抑止力とは、「戦う意思を持たない暴力」ではなく、「戦わない意志を持った暴力」
- lucifer_af
- 5889
- 0
- 2
- 1
抑止力とは、「戦う意思を持たない暴力」ではなく、「戦わない意志を持った暴力」のことなのだと思う。小さな違いだけれど、意思を示さない限り、それは「力」たりえない。
2012-04-14 07:33:59横柄で、恐ろしく態度の悪い取引先と何かの交渉を行うときには、嫌な空気になる。ストレスが溜まるから交渉は失敗しやすいし、一歩間違えれば暴力沙汰になる。たとえばそんな空気に、格闘家みたいなものすごい筋肉の持ち主に同席してもらうと、空気が変わる
2012-04-14 07:35:38相手が余程の馬鹿でない限り、「自分が殴られるかもしれない」という想像は、筋肉という物理が惹起する。同席する格闘家が顧客をぶん殴ることなどありえないのに、そこに筋肉があるという事実だけで、少なくとも言葉遣いは変わる。外面の変化は、結局空気を穏やかに変える
2012-04-14 07:37:07たとえばそれを「脅された」と感じた顧客が、自分の側にも格闘家の同席を求めると、抑止力は打ち消されるかといえば、むしろ増加する。場の安定は投じられた筋肉量に比例して、そこに筋肉があるだけで、「言葉だけの」人間は、穏やかに波風を立てないような話し方しかできなくなる
2012-04-14 07:38:17相手を笑顔で罵倒するのは難しい。穏やかな言葉遣いで相手を不愉快にするのも難しい。それは「本当の穏やかさ」ではないかもしれないけれど、外から見えるものを制限されるだけで、穏やかな空気、少なくともその交渉で不愉快な思いをする人を減らすことができる
2012-04-14 07:39:27ここで投じられるのが、格闘家でなくヤクザであったら、それは「戦う意志を持った暴力」であるといえる。そういう人を連れてきたその段階で、すでに言葉による交渉は破綻しているわけで、交渉を打ち切るか、あるいは暴力による交渉フェーズに状況は切り替わることになる
2012-04-14 07:40:43そういう意味で、抑止力としての暴力には「戦わない意志を示して場を安定させる」という役割があって、動かないことが目的であっても、総暴力量、筋肉量は多ければ多いほど良いことになる。
2012-04-14 07:41:47@medtoolz おっしゃる通りですが、現場が萎縮するほどの、過剰な抑止力の問題もあると思います。たとえば、警察官はヤクザと違い合法ですが、警察官が交渉に同席すると、ミスやノイズへのリスクが高まり、場は安定するが萎縮もします。格闘家と違い公権力だからです。
2012-04-14 08:05:16@medtoolz 核抑止力ってまさにそうですよね。相互確証破壊ってそれぞれの国土を焦土にできるようなものをお互い持ち合うことで、あるんだけれど使えないって線引きをする。 ある意味、金玉の握り合いwww
2012-04-14 08:29:52@aod_works 高抑止下の話し合いって、その代わりお互いの能力差がもろに出るから、政治家に能力欠けてると、もうやられ放題なんですよね。。
2012-04-14 08:31:46