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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat
12/4に、1.6億Bq/Lの放射性ストロンチウムを含む濃縮汚染水が漏れる事故があり、一部は海に流出した。いまさらだが、東電がこの時の海への漏出量を150リットルと推定した根拠をチェックしてみたら、ほかにもいろいろ不審な点があったので、記録として書き留めておきたい。
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat
まず、事故の経過と東電の説明を、資料からまとめるとこんな感じ。 http://t.co/G5bDCPBy

2011/12/4 汚染水漏えい事故の経緯

12/2 18:00 電源工事のため、蒸発濃縮装置を停止

12/3 14:34 蒸発濃縮装置3Aの運転を再開

12/4 11:33頃 作業員が、蒸発濃縮装置の堰内に水が溜まっているのを確認
堰内に溜まっている水は、30m×30m×平均水深5cm=45m3と推定

12/4 11:52頃 当該装置を停止

12/4 12:14頃 作業員が目視で当該装置を確認し、漏えいは停止したと考えた

12/4 14:30頃 コンクリート製の堰にひび割れがあり、そこから堰外の側溝に
漏えいした水が漏れ出ていることを確認

(堰外に漏れ出た水付近の表面線量率:ベータ線 110mSv/h)

12/4 15:10頃 土のうを積むことで、漏えい水の流出の停止を確認

12/4 18:10~22:20 水中ポンプ等により堰内に溜まっている漏えい水をタンクに移送

(写真)12/4 蒸発濃縮装置からの漏えい状況 http://goo.gl/1qhZn

(図) 12/5 蒸発濃縮装置漏えいおよび止水状況概略図 http://goo.gl/q6NE0

12/4 18:00~ 東京電力記者会見 http://togetter.com/li/223108

東電「運転していた時間から評価すると222t水が流れている」(装置の処理量250m3/日)
「漏れた量45tはこれまでで最大」

東電「東側は地面が濡れた程度で先の側溝は乾いていた。南側は濡れていた」
(このとき東電は方位を言い間違えており、
 「東側」→「北側」、「南側」→「東側」が正しい)

東電「写真は全部東側」
「南側は濡れていたので漏れていたと思っているがどのルートで漏れたかは
確認できてない 濡れていることは確認できているので対応を取っている」
(「写真は東側」は正しい。
 「南側は濡れていた」→「北側は濡れていた」が正しい。)

12/4 各紙報道「漏えいした汚染水は少なくとも45t、最大220t」

12/5 11:00~ 東京電力記者会見 http://togetter.com/li/223444

東電「11:33頃じゃばらハウス内に漏洩あること確認した際、建屋周辺もぐるっと回っている
その際はひび割れなどから水漏れてないこと確認」

東電「土のう設置止水終わるのが15:10 多く見積もって300Lとは考えている」

東電「隙間から出たぶんは滲み程度で表面濡れている感じで染み出しているので量は少ない」
東電「コンクリ亀裂からは明らかにジョロジョロと出ているので1L/分」

東電「建屋から外への流出量は目視で1分間に1リットル程度」 http://goo.gl/jlmPr

12/5 16:30~ 統合記者会見 http://togetter.com/li/223573

おしどり「FRP防水などシームレスな防水構造になってないのか?」
東電「コンクリートひび割れ箇所は防水措置していない」
「不十分だったかもしれないがコンクリートそのものである程度堰の中に貯められると判断」

12/5 @Happy20790 さんのツイート

蛇腹ハウスのコンクリート土間もまだ新しくて半年位しかたってないんだけど、突貫工事の短期間でコンクリート流して十分な乾燥期間もなくて装置設置してハウス組立たから割れが出たんだね。他の棟もひび割れてるかもしれないなぁ…。

12/6 東電プレスリリース http://goo.gl/cWwNQ
「(蒸発濃縮装置)からの漏水による放射性物質を含む水の海への流出の評価(暫定)」

12/6 18:30~ 東電記者会見 http://togetter.com/li/224119

東電「当初堰の中に45m3と説明してきたが堰の中の水を水中ポンプで回収した所15m3だった」

東電「漏れた量は約150リットルと考える」
東電「流量1分1リットル 150リットル漏れるのに2時間30分」

東電「基本的に量が多かったのはコンクリート基礎にひび割れの箇所 1分1リットル」
東電「11:30運転員が見たときには漏洩はなかったので 15時過ぎまでの4時間で240リットルと評価」
東電「(ひび割れ以外の)水が滲みでた所は道路に溜まっていただけで結果的に
側溝までいっておらず評価対象から外している」

東電「止水工事した際溜まっていた水75リットルまだ残存」

東電「建屋の外に240リットル 図の三角形のところに75リットル 1分1リットル出ているので75分かかっただろうと」

東電「15:10土のう設置完了しているので145分間側溝に落ちた水は145リットル側溝へ落ちたと
丸めて150リットル落ちた」

東電「堰が40cm高さなのでそれを受ければ十分とおもっていたが堰そのものひび割れ生じさせてしまったので誠に申し訳ない」

朝日・杉本「建屋の基礎が傾いていたというのは」
東電「溜まっている水の深さ 先日5cmと見たが正確には深い所で5cm 浅い所で1cm
施工の段階である程度斜めになってしまっていた」

1/16公表 漏えい水と海水の核種分析結果 http://goo.gl/lKOwx
漏えい水: Sr-89 0.49億Bq/L、Sr-90 1.1億Bq/L、全β 2.5億Bq/L
12/5採取、南放水口南330mの海水: Sr-89 140Bq/L、Sr-90 400Bq/L、全β 780Bq/L

