- kei_sadalsuud
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ガンディーは『ヒンド・スワラージ』で、インド独立は単に英国人を追い出してインド人が権力を握ることではないと言い切った。インドが支配されているのは英国の武力のせいではなく、インド人が英国の文明に自らを明け渡したからだと、内なる植民地主義の問題を提起した。
2012-03-30 01:08:03イギリス人からの権力奪取を目指す意見に対しガンディーは言う。権力者をすげ替えても、インドの魂は自治を獲得しない。あなたの言うインドは一にぎりの権力者、私のインドは何億もの貧しい農民達だ、と。
2012-03-30 01:08:38ガンディーは、当時の移動と輸送の中心手段だった鉄道を否定する。今日のグローバリズム批判の原型であり、より過激だ。弁護士を否定する。医者すらも否定して、文明と呼ばれているのは実は非文明だと言い放つ。彼は近代人から見れば過激な伝統的思想家だ。
2012-03-30 01:09:04ガンディーは貧しい農民達のように、インドの誇りを取り戻せと言う。悪法に従わず、自分の体は二本の足で運び、諍いを弁護士に任せず、健康を医者に請け負わせない。自分自身を取り戻せと。
2012-03-30 01:09:34この主張は表面上、ポルポトと大差ない。でも中身は、(先日の譬え話にならえば)盗品と贈り物ほどに違う。暴力による強制と非暴力による感化の違いがもたらす、結果の違い。自ら苦難を引き受ける非暴力運動に身を投じると、まるで望んだ未来を先取りするかのように、自尊心が回復される。
2012-03-30 01:11:32非暴力の道が、内なる植民地からの解放、内なる自治に他ならないからだ。これは公民権運動でも見られた。一年にわたるモンゴメリーのバスボイコットで、多くの黒人女性はメイドとして働く白人居住区まで歩き続け、自尊心を回復した。
2012-03-30 01:12:50脱原発も、そんな風でありたいと思うんです。廃炉には何十年もかかり、使用済み燃料なんて十万年のオーダー。それでも、関わることで自分自身を取り戻せるように。敵意と憎しみで結果だけを求めることがないように…その腕時計は盗品ですか、贈り物ですか。
2012-03-30 01:13:34ガンディーは本気で120歳まで生きるつもりでいました。暗殺されなければ1989年まで生きていたかも知れません。チェルノブイリは最晩年になりますね…。近代文明を否定するガンディーが原発を擁護するとは考えられせん。が…
2012-03-30 01:14:09電力に頼り切った私たちの生活も、厳しく非難しただろうと私は思います。自動ドアやエスカレーターなんて悪の権化と難じたかも。老人や障碍のある人にとって必要だとでも言おうものなら、誰も手助けしないのかと怒られちゃうでしょうね。
2012-03-30 01:14:47経済成長しないと自殺者が増えるぞーと言ったって、ガンディーなら鍬をとって耕せ、日本には地面はないのか、ぐらいのことを言うかも知れませんね。でもガンディーは空想的理想主義者なのではありません。過激な伝統的思想家なんです。
2012-03-30 01:15:41さすがにガンディーほどストイックな近代否定を他人に勧める気はあまりありませんが、せめて、原発事故を巡る問題を、内なる植民地の問題として認識し直す必要はあると思います。もっと真剣に、立地地域を踏みにじってきた反省を。
2012-03-30 01:16:18M.L.キングJr. 非暴力直接行動のねらいは、話し合いを絶えず拒んできた地域社会に、どうでも争点と対決せざるをえないような危機感と緊張をつくりだそうとするものです。それは、もはや無視できないように、争点を劇的に盛り上げようというものです。
2012-03-30 01:32:37緊張をつくりだすのが非暴力抵抗者の仕事の一部だといいましたが、これは、かなりショッキングに伝わるかもしれません。しかし、なにを隠しましょう、わたしは、この「緊張(tension)」ということばを怖れるものではないのです。わたしは、これまで暴力的緊張には真剣に反対してきました。
2012-03-30 01:33:05311以前には私に対して冷淡だった今日の仲間たちに、今日あなた方に冷淡な人々を敵視しないで欲しいと願います。2004年のとあるブログを、今回参照させて頂きました。→ http://t.co/zOROGYPs
2012-03-30 01:44:16