザクがゴーヴィンダ(シッダールタ)やナルチス(知と愛)的な存在になる訳ね。
2012-03-17 09:26:07ランスロットにはコーネリア殿下が乗ればいいと思うよ。俺の中ではコードギアスは 『王とは、力なのか?権威なのか?』 がテーマなのね勝手に。 ギアス(=ルルーシュ)は力としての王であり、ブリアニア王族は権威としての王。
2012-03-17 09:32:33その象徴同士がぶつかる事がX軸になり、スザクとルルーシュの後期ヘッセ的な対立がY軸になると、物語としてはシンプルなまま重層的になる。。 まあこんなのは理屈だがね。俺は物語を書けるわけじゃないし。。
2012-03-17 09:38:18ブリタニアが象徴するグローバリズムも、ギアスが象徴する『王』も、人を強制し、支配する力だ。 スザクにはそれらとは違う人への働きかけ、なんつーか『触発』みたいなのの象徴になって欲しかった(欲しい!?)。だからなんか言いたくなるんだよね。。
2012-03-17 09:44:27小道具の参考の為にざ~っとコードギアスを見返していて、その流れで初めてR2を観た。朝のツイで俺の使った『力としての王』っていうのは本当に俺の勝手な解釈だったんだけど、続編の冒頭にふつうに『王の力』ってキーワードが出てきてた。。まあそりゃろうだわな。
2012-03-17 23:40:29