1/31 「福島第一原子力発電所における蒸発濃縮装置からの放射性物質を含む水の漏えいを踏まえた対応について」
http://goo.gl/5qVhl

東電公表の写真(高解像度)
12/4公表 http://goo.gl/14ntf
12/5公表 http://goo.gl/3uGH9
12/6公表 http://goo.gl/PMcoI

Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat
東電が、海への流出量を150Lと推定した計算は、■ひび割れからの流出が始まったのは11:30以降 ■ひび割れからの流出量は1L/分 という2つの推定によっている。
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat
しかし、1分に1リットル、というのは、ひび割れからチョロチョロと出る水量を、「目視で」1分当たり1リットル、と推測しただけなのだ。ふつうの人は、そんな流量を言い当てることはできないと思う。
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat
まぁ、東電にはすごい名人がいて、チョロチョロと流れ出る水の流量をある程度言い当てることが出来る人がいるのかも知れないが、この数字は相当な誤差がありそうだ。

ひび割れからちょろちょろ出ている写真
(12/4公表) http://photo.tepco.co.jp/library/111204/111204_02.jpg
(12/6公表) http://photo.tepco.co.jp/library/111206/111206_02.jpg

Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat
東電の計算では、ひび割れからの流出は11:30~15:10(土のうを積んで止めた時刻)の220分の220Lで、流出した付近に留まった水が推定75Lだから、側溝まで流出した水は145L(丸めて150L)という計算になっている。
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat
ここで最大の疑問は、ほんとうに11:30に、ひび割れからの流出は始まっていなかったのだろうか?という点だ。通常、コンクリートの亀裂からは、水はあっという間に出てくる。
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat
東電の言い分を信じるなら、11:30頃には水は亀裂の水位に達していなかったが、装置を止めた11:50までの20分ほどの間に、亀裂の水位に達するという、すごい偶然が起きたことになる。これはいかにも不自然だ。
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat
また、11:30に亀裂からの漏出が起きてないことを確認していたのであれば、それは重要な情報だから、当然、12/4の記者会見で報告したはずだと思うのだが、これを東電が報告したのは、翌12/5 11:00の記者会見なのだ。これも不自然だ。
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat
もうひとつ不自然なのは、12/4には、堰内に溜まった水を45m3(30m×30m×平均水深5cm)と説明していたのを、12/6になって、回収した水が15m3であり、実は溜まっていた水は「深いところで5cm、浅いところで1cm」の15m3だった、と説明している点だ。
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat
東電の説明図はこんな感じだが、一様な勾配だとすれば、平均水深は3cmとなる。堰内の水が15m3とすれば、平均水深は僅か1.7cmだったことになるので、5cmというのは、30m×30mの水たまりの、特に深いところだけを評価したことになる。 http://t.co/hzxC59Fu
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat
一体どんなアホがそんな珍妙な評価をするというのだろうか? これはあくまでも私の推理に過ぎないが、実は、床のコンクリートにも亀裂があり、水はそこから地中にどんどんしみこんでいたのではないだろうか?
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat
きちんと密実に作ったコンクリートなら、防水なしでも水を止めることはできなくはないが、通常のコンクリートスラブの場合、防水なしで水が漏れるのを止めることはできない。これは建築屋なら常識だと思う。
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat
この施設の構造がわからないので、何とも言えないけど、常識的に考えれば、防水のないコンクリート床から、地中に水が漏れなかったとは考えにくいのだ。それは、施工不良とか、余震の影響といった問題ではない。
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat
一方、水漏れヶ所についての、東電の説明も妙な経過を辿っている。12/4に公表された写真 http://t.co/usBGA4CI の下3枚は全て「東側」の写真である。 http://t.co/OzrKToX3
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Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat
12/4の記者会見では、東電は、はっきりと漏れが確認できたのは、この東側の3箇所のうち1箇所、と説明している。12/4の記者会見では、南側にも水たまりがあるが、漏れている場所は確認されていない、としている。(12/4の時点では、南側の写真は公表されていない)

↑の「南側」は東電の言い間違いで、実は「北側」が正しい。
(12/4の説明で、東電が間違えた。何で間違えたかは?)
しかし、そうすると、「北側」の水たまりの写真は、結局
1枚も公開されていないことになるようだ。

Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat
ところが、12/5に公表された資料 http://t.co/mbWtZXLa では、一転して漏れの主原因は、南側の亀裂である、として、その周囲に土のうを積んだ写真を公開している。このことは、12/4の時点は隠されていたのだ。 http://t.co/dbnv6nvT
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12/4に東電が「東側と南側」と言ったので勘違いしたけど、
↑は、「南側」ではなく「東側」ですので訂正します。(よく見ると図中に方位もあります。)
だから、漏れた場所の位置に関しては、東電の説明は特に変わっていない。

Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat
そして12/6公表の図がこちら http://t.co/iL7Mnajc である。中央の写真は、南側の水たまり(土のうを積む前)である。 http://t.co/GxiV3gmq
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↑も同じく、「南側」ではなく「東側」です。訂正します。
左の図中にある、北側の3箇所の水たまりの写真は公開されていません。

Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat
12/6の記者会見では、東側の3箇所の水たまりは、路面が濡れている程度で、側溝に達した形跡もないので「評価対象外」という説明になっていて、12/4の説明とは全く違うのだ。
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コメント

ぺりかんめも @pelicanmemo 2012年3月23日
@Kontan_Bigcat 3箇所の漏洩箇所は「南側」ではなく「北側」でした。ツッコミいれる方が書き間違いしてどうする俺w
Kontan_Bigcat @Kontan_Bigcat 2012年3月30日
新たな推理を立てたので、まとめを更新しました。
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