機会の均等化と、スペクトラムの分割

男女雇用機会均等のための合理的配慮を考えていたら、有り難くもお付き合い戴いて、考えを組み直さねばならないことに気付いた。せっかく教わったので、メモにしておこうと思う。
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Ken Takeuchi @kentakeuchi2003

ワーキングマザーは「大変だね」と言われるけど、共働きで子供が居る男性ってあまり同情されないですよね。イクメンとか流行っているけど、育休だけが子育てではない。「子供が熱を出したから定時で退社します」って男でどれだけ許されるのか。仕事と子育ての両立は、家で仕事ができるのが生命線。

2012-03-27 19:59:56
Tz @Tzweet

家で仕事はできないけど、家族が病気なら帰るし、帰してる。情けない話ではあるけど、「今この時、他でもない俺がいなきゃいけない」って場面はあんまりないから、仲間にフォロー頼んで帰る。そういう理由でフォローするのも別に苦痛ではないし。

2012-03-28 10:16:18
てぃあご @tiago_pump

男女雇用機会均等を労働市場に本気で実装したいなら、風邪で発熱している子のために帰宅する父親を制度が手厚く保護するのでなければならない。子を育むことが男女の労働可能時間を均等に減らすのでなければ、当然に雇用主は統計的により働きそうな方(現状では男性)を雇うからだ。自明のことだ。

2012-03-28 10:43:36
てぃあご @tiago_pump

(承前)ただ、この話を考え始めると毎度行き当たる不明がある。育児への貢献可能性は男女について均しいと仮定していいのだろうか。身体の異なる生き物の機能がほんとうに均しいと?そも、制度的配慮が無かった時代に負担が女性に偏った事に生物的根拠があるとすれば‥配慮の方法論が途端に複雑に。

2012-03-28 10:47:43
Tz @Tzweet

@tiago_pump そこで生物学的根拠と社会的根拠を区別する意義は薄いのではないかと思っているですよ。

2012-03-28 11:24:34
てぃあご @tiago_pump

@Tzweet ふむ。制度変更をかけようとしている場合でも薄いでしょうか。社会的根拠の部分を変動項として相対化してしまう場合に、それでも変更不可能な項として生物的条件が立ち現れたりしないか、という(割と旧来の)モデルなのですが。実は二者の識別のしようがなかったりしますでしょうか?

2012-03-28 11:36:42
Tz @Tzweet

@tiago_pump ちと用語が難しいので、理解できているかどうかアヤシいですが、制度が社会項(今名づけました)と生物項(これも)の2変数の関数であった場合に生物項は動かしがたい、という意味でしょうか。だとすると社会項にも動かせるものと動かせないものがあるように思えます。

2012-03-28 11:42:10
Tz @Tzweet

@tiago_pump もう少し一般的な(かつファジーな)言い方をすると、男女平等という理念を現実化するに当たり、全ての社会条件は変動可能であるという理想を使っていいの? という事です。

2012-03-28 11:44:28
てぃあご @tiago_pump

@Tzweet 成る程。変な用語で話してしまって申し訳ない。制度やその貢献をマクロに関数として捉える場合に、社会項が広い定義域を持つかはそれはそれで確かに謎です。私が悩んだ点はちとずれておりまして、そも、貢献を関数として粗く捉えるの止めて育児労働を細分する場合を考えていました。

2012-03-28 11:52:16
てぃあご @tiago_pump

@Tzweet (承前)育児労働/稼得労働の細分項目について、身体的な性別に基づく得意/不得意がもし有った場合、男女に均しい育児労働機会を与えようという制度変更は非効率な訳です。それぞれ得意な労働に特化させ、成果を交換(共有)した方が比較優位を活用できる。そこを悩んでいました。

2012-03-28 11:54:49
Tz @Tzweet

@tiago_pump なるほど。勘違い失礼。しかし、育児労働の平等化自体、元々非効率ではあるけれども我々が望むものとして打ち立てた理念(男女雇用平等)から来ているではないですか? あと、その場合でも、やはり生物学的有利不利と社会的有利不利はシームレスであるように思います。

2012-03-28 12:03:13
てぃあご @tiago_pump

@Tzweet 突き詰めると区別の方法が矢張りありませんかねえ。自分でも識別可能性がある気がしないですが。ただ、その区別が全く不可能だとすると、差別的でない均等化施策が定義できなくなるので、政治的に面倒なのですね。育児労働の平等化理念は‥この先どうなるか分からないからなあ。

2012-03-28 12:11:36
Tz @Tzweet

@tiago_pump (承前)例えばある人の肉体労働生産力と知的労働生産力に差があるとして、知能がどこからが社会要因でどこからが生物要因かが確定できそうにはないんじゃないかと思うわけです。もちろん身体能力も同様です。

2012-03-28 12:11:49
Tz @Tzweet

@tiago_pump おっとすれ違い失礼。その辺、本業の障害医療・福祉と同じで、スペクトラム的に広がるもののどこにラインを引くかというのは、常に話し合われる事によってのみ正当性が維持されるかと思います。むしろ議論が終了することに不当感を覚えますねぇ。

2012-03-28 12:16:47
てぃあご @tiago_pump

@Tzweet 矢張りそうなりますか‥残酷なようですが、私は手間(この場合、議論)が減る事に関心が有って、存続する話にコミットできないのです。議論それ自体は続くとして、それをスムーズにする方法を考えた方がベターなのかもしれませんね。‥あ、長々お付き合い戴いて申し訳ないです(汗

2012-03-28 12:21:31
Tz @Tzweet

@tiago_pump いえ、突っ込んだはずなのに、自分の本業にブーメランしてきて面白い体験でした。ともあれ、議論をスムーズにする考え方がベターというのはなるほどと思いました。有難うございました。

2012-03-28 12:27:03