[120416]新しい時代のマイノリティと憲法 - 名古屋法律事務所友の会法律講座100回記念 連続憲法講座第1弾
- shirasan41
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今回の講座は、講演会場である第一会場(Queer+s:名古屋市中区東桜2-22-14)と、講座の様子をUstreamでつなぐ第二会場で行われます。
2012-04-16 18:36:45倉知:こんばんは。第二会場の方、聞こえますか?今回のタイトルは「新しい時代のマイノリティと憲法」ということで、マイノリティの視点から憲法を考えるとよく分かるということで行っていきます。
2012-04-16 18:39:21倉知:ひきこもりのイメージは「暗い」「怠け者」「狂った子どもたち」があるかと思う。でも、私たちはひきこもりについて何を知っているのか?
2012-04-16 18:41:25倉知:よくある回答の例、「劣悪な家庭環境のせい」「甘やかす親がいるから」「ひどいイジメがあった」「ゲームが原因である」「友人がいなかったから」「勉強が嫌いだったから」…。でも、これらは僕にはあてはまらなかったのです。
2012-04-16 18:49:24倉知:文科省の調査(児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査)によると、不登校になった原因で多いのは「無気力」「不安など情緒的混乱」。また、原因がよく分からないというのも多い。僕はおそらくここな辺だと思います。
2012-04-16 18:53:14倉知:何も知らないで勝手に原因を作る、何も調べないで勝手に原因を作る、何も知らないで評価する。現代は、何も検査しないで「病気」だと診断しているという側面があるのではないだろうか。
2012-04-16 18:56:30倉知:僕のひきこもりだったころの生活。人が怖い、外では落ち着かない、どういう服を着ていいのか分からないというように「外に出られない」状態でした。あとは潔癖性であったこと。また、ゲームやインターネットはほとんどしなかった。運動はしていた。自主勉強もしていた。家の手伝いもしていた。
2012-04-16 18:59:24倉知:当時流行りのゲーム機に移行したくないという思いを持っているなど、保守的だった側面もありました。ただ、これは僕の事例です。ひきこもりにはいろいろな人がいます。
2012-04-16 19:00:57倉知:ひきこもりだった僕が外へ出るきっかけになったのは、「ムク(パグ柴)」という犬との出会いでした。散歩するなどして、徐々に外に出るようになっていきました。
2012-04-16 19:02:22倉知:「大検(大学検定)」はとても大きな存在だと思いました。僕は運転免許をとり、大検を受け、大学に進み、司法試験を経て今に至っています。
2012-04-16 19:04:04倉知:大検は、高校というルートが不要です。大検予備校の雰囲気も、僕には合っていた。「通常」と別のルートがあることはとても大きなことだと思います。
2012-04-16 19:05:33倉知:元ひきこもりとしては、原因や経過を調査分析して、ひきこもりを語ってほしい。また、「ひきこもり=悪である」と思うのは止めてほしい。僕は、ひきこもり時代のことを悪いとは思っていない。
2012-04-16 19:07:18倉知:ひきこもりになった人の「なにを」支援するか、という視点が重要。学校に行くということだけを考えると、本当に必要な支援を見失うと思います。また、「これしかない」と思って視野を狭めるのではなく、第2、第3の道はあるんだということを知ってほしいですね。
2012-04-16 19:09:13倉知:ひきこもりを通してえられたこと。ひきこもりはマイノリティな存在であるので、「思い込み」で語られる危険がある。それぞれの正義感が問題を悪化するということ。人と異なる生き方が認められることの素晴らしさを知った。多様性は新たな可能性を拓くということ。
2012-04-16 19:11:54安間:セクシャルマイノリティ(セクマイ)についてどれくらい知っていますか?この会場はQueer+sという名前ですが、これはセクシャルマイノリティをもっと広い意味で捉えた時の言葉です。
2012-04-16 19:13:48安間:この原因として、セクシャルマイノリティの存在が可視化されていないということがあります。ドラマなどで、セクマイやゲイの方が描かれることもあるが、まだまだよく知られていない。
2012-04-16 19:16:43