クラブとクラブミュージックが持っている『優しさ』について
「オムライスを食べたくなる」のは「オムライスを食べたい時」
自分がどこに引っかかっているのか自分でわかってないので、おそらく要領を得ない書き方になってると思うんだけど。「落ち込んだ時に聴きたい音楽とは」みたいな問いの立て方が理解できない。芸術一般に対して「用途を設定する」行為になじめないというか。そうしたい人は自由にやればいいんだけどさ。
2012-04-06 03:02:52「落ち込んでる時は、何を聴いたって落ち込んだままなんじゃないの」って。経験上、僕はそのようにしか思えないんだよね。例えば「落ち込んだ時に食べたいもの」という問いは成り立つか。裏を返すならば。「どういう精神状態の時に、あなたはオムライスを食べたくなるか」という問いは意味を持つのか。
2012-04-06 03:18:13英語で言うところの "exciting" とか、"uplifting" とか。僕がそもそも日本語話者であることを差し引いても、はっきりいって「余計なお世話だろ」と思うし。「自分の感情を特定の方向へ向かって操作しようとする他者の存在」に対する恐怖心とか、嫌悪感があるのかもしれない。
2012-04-06 03:35:23典型的には「元気が出るテレビ」みたいな、ものの言い方だよね。そういった消費のあり方全般に対する違和感。「元気がない時にそれを見て、元気が出ました、明日からまたがんばります」ってさ。それ、「熱出てたけど薬飲んで無理やり会社行きました」というのと何が違うのよって、思っちゃうんだよね。
2012-04-06 03:45:45僕には、クラブとクラブミュージックに対する「恩義」がある
社交ダンス - Wikipedia http://goo.gl/dwwgV
風営法とダンス [編集]
戦前、銀座のダンスホールのダンス教師と上流階級夫人たちの情交スキャンダルが新聞をにぎわせたことがきっかけで、ダンス教師らの連続検挙が起こった[3]。また、ダンス教習所やダンスホールに突然踏み込まれ、解散を命じられたこともあった。戦後も、ダンス教室は、学校や病院、保育園の近くに作れないという規制や、麻薬中毒者ではないという医師による証明書の提出義務などがあった。大阪府のダンスホールが閉鎖された翌年、ある商店から府に申請された「クリスマス・ダンス」に対して、「ほんとに社交のための社交ダンスならば許可してもよい」として、「府の担当者が慎重に調査中である」、と報じられた。この新聞報道のタイトルは、「クリスマスのダンスにチャールストン御法度~社交ダンスの将来のために」であった[4]。
戦前・戦後を通して、ダンス界を拘束していた風俗営業法(戦前は府県条例)が、1998年、映画「Shall We ダンス?」の大ヒットや国際ダンススポーツ連盟(IDSF)の国際オリンピック委員会(IOC)加盟など世論の後押しを受け、14年ぶりに大改正された。文部省認可の公益法人日本ボールルームダンス連盟(JBDF)の存在や、ダンスに理解の深い国会議員の組織「ダンススポーツ推進議員連盟」の精力的な活動により、ダンススクールの風営法適用除外が実現した。
逆に言うと、ダンススクール以外での場所(ダンスホール、クラブ、公民館等)での、ダンス教習やパーティーは、未だもって風営法の対象に含まれたままである。
「三つ子の魂百まで」とは本当によく言ったもので。僕には「人生のうち最も感受性豊かだった時期を、クラブミュージックを聴いて過ごした」という自覚がある。そのためか僕は、いまだにクラブミュージックしか聴かない。僕が今、好んで聴いている音楽のほぼ全てが、結果的にクラブミュージックである。
2012-04-07 01:23:50ろくすっぽDJもやってないのに、「IDとしてDJを名乗っている」のもそのためである。けいろう先生と藤原監督だけは、twitter で僕のことを「DJさん」と呼ぶ。そう呼ばれるごとに、僕は毎回、身の引き締まる思いがする。僕の「アイデンティティ」がクラブにあることを忘れないために。
2012-04-07 01:40:13僕はクラブミュージックを信頼している。なぜなら、少なくとも僕にとっては、それは「本当の社交のための音楽」などではないからだ。それは「一体感を煽らない音楽」であるからだ。それは「孤独を隠蔽するためのツール」ではないからだ。それは「孤独を確認するためのツール」でしかないからだ。
2012-04-07 01:47:57クラブミュージックの全ては、「それが(特にクラブにおいて)爆音で鳴ること」を前提に作られている。僕の部屋の小さなスピーカーや、ヘッドホンを通して聴こえてくるそれは「仮の姿」だ。クラブにおいてこそ、クラブミュージックは真価を発揮する。クラブがあるから、クラブミュージックが生まれる。
2012-04-07 01:54:58( http://t.co/f2t1IYEw http://t.co/ofiKoV0T ) クラブミュージックには、あらかじめ「用途」が設定されていない。クラブミュージックを聴いている時だけは、 「自分の感情を特定の方向へ向かって操作しようとする他者の存在」からは自由でいられる。
2012-04-07 02:03:18本当のことをいえば。「孤独を確認する」という「用途」すら、僕が勝手に持ち込んだものであって、爆音とともに押し寄せてくる波の塊さえあれば、そんなものは必要ないかもしれない。それでも、少なくとも、クラブと、クラブミュージックには、「僕だけの用途」を決して妨げないだけの懐の深さがある。
2012-04-07 02:11:33「社交」がしたい人は「社交」をすればいい。それすらも、クラブミュージックは妨げない。みんなが好きなことすればいい。クラブとクラブミュージックが持っている「優しさ」に、僕はどれだけ救われてきたことだろう。これはコンサートホールや、フェスや、ライブハウスには出せない「優しさ」なんだ。
2012-04-07 02:18:34