依頼です、物書きさん。の奴
ねーa_nagisa、平凡な自分に飽きた文学少年と年の離れた親友が馬鹿げた世界を変える話書いてー。 http://t.co/yLI60Tca
2011-10-06 22:19:57本の世界は波乱万丈に満ちている。主人公は大抵特別で、平凡である事すら魅力であったりする。「なあ少年」自分はどうかと考えればまあ、現実の世界で平凡が魅力である事なんてありえない。「どうしたの青年」「旅に出てみねぇ?」道路の白いラインから飛び降りて笑う親友が、世界を壊す言葉を一つ。
2011-10-06 22:19:55ねーa_nagisa、顔を隠して生活する芸術家とまともに会話が成立しない天才が世界の楽しさ、哀しさ、愛しさを知る話書いてー。 http://t.co/hmLeLTpC 会話はそれなりに成立してるし知るっていうか語る話になってしまった
2012-04-09 23:56:28がりがりと鉄が塗料を擦る音。がったんがったんと床と木材がぶつかる音。「それにしても君はなんでまたそんな馬鹿げた格好なんだ?」逆向きに椅子に座った青年が、頭をすっぽり布で覆った絵描きに尋ねる。「何十回目だ。自分の顔が嫌いだからってんだろ」「それでも世界は綺麗だよ?」
2012-04-09 23:55:54「関係ないだろ」がりがり。がったんがったん。「世界が美しいんだから君も美しいだろ?」「……お前が描いた絵の方がよっぽど綺麗だろ、私自身よりも、私が描いたのなんかよりも」ばぎ、と嫌な音がして絵描きの腕が止まる。「世界が一番美しいに決まってるだろ?馬鹿だなあ」
2012-04-09 23:56:00「……美しい訳がないだろ、あんな醜くて、汚くて、黒いの」めりめり。がっ、たん。「醜いのは楽しいじゃないか。汚いのは哀しいじゃないか。黒いのは上から白いのをかければいいんだ」「はっ、なかったことにするって?」嘲笑ってがりがり、がったん、がったん。
2012-04-09 23:56:02「全部飲み込んでそ知らぬ顔でまた新しい物を作るから世界は楽しいんだろ?」ぐちゃぐちゃになってる底を掘るのがまた楽しい。ガッ、と貫通して木に当たった。
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