マブリットキバさんが語る岩手のちょっと怖い話しその8

用心棒のキバさん（四代目キバ） @maburitto_kiba

老人に改めて話を聞くと、長く生きたネコはそのような事があるという事だった。ねこじゃおどりとはお世話になったお礼に、板間の上で二本足で立って、踊ることを言うのだそうだ。ちなみに踊っている姿は絶対に見れないとか。

用心棒のキバさん（四代目キバ） @maburitto_kiba

このような事をなんと伝えているかはわからないが、老人は先代からネコが踊って音を出す事を「ねこじゃおどり」と聞いたとの事。正式な文書などは残っていないとの事だった。

用心棒のキバさん（四代目キバ） @maburitto_kiba

朝、オレが帰るとき老人の家の縁側にいつもいるタマは確かにいなかった。その後も老人が亡くなるまで付き合いはあったがタマに会う事はなかった

用心棒のキバさん（四代目キバ） @maburitto_kiba

なぜタマは踊ったのか？ねこじゃおどりはなんなのか？老人が亡くなった今、それを知ることはもう出来ないだろう。

用心棒のキバさん（四代目キバ） @maburitto_kiba

最後に老人が言っていた言葉で締めくくるとしようか。「ネコや犬は律儀なものです。素晴らしい力を持ちながら、人に見せることは少ないのですな。また、彼らは一族や家族を残す事を大事にするのです。畜生と人は呼びますが、畜生ほど誇り高いものはないのだと、山仕事をする私は思うのですよ」

用心棒のキバさん（四代目キバ） @maburitto_kiba

マブダチのみんなもネコや犬を飼っている人も多いようだ。でも飼っているってより「家族だ」って認識してくれているのは嬉しいのだ。これからもどうか家族として大切にして欲しい。そしてねこじゃ踊りを聞いたら、ありがとう。と感謝してあげて欲しい。

用心棒のキバさん（四代目キバ） @maburitto_kiba

そして、マブダチに余裕があるならイデオンのBメカに乗る危なさについても知っておいて欲しい。あれは本当に危険なものだ。

用心棒のキバさん（四代目キバ） @maburitto_kiba

タマは山に還ったのか？オレの感想ではそうだと思う。体験したオレが言うのも何だが、あの音からは何かしらの知性を感じたのは確かだ。でもそれがなんだったのかは俺にもわからないし、わからないままでいいと思う。

用心棒のキバさん（四代目キバ） @maburitto_kiba

ネコは可愛いから、オレはそれで良しとしてこの話を終えようと思う。

用心棒のキバさん（四代目キバ） @maburitto_kiba

笑い話になるが、いなくなったタマについて老人と話をしたとき老人は「タマは何もしない事で徳を積んでいたのでしょう。ですので、今はたどりつけぬところで偉くなっておると思います」と言っていた。

用心棒のキバさん（四代目キバ） @maburitto_kiba

オレは「何もせず徳を積むとは面白い、どういうことか？」と聞くと老人は答えた「そりゃ貴方、何もしないってのはとんでもなく難しい事で簡単ではないのです。難しいと思うから人は何もしないわけにはいかない。誰にも会わず伝えず関せずを行う。それは正に修行の域でしょう」