「銀河3号」と「光明星３号」の秘密を探る

@Kosmograd_JP

ノドンやテポドンといった北朝鮮の液体ロケットは、燃料にTM-185、酸化剤にAK-27を使っているという説が有力ではなかったっけ(R-17起源だから)。いつからUDMH説が有力になったのだろう。

@Kosmograd_JP

TM-185というのはケロシン80%にガソリン20%を合わせた物。AK-27Iというのは硝酸73%に四酸化二窒素27%を合わせた赤煙硝酸の一つ。これはノドンの基になったR-17(西側呼称スカッドB)で使われている組み合わせ。

@Kosmograd_JP

北朝鮮はR-17を基にノドンを開発したが、推進剤を変えるという事はエンジンの設計をやり直す必要があるはずで、恐らく組み合わせは踏襲していると思うがどうだろう。実際に戦争で使われたスカッドファミリーはまだしも、北朝鮮のロケットに関しては他者によって実際に調べられた例は無かったはず。

@Kosmograd_JP

「北朝鮮のロケットはケロシンを使っている」なんて書くと色々と言われそうだが、ところがどっこい、非対称ジメチルヒドラジンを使うより性能は劣る。どうもヒドラジンロケットは低性能とか、技術が無いからヒドラジンを使ってるという印象が強いようだが、ヒドラジンをなめるな(二重の意味で)。

@Kosmograd_JP

こうもスカッドの推進剤がどうのこうの呟いていたら、そのうちどこかの国でスカッドの運用に従事していた人から「スカッドなら俺の横で寝てるよ。推進剤? ○○だけどそれがどうかした?」とかリプライをくれないだろうか。

LH2 @LH2NHI

@Kosmograd_JP 大体、そもそも常温保存推進剤の歴史は、 1:ケロシン/LOXのLOXの代わりにIRFNAを使う 2:ケロシンよりもヒドラジンのほうが比推力が高いのでUDMH/IRFNA 3:IRFNAよりも性能が高いNTOを使う と進歩してきたわけで

LH2 @LH2NHI

@Kosmograd_JP 実際、LOXと組み合わせてもUDMHやDETAのほうがケロシンよりも性能が高いくらいですし。どっちかと言うと酸化剤(硝酸・NTO)の性能をカバーするためにケロシンよりエネルギが高いヒドラジンを使っている、というのが正しい認識ですよね。

LH2 @LH2NHI

@Kosmograd_JP だから「いまだに酸化剤に硝酸かNTOを使っている」と言う話なら分かるんですが、なぜ一般人はこういう話が出ると酸化剤をスルーするんでしょうか（汗）それにロケットシステムとして目的が達成できるならジェットベーンでも硝酸でもOKなわけで…。

@Kosmograd_JP

例えば、R-17が本当にUDMHを使っていなかったとしても、そのコピーが北朝鮮やイランとか流れて進化する過程で、中国やロシアの技術者の手が入り、UDMH/NTOエンジンを搭載するようになった、という事はあり得なくはないと思います。

LH2 @LH2NHI

@Kosmograd_JP いつものここhttp://t.co/EW785xF5では「ハンドブックではケロシンを使っているはずなのに、なぜかUDMHと思われるコンテナがあった。知られていない改良型があるのか？」と書かれていますね。

@Kosmograd_JP

@LH2NHI うわ、ほんとですね。どういう事なんでしょう。

@Kosmograd_JP

ケロシンからUDMHに変えると、タンクや、何よりエンジンに改良が必要になると思うんだけどなあ。とても簡単な改造で済むとは思えない。

LH2 @LH2NHI

銀河３号の一番の謎は、２段目と３段目。 白頭山1号(テポドン1号)のようにノドンとスカッドを単純につなげたような代物ではないことは確か。

LH2 @LH2NHI

銀河３号の２段目は、よく「ムスダン」と呼ばれる新型ミサイルと似ているけど、これの源流のR-27SLBMは２段燃焼サイクルのエンジン搭載で、エンジンがタンクに埋め込まれた変態設計。 こんなのを北朝鮮の技術で再現できるのかどうか…？

LH2 @LH2NHI

ムスダンはR-27より全長が長いけど、これはタンク延長ではなく、エンジンをタンクの外に出して無理のない設計にしたんじゃないかな。

LH2 @LH2NHI

３段目はおそらくサフィールの２段目が応用されているんだろうけど、このエンジンもなかなかの謎。さっきの映像にも映っていたが、これはR-27のバーニアエンジンの改良型と思われている。